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松下内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成24年6月15日(金)8時32分~8時42分 場所:院内)

【大臣より発言】

閣議がございました。

その前に謹んでお詫び申し上げることがございます。

寛仁親王殿下、正しくお呼びしていなかったことを心からお詫び申し上げて、ここで謹んで訂正申し上げます。

閣議では、高齢者白書や観光白書、土地白書等の説明がございました。それから、北朝鮮の拉致の問題について、取り組んできた報告、それについての報告等がございました。あと、ミャンマーの電力事情が非常に悪いということで、発電機等の供与をするということの報告がございました。

あと、その他、今日は多数ありましたけれども、そのことについてご報告申し上げます。

以上です。

【質疑応答】

問)

2問ご質問申し上げます。

先日、自民党の方からAIJ(投資顧問)の問題に関する再発防止の案が出たわけですけれども、金融庁に関する部分、特に罰則強化とか、そういうところに関しては議員立法でやっていきたいと。これについて大臣のご所見はいかがでしょうか。

答)

ご指摘の報道があったことは承知しています。

金融庁としては、今回の自民党の提言の内容もしっかりと受け止めた上で、金融実務も踏まえ、健全な投資運用業務を阻害することがないよう留意しつつ、実効性ある再発防止策を早急に検討してまいりたいと考えています。

今お話がありました罰則強化策等の対応でございますけれども、罰則の強化について、ご提言があったことは承知をしております。「罰則の強化」は、投資一任業者等の「不正への牽制」を強めるとの観点から、本件の再発防止を図る上で、重要な検討課題であると認識しています。

いずれにしましても、金融庁としては、罰則のあり方も含め、本件の再発防止に向けた実効性ある方策を早急に検討してまいりたいと考えています。

問)

もう一点ご質問ですが、一体改革のところを巡って修正協議が山場になっていて、決着するかどうかということだと思うのですが、一部で社会保障の一部に関しては棚上げだとか、そういうこともあるわけですが、この協議というのは、大臣としてどのように見守っていらっしゃるかという点についてお願いします。

答)

3党で精力的に実務者における話し合いが進められておるということを承知しています。そのことに刮目して注目しているということでございまして、まだ真剣に議論をしているところで、修正議論をしているところでございますから、そのことについて今コメントは差し控えたい、そう思っています。注目して見ているということです。

問)

明後日、ギリシャの選挙を控えてスペインの国債が3段階格下げされて、利回りが危険水域の7%を突破するなど市場は混乱していますけれども、こうした不安定な市場の動きをどう見ていらっしゃるか。

あと、ギリシャの選挙の結果次第では、市場に大混乱が起きるのではという懸念もありますけれども、何か対応策はあるのでしょうか。

答)

スペインについては、9日、土曜日ですけれども、ユーロ圏の蔵相会合が声明を発表しました。スペインが、ユーロ加盟国からの金融支援を要請する意向であることを歓迎し、そして同国の金融機関に対する資本増強に充てるため最大1,000億ユーロ、日本円で約10兆円と見積もっておりますけれども、この金融支援の用意がある旨を明らかにしました。

この支援の公表後もスペイン国債の流通利回りは上昇しておりまして、ユーロ導入後最も高い水準となったことや、格付会社ムーディーズが13日、日本時間で言えば14日の早朝ですけれども、同国債の格付けを「Aマイナス」から「トリプルBマイナス」に3段階引き下げたことは承知しています。

同国の金融セクターの健全化は市場の安定に向けた重要な第一歩と考えておりますけれども、いずれにせよ、金融庁としては、欧州の財政・金融問題に対する欧州各国の政策や市場に与える影響については、高い関心を持って注視していく所存でございます。

今後とも、経済・金融の安定や市場の信頼確保に向け、まずは欧州自身による取組みが欧州問題の解決につながることを期待しています。

マーケットの動向に対する所見ですけれども、ギリシャの再選挙は間もなくまいります。スペインの財政金融問題に対する懸念を背景に、市場では株価の下落やユーロ安、それから欧州周縁国債の利回り上昇など、リスク回避の動きが生じているとの見方が多いということです。

市場の動向について、これは逐一コメントすることは差し控えますけれども、金融担当大臣としては、関係閣僚や日銀と連携しつつ、高い関心を持って市場の動向を注視してまいりたい、そう思っています。

問)

先ほどの質問であったAIJ(投資顧問)の関連でちょっと伺いたいのですが、現在、金融庁の方でも2次調査を続けられているとは思うのですが、自民党、民主党も含めて、そういう再発防止策が出たということで、2次調査が終了したときに、自見前大臣は風評被害ということで公表しないということもあったと思うのですが、2次調査の結果については大臣としてはどのように捉えているか、ちょっと教えてください。

答)

まだ、決めておりません。もう少し調査の行方をしっかり見守りたいと思っています。

問)

結構、調査も2次調査が入って(時間が)経っているのですけれども、調査の終了の目途とか、その辺りのスケジュール感はどのような感じなのでしょうか。

答)

まだ精査中ですので、しばらくお待ちください。(他方)公表するかどうかは、まだ検討しているところです。

問)

ギリシャ選挙後の混乱に備えて、主要国の中央銀行が流動性供給の協調行動で準備しているという話が出ているかと思うのですけれども、そのあたりのご認識、事実関係等を含めて教えて頂けますか。

答)

金融庁としましては、この欧州の財政金融問題に対する欧州各国の政策や市場に与える影響については、高い関心を持って注視していくということでございます。今後とも、欧州自身による取組みが欧州問題の解決につながることを強く期待しているということでございまして、欧州が考えられる手立てをしっかりと取り組んで貰いたいというふうに考えています。

(以上)

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