自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年4月6日(金)11時07分~11時41分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

今日は、昨日の晩、国民新党の方で記者会見をいたしましたが、ご存じのように、3月30日の閣議決定の問題でございますが、このとき消費税を含む法律案が出てきたわけでございますが、これを署名するかしないかという問題が大変大きな政治問題になったわけでございます。

国民新党としては、それ以前の下地幹郎幹事長と亀井亜紀子政調会長が構成員として入っておりました政府・与党社会保障改革推進本部で大綱というのを、社会保障・税一体改革素案の大綱を、これは党として賛成だということで賛成させていただいて、私も党としては正式に了承しているものというふうに理解して、賛成を閣議でもさせていただいたわけでございます。今度は法律が出てきた場合、大綱には書いてありますけれども、私は国会で質問を何度受けましても、国民新党は反対の意見もあれば賛成の意見もございます。党の立場としては、まだ決定していませんでしたから、私は党の副代表でもございましたから、党の立場というのも大変重要でございます。(一方で)私自身は政治家としての信念がございますが、同時に8人の小さな政党といっても当時副代表でございましたから、やはり党の意見というのを非常に尊重すべき立場にもあったわけでございます。その党が決定していないというわけでございますから、私は、党の決定に従わせていただくというのが基本でございますが、それだけではなくて、当然政治家ですから、党の決定プラス自分の色々信念だとかいうことがあれば、色々違う可能性はありますが、一応そんなことを国会で答弁させていただいたわけでございます。

国会の委員会で何回も申しましたように、3月30日の前の前の日、28日に民主党の前原政調会長が公式に、国民新党党本部の方においでになられまして、民主党としては今さっき言いました「社会保障と税の一体改革案」をまとめたから、ぜひ国民新党も連立与党として賛成していただきたいという公式の申し出がございました。それを受けて次の日、29日朝7時半からだったと思いますが、私も閣僚でございますから、朝閣議とか予算委員会とか入っておりまして、7時半からと昼間の休みの時間12時から、夜7時からということで、3回連続的に民主党の政調会長の意を受けて、色々意見を下地幹郎幹事長を中心にヒアリングをしたわけでございます。正確には6時45分だったと思いますが、亀井静香党首もおいでになられたわけでございます。

その意見を聞くと、ほとんどの人が連立離脱反対、そしてきちんと我が党の一丁目一番地は郵政改革でございますから、そのことをきちんと見届けるまでは連立を離脱するべきでないという方が6人おりました。結論は出ませんでしたが、そのうち8時から総理大臣と会う約束をしているということで途中出ていきましたが、我々はずっと帰ってくるまで2時間ほど待っておりました。そのうち途中でテレビから、私と(松下復興・内閣府)副大臣と(森田総務大臣政務官と浜田外務大臣)政務官は無所属になって、そのまま野田内閣に残るなんていうことの話をしているという話がテレビから出てきたわけでございます。何も事前に話をしていない、びっくりするような話でございますから、(亀井党首が)帰ってきてそういう話を聞きまして、私は少なくとも連立離脱には反対だと。また、そういった無所属で閣議に残るということは、私としては賛成できないということを申し上げたのでございますが、そのまま物別れになって、党首はお帰りになられました。

そういったことを受けて、党首が行っている間にそういうニュースが続々と入ってくるものですから、緊急の議員総会、全部で6人でございまして、(そこにいる)8人のうちの6人、4分の3以上の国会議員が、全員、連立政権から離脱すべきでないと。それから、恐縮でございますが、やはり郵政改革をきちんと見届けてやるべきだと。そして、消費税の署名は大変重たい署名だけれども、やはり野田内閣の一員である限りやむを得ないだろうという判断を6人全員の賛成をもって決めていただけたわけでございます。

