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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成25年4月9日(火)8時47分~8時53分)

【質疑応答】

問)

マーケットの関係ですけれども、今朝1ドル99円台半ばということで日銀の新たな金融緩和策を背景に円安が急ピッチで進んでいます。現在の市場について、大臣の御所見をお聞かせください。併せてこれもマーケットに関係するんですけれども、昨日、韓国の副首相兼企画財政相が、外国メディアに対して日銀の金融緩和策について、韓国をはじめアジアの国々に影響を与えていると指摘して、その上で一国の経済政策が他国に及ぼす影響については、共に議論する必要があるというふうに述べています。この件についても御所見をお聞かせください。

答)

最初の質問に関しては、答えることはありません。いつものとおりで、為替の話等々に関しては、私の方から発言することはありません。韓国の話については、これは韓国の言われた背景というか、言われた状況がよく分かりませんのでうかつなことは言えませんが、少なくとも日銀の政策等々、日本の政策というものはデフレ不況からの脱却のためにやっているんだということはモスクワで説明をし、そのモスクワのG20でも話が既に討議をされた上での話なのであって、いろいろな話が出ますけれども、私共としてはその時に理解は得られたと思っています。少なくともリーマンブラザーズの話の前は1ドル108円ぐらいだったと思うんですね、あの時。あの頃は貿易収支、経常収支共に日本は大黒字ですから。しかし今は赤字という状況を考えて、我々としては今の情勢というものは行き過ぎた円高というものが是正されつつある過程なので、その結果として我々としてはいわゆる円安になっているというのは、その結果論であって付随して起きた話なのであって、目的はデフレ不況からの脱却、これが我々の主眼です。

問)

イギリスのサッチャー元首相が87歳で亡くなられました。同時代の政治家として受け止めを教えてください。

答)

ロバート・ウォルポール、ウィンストン・チャーチル、マーガレット・サッチャー、この3人はやっぱりイギリスの政治家の中で今後とも特筆される政治家なんじゃないかなと思います。あの人の印象に残っているのは、やはり野党の時に保守党の党首として発言した内容が非常に印象が強いですけれども、あの頃はイギリス病とかという言葉がはやっているぐらいイギリスが具合の悪かった時であって、彼女が保守党の党首として圧勝して出てくるんですが、「隷従への道」という本を、多分愛読書だと思ったな、ロード・トゥ・ セルフダムという本ですけれども、あの本の中の引用がやたら多かった人だという印象で、金持ちを全部つぶして誰が貧乏人を救うのかとか、すごくはっきりしたことを言う人だなというのが印象。辞めた時の感想として今のお気持ちはどうですかと聞かれて、私の気持ちは関係ない、私の考えを聞くのが新聞記者じゃないのかと言うんですよ。日本の新聞にも同じことを言わなければいけないなと思っていましたけれども、全然進歩がありませんね。サッチャーといえばその2つを特に思い出しますね。

問)

是非大臣のお考えをお伺いしたいんですけれども、TPPの交渉に関して保険というのが1つテーマになっていると思うんですが、金融庁サイドからして、かんぽ生命の扱い、交渉への影響をどういうふうに御覧になっているのかお聞かせください。

答)

これはTPPの担当の話であって、私の方から特にこれについて答えることはありません。保険が向こうにとって非常に関心事であるということは知っていますけれども、それに対して今こういった考えの下にやっているということを言う段階にはないと思います。

(以上)

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