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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

（平成25年10月18日（金）９時40分～９時48分）

【質疑応答】

問）

アメリカの債務上限問題に関して、民主党と共和党の歩み寄りでデフォルトという事態は、いったんは回避されたのですけれども、まだ根本的に対立が解決したというわけではなく、また来年１月か２月にかけて再び同じ様な混乱が起こることも懸念されていますが、今回の一連の米国の事態に対しての大臣の御所感を改めてお聞かせください。

答）

少なくともデフォルトを免れることになったということは、歓迎すべきことだと思います。今後、これは２月７日までの話ですから、それまでの間アメリカの議会の中、これは政府の話ではなくて議会との話ですから、議会との間でいろいろな交渉が行われるのだと思いますけれども、それで良い方向に妥結してくれることを期待しています。

問）

昨日から靖国神社の秋の例大祭が行われております。大臣は火曜日の会見では行くとも行かないとも考えていないと仰られていますけれども、改めて秋の例大祭に御参拝される御予定がおありなのかどうかということについてお考えをお聞かせください。

答）

この前に言ったとおりです。

問）

アメリカの債務上限問題、２月７日に再び期限を迎えるということで世界経済を人質にとるようなやり方で批判も出ているのですけれども、こういった決められない政治というのが世界経済に混乱をもたらしていることについて、今後、大臣の方からアメリカに具体的に求めたいこと、期待するようなことがありましたら、大臣のお考えをお聞かせください。

答）

世界的に迷惑をかけているということを非難されているとマスコミが言っているかどうか知りませんけれども、少なくともアメリカ一国だけの話ではないということに関しては、アメリカ政府が一番よく知っているところです。特に財務省はよくこのところは懸念していますし、ＦＲＢも同じですから、その意味においては、一番認識しているのはむしろ政府なのであって、認識していない人の方がマスコミなのではないですか。違いますかね、マスコミが一番認識しているような言い方に聞こえますけれども、一番認識していなかったのではないですか、ついこの間まで。私にはそう見えますけれども。ですから、アメリカの方がよほど心配していますよ。

問）

超党派のアルコール問題議連盟が、アルコール依存症患者を減らすための基本計画を作る法案を、議員立法で今国会に提出する方針だということなのですけれども、これについて大臣はどのように受け止められていらっしゃるかお伺いさせてください。

答）

詳しく聞いていませんから、コメントはありません。

問）

総理は真榊を奉納されて英霊に対する思いを表現されたのですけれども、今回、秋の例大祭中に参拝に行かれないとすれば、そういうことも考え得るのかどうか、大臣のお考えを教えていただきたいと思います。

答）

マスコミの記事にならないようにします。一番迷惑しているのは英霊ですから。騒ぎにしてしまっているのだから、静かにしてあげるべきなのではないですかね。私はそう思います。マスコミの話題にしないということイコール、奉納するともしないとも、行くとも行かないともいうことを意味する訳ではないことだけは頭に入れておいてください。

問）

銀行の反社会的勢力への融資の問題に関連してですけれども、銀行と信販業界の反社会的勢力の情報共有の態勢とか、あるいは現状の保険や消費者金融の業界など別の業界、そういったところの反社会的勢力の対策について、今どう見ておられるか、あるいは今後どうすべきかという大臣のお考えをお聞かせください。

答）

情報の共有というのは決して間違っていない方向だと思います。情報の共有ということに関しては、今、こういったことのないように、業界でいろいろ連携しておられるのだと思います。

問）

昨日の政労使の会議で企業経営のトップから賃上げについて前向きな反応があったかと思うのですが、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

答）

あれを前向きな反応ととらえたマスコミと、とらえなかったところがあると思います。個人的にはそうとらえたと、自分の賃金も上がるのではないかとか、気持ちは分からないでもないですけれども、春の団体交渉までは何とも言えません。上げてもらうということの方が、全体的にはとは思いますけれども、企業にとっては、例えばベースアップということになりますと、ずっといきますから。今後とも経済が、景気が上向いていくという確信がない限りは、企業の経営者側としてはそんな安易に上げられる話ではないのですから、ましてや政府から上げてくださいと言われて上げたり下げたりする類の話でもありません。経営者は今から景気やら何やらを見られて、春闘に向かっていろいろ検討されるのだと思いますけども、私共としては上げてもらうと助かりますという希望的観測はあります。

（以上）