私も色々悩んでおりましたけれども、皆様方のそういうご意見でございます。それと私は皆様方(記者)に申し上げましたが、金融担当大臣をここのところやらせていただいておりまして、欧州のソブリンリスクの問題、私は少なくとも、これは戦後初めてだと思います。国家のソブリンリスクに、マーケット、数千兆円の金があるやには聞いておりますけれども、そういったところが財政赤字というようなことで、ある意味で一番弱いギリシャに襲いかかってきました。ギリシャ、アイルランド、あるいはポルトガル、スペイン、イタリアと、EU27カ国、ユーロ17カ国、そういったことがあったということはよくご存じだと思います。一風落ち着いたことがございますが、国のソブリンリスクに対して市場が襲いかかってくるというようなことは、私は少なくとも初めてでございます。ある経済界だとか、ある企業だとかというものはあったけれども、国家そのものに対してソブリンリスクということを、財政赤字と申しますか、財政の規律と申しますか、そういったことが十分でないとそういうこともあり得るのだということを見ております。

私は他山の石として、やはり日本も、少なくとも消費税というのは誰も取りたくはないのですけれども、やはりそういった方向性を行政庁、内閣として示していくことは、今の国際金融情勢、財政事情、世界一の国債を多く持っている、あるいは公債を持っている国として、やはりやむを得ないのではないかと、こう思ってもおりましたので、私は署名をさせていただいたわけでございます。

これは、我が国民新党のPDF綱領、規約、党則(PDF:166KB)でございまして、これは全部、総務省に届け出ておりまして、党規、綱領ですが、お手元に配っていますが、綱領と、規約があって、そして党則があるらしいのでございます。それによっても、民主主義のルールを守り、そして、あらゆる役員は所属する国会議員の総会において選出するということでございますから、所属する国会議員の投票というのは、この政党の最高の権力基盤でございまして、これはどこの政党でも大体、所属国会議員の投票によって何でも決めるわけでございます。それが大体、最高決定機関になっております。

あるいは形式上の党本部、全国大会というのをする党もありますけれども、基本的に自民党にいた頃も両院議員総会というのは最高の意思決定機関でしたし、民主党でも両院議員総会で党首を決めるようでございますが、他の政党のことはどうであれ、やはり民主主義国家において、国会議員というのは何万票か何十万票かを得て国民から選ばれており、衆議院(議員)、参議院(議員)になるわけでございます。その人たちが構成している政党というのは、国会議員が所属する議員総会というのは、この国民新党の規約によっても、所属する役員は所属する国会議員の総会において選出するわけです。そういった意味で、これは最高機関であることは、もう論を待たないわけでございますけれども、その3分の2、75%以上の方が賛成した法律案でございまして、そういったことで賛成していただいたわけでございます。

党首は2人の支持者を、両亀井さんの2人だけの意見でございましたが、外に向かって「連立離脱だ」と大きな声で言われるわけでございます。下地幹事長は大変心配しまして、何回も亀井党首に会いに行きまして、本当にいじらしいぐらい、彼は全存在をかけて亀井さんのところに行きまして、怒られながらも「ぜひ、これは思いとどまってほしい」ということを申し上げたのですけれども、結局、下地幹事長の感触としても、本当に彼は泣きながら説得したわけでございますけれども、説得がどうしてもできないから、やむを得ず、万やむを得ず、党首の解任決議をすべきだということに昨日なりまして、そういったことで、実は党首の解任をさせていただいたわけでございます。

その後、また選挙がございまして、私は最高齢の復興・内閣府副大臣の松下さんが適任だというふうに思っておりましたけれども、松下さんはちょっとお体が悪いということでもございまして、みんなが、「自見さん、是非しなさい」ということで6人全員の推挽をいただきましたので、逃げるわけにもいきませんから、こういう時期ですから、国民新党の代表を受けさせていただいたわけでございます。

そういったことで改めて、国民新党の代表にならせていただきまして、ここは金融担当大臣、郵政改革担当大臣としての記者会見でございますが、そういう政治的背景がございますので、ひとつ、是非ご指導いただきたいと思っております。

