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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣臨時閣議後記者会見の概要

(平成25年3月27日(水)8時54分~9時06分)

【冒頭発言】

平成25年度4月1日から5月20日までの期間に係る暫定予算につきましては、本日閣議決定を行い、国会に提出することにしております。一般会計の歳出総額13兆1,808億円、歳入総額2兆4,192億円となっております。暫定予算を編成するとはいえ、平成25年度予算の一日も早い成立に向けて、引き続き努力をしてまいりたいと考えております。

【質疑応答】

問)

本予算の成立、一日も早く努力ということですけれども、おおよそのメドとしてどれぐらいを想定されているかということを現時点でお伺いします。

答)

予算委員会の理事に聞いてください。

問)

副総理でもいらっしゃるのでお聞きするのですけれども、ここ3日ほど一票の格差の判決が、衆院選無効だというような判決が出ております。政治家のお一人としてもお考えがありましたらお願いいたします。

答)

地裁ではなくて高裁の判決ですから、それはそれなりに重く感じなくては、受け止めなければいけないところだと思っています。前からいろいろな案が出ていますけれども、これはなかなか自分の土俵を決める話ですから各党の思惑もいろいろとありますので、自民党の方からいろいろ譲ったとしても、それならもっとという話になってなかなかまとまらないというのは毎度のことだとは思いますが、一日も早くこれをきちんと対応するというのは大事なことだと思います。

問)

最近のマーケットで株高と債券高が同時進行しているような状況についてお伺いしたいんですけれども、つまり株高と金利が歴史的な低水準ですね、これがどこまで続くのか。持続可能性の問題なんですけれども、日銀の金融緩和で物価も今日2%、金融緩和で日銀が大量に国債を購入していくという期待感があるのが背景にあるのかなとは思うんですが、いつまでそのような株高と金利低下のそういう状況が続くと大臣が見ていらっしゃるのか、その辺りのお考えについてお聞かせいただければと思います。

答)

株価というのは今、日本人の比率と外国人の比率はどれぐらいになりましたか。まだ外国人の方が多いんじゃないかな。しかも長期じゃなくて短期で回しているんじゃないかな、これ。内容を全部知らないけど、短期で回している分ということは利食いですぐ売られるという可能性があるわけですから、そういった意味では日本の経済が間違いなくよくなるというのが出ればそのまま短期持ちから中期、長期に変わっていく可能性というのはあると思いますけれども、それがきっちりしない限りはなかなか浮かれているような状況にはないんだと思いますね。それから国債に関しても、まだ少なくとも国債の方が安心パイということになれば国債が買われる比率が高いということは、金利が0.5とか何かわからないぐらいのところまで落ちていますから、そういった意味では予測はあまり当たらないので。昔から財務省が国債を発行したら金利が上がって大変ですよと某新聞でも書いてありましたよ、みんな。金利が上がるんだ上がるんだと煽って書いていましたよ。全部外れたでしょう、あれ。金利はどんどん下がって、全然上がらなかったじゃない。20年間上がっていないんです、20年間。もう少し恥ずかしそうな顔して言われた方がいいですよ。これだけ外せば言うことないですよ。経済部としてはもうちょっと真剣に考えた方がいいですよ。これだけ外れているんだったらもうちょっと、どこかが間違っているんじゃないかと。これだけやったら上がるはずだという思い込みが結果的にああいう記事にさせているんだけれども、「絶対下がるよ。だってほかにお金が行くところないんだもの」と言い続けていたんだけれども、全く当時は受けませんでしたね。ついに1%切ることになってきているが、こういったものはトレンドとかで一瞬で変わりますからね。だから財政再建ということをきちんと考えているという中期的なところはこういったことを考えているんですとか、いろいろなことがないと国債というものに対する信用がなくなれば、それでまた別の形でいきなり今度は売られる可能性というのは十分あるので、そういった危険性は考えておかないといけないのが置かれている立場ですから、金利がどれくらい下がり続けるかという話はなかなか、そう一概には答えられないところですね。

問)

昨日大臣、閣議後の会見で3カ月たち順調に来ているという種の話をされました。一方で会見のたびということでもないんですけれども、何年か前も同じような話をしていたということもおっしゃっています。そういった意味で今、世界的な景気回復の局面に来ていて、世界的な株高など良い方に動いていますが、時代の風に今乗っているというような考えがあるんでしょうか。

