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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣臨時閣議後記者会見の概要

(平成25年2月28日(木)8時10分~8時17分)

【冒頭発言】

先ほど臨時閣議において、総理から、緊急経済対策の迅速かつ着実な実行のため、しっかりした進捗管理を行うよう指示がありました。これに関連して私の方から各大臣に対して、総理の指示に従って早期かつ効果的な予算執行に尽力いただくよう発言をしております。

また25年度予算の国会提出につきましては、予算書の印刷作成等々作業が完了しておりますので、先ほどの臨時閣議において決定し、国会に提出することといたしました。これに関連して私の方から、国民生活に直結する政策を早期に実現していくため、関係大臣の御協力の下、25年度予算の速やかな成立を図る旨発言をいたしております。

【質疑応答】

問)

本日この後日銀の正副総裁の人事案の提示が控えていると思います。安倍政権はデフレ脱却を最重要課題に掲げていると思いますけれども、今回の人事案に込めた狙い、どういった仕事ぶりを期待されての人事案かお考えをお聞かせください。

答)

どなたが日銀の総裁になられても過日共同声明ができておりますので、あの共同声明の線に沿って速やかにデフレ不況からの脱却等々、日本銀行として努めていただくということが我々の期待です。

問)

当初予算案についてですけれども、例年に比べて約1カ月遅い提示になると思います。国会審議にどういったことを期待されていくか、お考えをお聞かせください。

答)

国会審議、24年度補正予算と一体として実質15カ月予算と思ってスタートしておりますけれども、13カ月とかそういった形に実際的にはなるというような状況ではあります。少なくとも内閣ができたのが12月26日、普通ですとその頃はもう予算の政府原案ができ上がっている頃、その頃に政府原案がスタートしていますので、通常3カ月かかるところが1カ月ででき上がっています。そういった意味ではよく頑張ってもらったものだと思っていますけれども、問題はでき上がるのがひと月でやったものの、予算が通っていくためにはやはりひと月は遅れるということを覚悟しなくてはいけませんので、その意味で補正も大幅に作っておかないと4月、5月に影響が出るということを考えていろいろな手を打っておかなければいけないと思っていましたが、結果として今言われたようにでき上がりで国会に提出するのが約ひと月遅れておりますので、なるべく早く衆議院でこの予算の審議が終わることを期待しています。

問)

昨日、月例経済報告において2カ月連続で上方修正ということになりました。一方でイタリアの総選挙の後少し株価が下がったりだとか、市場はやや不安定化しているようにも見えます。現状と先行きの景気の認識とデフレ脱却に向けて今どういう段階にあるということなのでしょうか。

答)

まだスタートしたばっかりですからね。少なくとも補正予算が通ったということで、参議院で可決したというのが3年数カ月ぶりだと思いますけれども、そういった意味で補正予算も衆・参で成立したということを受けて流れとしては1ついい方向に流れてきていると私共は理解しています。ヨーロッパに関しては、なかなかまだよく正確に見えているわけではありませんので、ヨーロッパの政局がどういう形で落ち着くのか、まだまだそこらのところは見えているわけではありませんし、これが再選挙になるのかどうなのかもよく見えていない、そういった段階で迂闊なことは言えないなと思っています。アメリカの方も住宅の着工件数が増えてきていますので、こういったものが現実問題としてアメリカの景気の上昇に本当につながっていくのかどうか、いろいろなものが関係してくると思っていますので、今の段階でとにかくこちらは内需の拡大ということをきちんとやっていくということだと思います。その意味ではこれから実際に補正予算がどう早期に着工、実行、施行されていくのか、そこのところが今から大事なところだと思います。

(以上)

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