本当に私も断腸の思いでございまして、セルバンテスの「ドン・キホーテ」というのを青年の時に読みましたけれども、あの中に「流れる風に吐く息を拒まれ 流れる水に涙を拒まれた」という表現があるのですよ。私は青年のころ読んだその表現を久しぶりに思い出しました。本当に、もう断腸の思いであったという、昨日テレビでも申し上げましたが、そういう気持ちでございます。

しかしながら、今日ご存じと思いますが、本日9時半から開催された衆議院の郵政改革に関する特別委員会において、「郵政民営化法等の一部を改正する等の法律案」、武正公一君他5名提出でございまして、議員立法でございますが、これは提出者が民主党の武正公一議員他5名でございますが、民主党、自民党、公明党の3党、そして国民新党も社民党もこれは賛成しておりますが、この法案の趣旨説明が今日9時半からございまして、(来週)火曜日には参考人の質疑が決まったようでございますが、国会での早急なご審議をお願いをしたいと、郵政改革担当国務大臣としてお願いをさせていただきたいというふうに思っております。

そういったことで、党の代表を代わらせていただきまして、今日は中央選挙管理委員会に、国民新党の異動届、これは自見庄三郎ですね、朝9時から選挙管理委員会に万やむを得ず、党首の、これはあくまで事務的な届け出でございますけれども、公党でもございますから、きちんと(提出し、総務省に)書類を受理されたわけでございます。

大変長い話になりましたけれども、以上でございます。

【質疑応答】

問)

国民新党代表解任の件なのですけれども、「代表解任を決定した」とおっしゃっていますけれども、亀井氏は「無効だ」というふうに反発しておりますが、正式な手続きを踏んで自見大臣は代表に就任されているのかどうか。

あと、参院自民党が審議拒否するなど国会審議への影響も出ているのですけれども、この辺の混乱をどう解消されていくのか、お聞かせください。

答)

今さっき言いましたように、構成国会議員が8人、それから少し詳しいことを言いますけれども、これは法的に必ず正しいことをしなければいけませんから、非常に気を遣いました。長谷川憲正さんという東大の法学部を出て、高級官僚をしていまして、前は参議院議員でしたけれども、この方は顧問でもございますから力を借りまして、絶対法律的に瑕疵があってはいけませんから、事前にこういうことを一度きちんとして、全部記録もとりまして、テープも取りまして、一切瑕疵はないというふうに思っております。

8人の構成員のうち6人、(すなわち)75%の国会議員は、まず事前に議員総会を開いていただきたいというお願いを幹事長に向かってさせていただいたわけでございます。私も副代表でございましたから、どんな会議でも副代表というのは、会長が何かの職務に欠けるときは代行するというのは、民主主義の一般ルールでございまして、そういった意味で、議員総会も全く、民主的に瑕疵はございません。

他党でも、(重要事項を決定する際は)確か3分の1以上の(党所属の)国会議員の要求に応じて、(両院)議員総会を開かなければいけません。そういった意味で議員総会も民主的なルールに全く合致しております。(今回の議員総会は)その(8人)中の6人でございますから、全国会議員の75%以上の構成です。憲法改正でも(国会議員総数の)3分の2(以上の賛成が必要)ですから、そういった意味で全くこの手続きには瑕疵がございません。

そのことは非常に気を遣って、事前に検討しまして、何回も事前に瑕疵があってはいけませんから、そのことをきちんとやらせていただいたということです。綱領、それから規約、党則は綿貫さんの時代に作らせていただいて、毎年確かこの綱領と規約と党則を出させていただいております。

むしろ、この綱領に「権力の暴走を止める」というのが、この綱領の1項にありまして、「日本の未来は、真に自由で民主主義的な国家を維持できるかどうかにかかっています。私たちは、独裁的な強権的政治を排除し、議員1人1人の自由な論議を通じ、断固として議会制民主主義を守ります。」というのが国民新党の綱領の第1でございまして、まさに独裁的な強権政治を排除するというのが立党の基本的精神でございますから、そういったことを考えても、8人中2人の代表した意見を、たとえ党首といえども一切途中で議員総会を致しておりません、亀井党首はですね。一任を受ける作業もしておりませんし、そういった意味で、個人のお気持ちは分かりますけれども、それで国民新党代表として発言していただくということは、大変6人の国会議員にとっては意に反することですから、その辺のことはしっかり、下地幹事長は何度も何度も、本当にぜひ党首に思い止まっていただきたいということで言ったようでございます。