答)

基本的には、だってまだ予算通っていないんですよ。補正予算が通った。確かに補正予算をやったってこんなものは執行できないじゃないかと野党も叩いたし、みんなマスコミも叩いていたけれども、今3月末までにこれがどれだけいくんだという話があったけれども、着手したのは97%超えましたからね。97.6%まで、既に補正予算の分につきましては97%を超えていますから、そういった意味では、まだお金が出るところまで行っているとは思えませんけれども、少なくとも用地取得やら何やら始めて、少なくともきちっと着工して、もちろん繰り越さなきゃならないところはいっぱいありますよ。そこは繰越明許もさっさと出していただいて、とにかく仕事が出るんだという雰囲気を全国津々浦々にまでこの政府は地方を含めてきちっとそういった対応をするんだ、いわゆる2本目の矢のところははっきりしているんだということが伝わるか伝わらないかというのはすごく大きいんですよ。そこらのところは確実に今97%行ったというのは、地方の約1,800に上る地方自治体には全部それは伝わりますから、その自治体経由で確実にそこに出入りしている人達には全てそれが伝わっていきますから、そういった意味では方向としては見えてきたんで、これはいくんだなという気分は間違いなくそうなっていますよ。これで本予算がということになると、これまたいつ上がるかよく分からないみたいな形になっていますけれども、この本予算ができるだけ早く執行されるような形にしていかなければいけないところなんですが、それが出ていくと、通った後仕事が出てきますから。そういったものを、やはり仕事が出てきたといって次に思うのは、衆議院で通ったけれども、まだ参議院は自民党よじれているんじゃないのと。そうするとこれまで6年間とにかく内閣というのは毎年1人ずつ代わっていますから、だからその意味ではとてもじゃないけれども今度の内閣だってまた1年かもしれないじゃないか、そうするとまたぞろ予算の方向が変わったり、経済の運営とかそういった政府の方針が変わられたら、新しい設備投資したらぽろっと方向が変わったりなんかすればとてもではない、民間の経営者だったら誰でも考えますよ。そうするとその方向が間違いないというのが分かるのは、やっぱり7月の参議院の選挙で確実なものが出てくるというのがはっきりすればいいということになるんだと思いますよ。いや、選挙は勝つでしょうと言う人がいたから、あなたは何新聞読んでいるんですかって聞いたら特定の新聞を言うので、過去その新聞の事前の調査と結果との差がどれぐらいひどいか分かったらもう二度と取って読む気はなくなりますから、それだけお勧めしますよと。一月後にその人に会ったら、「麻生さんが新聞読まないという意味が分かりました」と言われるぐらい外れるんですよ。こっちはそればっかりやっているんだから。全部知っていますよ、週刊誌なんか。この週刊誌はこの間外れて、この人はとか。全部リストがあるから、そういったものを持っているから基本的に読まないんですよ。自分達の目で歩いたやつしか信用しない。選挙ばっかりやっているとそういう習慣がつくんですよ。頭にぱっと自分の思っているようなことがあらかじめインプットされているんじゃないかと。もっと白紙で見ないと絶対強いという人がそうじゃなかったり、逆の例もいっぱいありますから。そういったのを我々は地元を歩いて、現場を見て長くいないとなかなかそういったニュアンスはつかめないものだと思っていますから、そういった意味では今言われたように参議院の選挙が確実なことになってくるまでは僕はなかなかそういったものには、気持ちが大丈夫だという気になるまでには、僕は結構時間がかかるだろうと思っています。どれぐらいいけるかと言われれば、それが終わってからの方がもう少し予測は立てやすくなってくるでしょうね。予測が立てやすいというのは民間の経営者が予測を立てやすくなるだろうと思っていますけどね。それまで時間がかかりますよ。そんな簡単に、こんな十何年間もデフレやっていて毎年予想が外れているんだから、とてもじゃないって。そう思っている人の方が、中小の自分でやっている、サラリーマンの経営者ではない、雇われ経営者ではない、自分の金をちゃんと担保に入れて、自分の財産、自宅を担保に入れて金を借りてそれで勝負しているような中小のおじさん達は固いですよ、見方は。僕はそう思います。

(以上)

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