自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年3月30日(金)8時44分~8時51分 場所:国会内)

【大臣より発言】

それでは、本日の閣議において、郵政改革法案ほか2法案の撤回承諾を求める閣議決定をいたしました。郵政改革については、民主党、自民党、公明党の合意に基づく法律案が議員から提出されることが確実と見込まれていることから、政府としては与党の意向も踏まえ、議員提出の法律案の審議を円滑に行っていくべきだと考え、郵政改革関連法案を撤回しようとするものであります。

以上でございます。

【質疑応答】

問)

今日、朝の閣議で、消費税の法案が閣議決定案件になったと思いますけれども、まず大臣が署名されたかということと、それは国民新党の副代表としてサインをなされたのかという、二つ教えてください。

答)

署名をさせていただきました。今回の閣議の署名については、昨晩、7時から議員懇談会を下地幹事長の名前で招集しまして、亀井党首も来られましたが、国民新党の議員総会、所属議員は8人でございますが、うち6人参加において、6人全員によって正式に党として決定されたものでございます。

国民新党の副代表としては、今の内閣、民主党と国民新党の連立内閣でございますから、その党議決定を踏まえて、署名をさせていただいたものでございます。

また、国民新党では、党結党以来の精神でございます一丁目一番地は郵政民営化の見直しについて、政権を担う政権連立与党の一員として、最後まで責任を持って取組んでいくことがより重要であるというふうに判断したものでございます。

問)

改めて、この消費税の引き上げはなぜ必要だというふうに大臣はお考えになっていますか。

答)

それは色々ご意見があるのでしょうが、私自身も竹下内閣、それから橋本内閣の閣僚でしたが、消費税をやむを得ず創設、あるいは上げさせていただきました。今回、これはまだ先の実施でございますが、率直に、金融担当大臣を併任させていただいておりますけれども、私は金融担当大臣になって2回ほどヨーロッパに行ってまいりました。例えば、イングランド銀行の総裁だとか、ドイツの連銀の副総裁、イギリスの金融庁長官等々ともお会いしました。今の財政規律、一つの国の財政がどうだということは、まさに数千億円とも言われるいわゆる投機資金、これが良くも悪くも現実には国家の主権も脅かすような状況になっていることを見ました。やはり政府の姿勢として、日本は世界で一番借金の多い国であり国債の状況がございます。またトリシェ前ヨーロッパ中央銀行の総裁が、3か月ぐらい前の辞める前に、「何で投機筋のお金をヨーロッパにばかり(振り向けようと)するのだと、日本に行けと、アメリカに行け。」と、こう言ったと聞いております。それぐらい、隙を見せれば日本国に数千億円単位のいわゆる投機筋のお金が来る可能性もあるということでございます。そのために、今金融システムも世界で一番安定しておりますけれども、やはり責任ある政治家として、常にそういったことも気をつけておかなければならない。まだほかに色々ありますけれども、景気の動向も見るということが(大切だと)、そういうふうに私は思っております。

問)

亀井代表は今日の総理との会談後に、連立解消だとはっきり断言しているのですが、大臣はそういうご認識はないということでよろしいですか。

答)

昨日、要するに党の規約、綱領がございまして、最高決定機関は議員総会でございますが、これは議員のうち6人が出席しまして、その6人で連立を離脱しないということを決めたわけでございますから、亀井さんはなかなか奥行きの深くて、味わいのある保守政治家でございますが、党の一人一人の会員がみんな国会議員でございますから、何十万票という票を持ってきて、国権の最高機関の同格の議員であるということは、総理大臣をした人でも、一年生議員でも、同じだということを見ればよくお分かりのように、これは民主主義の大原則ですから、そういった意味で、亀井さんも国を思っておられますけれども、ちょっと如何なものかなというふうに思っています。

問)

離党されるお考えはありますか。

答)

我々は国民新党で、離党する考えは全くありません。

問)

亀井代表が離党されるのですか。

答)

それは知りません。

問)

郵政民営化法改正案の成立後も閣内にとどまられるのでしょうか。

答)

それは、まず郵政(民営化法改正案)は今日の午後出されるという予定だと聞いておりますけれども、それの成立に対して全力を挙げて、国民新党もその案に賛成しておりますから、ぜひ全力を挙げてそれを通していただければと思っております。

問)

副代表としてサインされたということですか。

答)

だから、国民新党の公式な議員総会の決定でございますから、当然公式にきちんと副代表として、野田内閣の閣僚として、署名をさせていただきたいということです。

問)

今朝、亀井代表と電話をされたのでしょうか。されたとしたら、どんなお話だったのでしょうか。

答)

昨日、総理と2時間話した後、党本部で1時間ぐらいお会いしました。幹事長も入れて。

問)

亀井さんに言いたいことは何かありますか。

答)

私も27年間ほど付き合っておりますけれども、たぐいまれな包容力のある、大きな存在感の保守政治家でございますから、色々な違いは時にはあるわけでございますけれども、是非ご指導いただきたいと思っています。

(以上)

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