それを無視してずっと発言し、なおかつ総理大臣のところに行って、全く機関決定もしていないのに、自分から連立離脱というようなことを言ったわけでございます。そういったことを含めて、国民新党は(亀井元代表を)除名いたしておりませんが、国民新党の中の党の代表というのは辞めていただくという決定をさせていただいたということでございます。

問)

亀井さんに今言いたいことを教えていただきたいのですが。

答)

きちんと、やはり国民新党は、綱領の中の2番目でございますけれども、「日本は、人々の助け合いを基本とした共生社会として発展してきました。私達は、極端な市場原理主義やグローバリゼーションの名の下で強者が弱者を支配する社会ではなく、日本の伝統や文化を生かし、すべの人々の生活を守る安心と安全の社会を築きます。」というのがあるのです。綱領の2番目でございます。

前の亀井前党首も、それから私も、極端な市場原理主義というのはよくないということを、この席でも何回か言わせていただいたと思いますが、これはそういう綱領に賛成する人が集まってきたわけでございまして、そういった意味で、この郵政民営化というのは国会でも申し上げておりますように、「官から民へ」、「小さな政府」、それから「行き過ぎた規制緩和」、そして「極端な市場原理主義」というのが四つのファクターとしてよく挙げられますけれども、そういった意味で、極端な官から民へということは、私は日本という国は伝統と歴史がありますから、官と民とのベストバランスでないと、うまく国がいかないと。日本人の有効な資源、人的資源、あるいは頭脳的資源、あるいはシステムを入れて、やはりきちんと日本文化を挙げて、何もかにもグローバリゼーションというのが一時流行していましたけれども、しかしその辺はきちんと、本当に日本の風土と歴史と文化に根差した、本当の意味でのグローバリゼーションというのは、私は必要だと思っています。そのことをちゃんと、党綱領に挙げているわけでございますから、ひとつ、ぜひ亀井さんに、なかなか声の大きい、活力のある、私も(国会議員が)27年目でございますけれども、亀井さんは33年ぐらいしておりますので、ぜひ思い直して、きちんと国民新党の一員でもございますから、あんまり我欲を張らず、ここはやはり党員の言うことをきちんと受け入れていただきたいというふうに思っております。

問)

6人とはいえ、与党の党首となられた現在のご感想と、あと郵政法案が成立した後に、与党の党首としてどういった運営を考えていきたいでしょうか。

答)

一つは、新たな政権与党の党首に昨日、図らずもならせていただきましたので、この後、下地幹事長は色々段取りを考えていただいているようでございますが、昨日、民主党の輿石幹事長、また樽床幹事長代理、それから国対委員長にも会いに行きまして、「大変お騒がせしたけれども、こういう結果になりました」という報告をさせていただいたと同時に、引き続き連立を組ませていただきたいということを申しておきました。

連立は前々から何も、今さっき言った連立継続ということを党議で決めておったわけでございますから、それを再確認したということですね。昨日は輿石さんと別れてまいりましたが、今日改めて、ぜひ民主党の党首とはお会いをしたいなというふうに思っておりますが、これは日程の都合がございますから、どうなるか分からないと。これは党首が代わっても、引き続き連立を維持するということを再確認、そういったことになるのかなというふうに思っております。

それから、郵政法案が通れば、これは、前々から言っておりますように、明治4年以来の国の一つの仕組み、システムですから、三事業一体、それからどんな田舎でも、過疎地でも、やはり金融サービス、金融の2サービス、これは受けることができるということは、やはりずっと、この郵便貯金の郵政三事業の特徴でございましたから、そういったことは制度的に確保されるやに聞いております。これはあくまで議員立法でございます。私は論評する立場にはございませんけれども、そういうふうに聞いておりまして、国民新党も賛成ということでございます。

