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自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年6月1日(金)9時41分~9時47分 場所:金融庁会見室)

【大臣より発言】

今日は世間一般に言う衣替えでございまして、6月1日。閣議の方も更に一層のクールビズに励もうということで、全閣僚、私もこういったかりゆしですが、去年もこれを着させて頂きましたけれども、こういう姿で今日、全閣僚、閣議をやらせて頂きました。

皆さん方も更に一層のクールビズということでございますので、ひとつ是非ご協力頂ければと思っております。

【質疑応答】

問)

今週の火曜日、監視委の方から新たな増資インサイダーを巡る課徴金(納付命令を発出する事案)の発表がありました。いずれの案件でも、証券会社のチャイニーズ・ウォールが破られて漏れているという形が共通しておりまして、同様の事案が続いていると思います。この証券会社のもはや体質ではないかといった批判も出ているかと思うのですが、この状況について大臣、如何お考えでしょうか。

答)

今般、今ご指摘がございましたように、複数の証券会社において、本来、厳格に管理されるべき公募増資の情報が、引受部門から営業部門に漏えいしていたとされていることについては、遺憾に感じております。

証券会社では、インサイダー取引等の不公正な取引を防止する観点から、公募増資等の法人関係情報を厳格に管理する必要があり、実効性ある内部管理態勢を整備するとともに、高い法令遵守意識や職業倫理をもって業務を行うことが求められております。

仮に、証券会社の業務運営等に問題が認められた場合には、当該証券会社がその事実をどのように把握し対応しているかも確認し、法令に則り、厳正に対処していくことになるというふうに思っております。

問)

次に、また同じインサイダーの関連なのですけれども、昨日、民主党の方で新たにインサイダーを巡る作業部会で話し合うというようなことが決められています。その中でも、恐らく今後、罰則等、もしくは課徴金などをちょっと厳しくしたらどうかというような話が出てくるのではないかと予想されておりますが、その辺りのことについて大臣の見解をお願いします。

答)

今ご指摘がございましたように、民主党においても公募増資に関わるインサイダー問題を論ずる作業部会の設置の方針が決まったということは、私も報道を通じて知っておりますが、公募増資に関連したインサイダー取引については、我が国市場の公正性・透明性に対する投資家の信頼を損なうおそれがあり、その防止を図っていくことは大変重要な課題だというふうに受け止めております。何度も言って恐縮でございますがフェアネスとトランスペアレンシー、(これは)国内的にも国際的にも大変大事でございます。

本件については、金融庁が平成22年12月に発表いたしましたアクションプランに「公募増資に関連しての不公正な取引への対応」を盛り込み、制度面・運用面にわたる防止策を講じてきたところであります。インサイダー問題を巡る制度のあり方に関しては、近時の違反事案の内容等を勘案しつつ、さらに実効性のある再発防止策を検討していく必要があるというふうに考えております。

問)

円相場でユーロが11年半振りに96円台をつけましたが、ヨーロッパ情勢についての最新の認識と、特にスペインでは銀行への救済に際して不安が広がっていると思うのですが、同じ金融行政のトップとしてこうした状況をどういうふうにご覧になっているか教えてください。

答)

今お話がございましたように、ヨーロッパの金融・経済情勢でございますが、ギリシャにおいて再選挙、6月17日が投票日だったと思いますが、これを控えて、色々な報道機関が世論調査をしているようでございますが、市場では、これまで欧州で進められてきた財政再建の取組みに対する不透明感に加え、このところのスペインの財政・金融問題に対する懸念等を背景に、ユーロを中心とする為替市場や、欧州周縁国債の利回り上昇など、リスクオフの動きが生じているという見方が多いと思っています。

市場の動向については、私の立場としては逐一コメントすることは差し控えさせて頂きたいと思いますが、金融担当大臣としては、関係閣僚や日本銀行と連携しつつ、引き続き、高い関心を持って、緊張感を持って市場の動向を注視してまいりたいというふうに思っております。

どうもありがとうございました。

(以上)

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