今本当に、士気が落ちておりまして、郵便貯金は260兆円ぐらいあったお金が90兆円近くなくなっておりまして、解約が起きまして、8,500万口ぐらいあった簡易保険が今4,000万口ぐらいになっています。それから、250億通あった、はがき、手紙が190億通ぐらいになっておりまして、極めてもう、激しく減少し経営基盤が極めて脆弱になっていきます。15年前、私も郵政大臣でしたが、本当にこれは士気の高い立派な組織だなと思ったことを強く印象に残っていますが、今行きますと、本当に、何といいますか、職員が仕事時間中にベランダに出てたばこを吸っているのです。本当に、15年前は、郵便局に昼間、勤務時間中に行って、ベランダに出て二人たばこを吸っているというようなことはない、きちんとした組織でしたけれども。あれを見て本当に悲しくなりました。一つの郵便局に4人から5人の管理者がいるのです。昔は郵便局長というのは一人。ところが今は、局会社の責任者を郵便局長と言いますが、郵便事業会社の支店長さん、ゆうちょ銀行の支店長さん、かんぽ生命の支店長さん、それからそれに対して全部、要するに総務課長さんとか、そんな人も一人だったものが今4人になっているわけです。ですから、ものすごく中間管理職の多い組織になっておりまして、あれやらこれやら言ったらきりはございませんが、やはりこういったときは、政治がきちんと方向性というのを決めさせていただくということが、私は非常に大事だと思っております。

問)

質問の趣旨がうまく伝わっていなかったようで申し訳ないのですが、お伺いしたかったのは、党の代表になられたこと、与党の代表になられたということの率直なご感想を一言と、あともう一点は、郵政の法案が通った後は、国民新党の党首として、与党にどういった形で参加していくお考えなのかを短くお伺いできればと思います。

答)

それは、与党の民主党と国民新党の連立政権でございますから、政治全般に対して極めて重たい責任を感じておりまして、たまたま所掌は金融と郵政改革でございますが、やはり小さいといえども、政権与党の責任者にならせていただいたわけでございますから、政治全般に関して、書いてありますように、例えば今一番大事なのは何といいましても、東日本大震災の復旧・復興でございまして、それからPDF声明文(PDF:166KB)に書いてありますように、経済の活性化、それから外交上も大変厳しい問題があるわけでございますから、今まで27年間、色々な仕事をさせていただいたわけでございますから、本当に全力を絞って、集大成として、しっかり燃え尽きるほど国家と国民のために責任を持って奉仕をさせていただきたいというふうに思っております。

問)

今日、今朝の閣議、あと閣僚懇談会で総理と自見大臣はお話になられたのかどうか。総理から今回の件で言及があったのかどうか。それから、与党、党首会談は今日中に行うのかどうかの確認を。

答)

一点、閣僚懇ではきちんと今までの経過と、大変国民新党の件でご迷惑をかけたわけでございますから、お詫びと経過と、そういった今日は最初に申させていただいたことを、コンパクトに掻い摘んで発言はさせていただきました。

それから、党首会談はいつか、これはまだ分かりません。今お願いをしているということで、これは今から党の方で下地幹事長が色々、手配とか手順とか非常に卓越した人でございますから(やってくれていると思います)。官房長官に会った時も、下地さんからきちんと政権与党間の党首会議の申し込みがありましたよという話は聞いておりますけれども、総理も今、日程調整中ではないかと思っております。

問)

インディペンデント・ウェブ・ジャーナルの原と申しますけれども、これまで議員総会は代表が招集して行ってきて、幹事長が招集した総会というのは過去に例がないと思います。

総会を開く規定はなく、自見大臣が前回の会見でもおっしゃっていた「民主的な手続きを尊重する」というのであれば、連立離脱を主張した亀井代表や亀井政調会長不在のまま行った決定というのは、手続きに問題はないのでしょうか。幹事長が招集した議員総会は少し強引に見え、「クーデター」とも呼ばれているのですけれども、自見大臣のご見解をお聞かせください。

答)

それまで何度も、亀井党首と下地幹事長と一対一で話をしていますし、それから、電話でも何回も話をしておりまして、最後、電話にも出なくなったというのです、全く。

本当にここまで、ここに至っては、本当に涙ながらだけれども、それはもう何といっても国会議員一人一人の価値はみんな一緒でございますから、何も党首だとか1年生議員だとか言いましても、当然、一人一票でございますから、国会議員はみんな全くイコールの権利で、憲法上も一人一人、同じ権利で一人一票でございます。そのことは、たまたま何も会社の社長さんとは違いますので、みんな平等で歳費もみんな一緒でございますから、1年生の議員でも当選50年やっていた中曽根康弘先生でも、最後は一緒ということは、民主主義の大原則でございます。別にそんな小さな政党で、何度も幹事長と党首と話をして、もう何度言ってもだめだという話を、いくら訴えてもだめだと。ずっとその過程があるわけですから、何も抜き打ち的にしたわけでもございません。そしてきちんと、おいでにならなかった両亀井先生にもきちんとお知らせをしているわけでございます。

問)

「代表の許可なく代表印を押して、総務省に代表交代を届け出た場合、文書偽造で犯罪ではないか」と亀井亜紀子政調会長が自身のホームページで言っているのですけれども、それについて自見大臣のお考えは如何ですか。

答)

一番民主的な手続きは、構成した国会議員の多数によって決定されるのです。それが政党というものなのです。だから、その政党によって、要するに、その代表も選ばれるから、当然、代表もそれによって罷免されるのです。当たり前のことです。だから、内閣総理大臣だって国会議員の半分以上で不信任をされるわけですから、それはもう当然のことだと思います。

問)

でも、規則や党則に「代表を多数決で選ぶ」という記述はないと思うのですけれども。

答)

いや、多数決で選ぶこともあります。

ただし、綿貫さんの時は、習慣的に大事な問題は全部、全国会議員を集めて意見を一人一人聞いていたのです。亀井さんも「意見を全部聞きます」と言っていたのです、一人一人に。はっきり言えば、私は意見を聞かれることを待っていたのですが、ところが全然その話をされず、外に向かって「連立離脱だ、消費税反対だ」と、本当に憑かれたように言われまして、ワンマンのおやじさんみたいに、本当に意見を全然変えないものですから、我々は民主的な政党として、万やむを得ず党首の解任決議をさせていただいたということでございます。

これは民主的なルールとして、全く問題ないと思っています。

問)

一点だけ大臣に確認させていただければと思います。

東日本大震災の復興、あるいは経済の活性化、外交・安全保障、いずれもこれは息の長い問題で、すぐに解決する問題ではございません。これは郵政改革という問題にこだわらず、その法案が通った後についても、連立の枠内の中で責任を持って対処していくと、そういうお考えだというふうに解釈してよろしいでしょうか。確認させていただきたいと思います。

答)

それはまた、みんなで決めるけれども、基本的に昨日の雰囲気だと、今4人ほど政府の方に入っておりますので、引き続きやりたいということを、松下さんなどは特に復興副大臣でございまして、ほとんど福島県に入り浸りでございまして、彼は非常に人柄がいい人ですから、「松下さん、あなた、ぜひ内閣副大臣として残ってくれ」ということを大変涙ながらに福島県の人から、言われたというようなことも言っていましたので、引き続き、全力を法律上、憲法上与えられた期限の中でやっていくことを思うと同時に、国会議員というのは、どういうポストに就く、就かないは別にして、常に日本国憲法の最初に「日本国民は、国会において正当に選挙された国会議員を通じて行動し」というのが今の憲法です。ですから、やはりそこをきちんと踏まえつつ、何も野党、与党ということも大事ですけれども、私も与党、野党、与党、野党、与党と、五つほど変わりましたけれども、やはりそれぞれに役割はあるものだというふうに思っていまして、やはり国権の最高機関の議員として、いかなる立場にいようとも、きちんと責任を果たしていく必要はあると思っています。

(以上)

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