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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成26年2月25日(火)8時46分~8時51分)

【質疑応答】

問)

先日開かれたG20の共同声明に、世界経済のGDP成長率を今後5年間で2%底上げするとの数値目標が盛り込まれました。日本ではアベノミクスの第3の矢による成長戦略を推進中ですが、G20の目標を踏まえ我が国はどのような役割を果たすべきか、大臣の御意見があればお聞かせください。

答)

今回の米国の量的緩和の縮小ですとか新興国の経済情勢に与える影響等々について、いろいろ議論が行われたのだと思います。その結果でできたのが答えなのだと思いますけれども、ケアフリー・キャリブレイティッド、クリアリー・コミュニケイティッド、その2つを主に使っていたと思います。それをベースにして、新興国自身もいろいろ踏まえて、自分達できちんとやるべきことをやってくださいと言う上で、2%という話になったのだと思います。日本としては、アベノミクスという第3の矢を通じて、目的を2%とし、包括的な成長戦略を策定してやっていくわけですから、大体同じ方向を向いているのだと思います。

問)

ウクライナのヤヌコーヴィチ政権が崩壊し、混乱が続いています。国際市場の混乱回避のためIMFやEUは財政支援の構えを示していますが、日本としてはどのように対応するのかお聞かせください。

答)

ティモシェンコ氏が大統領になったとしたら、ヨーロッパの方向を向いて動き始める、あの方だったらそっちの方向で動くのだと思います。IMFや西側諸国はそちらの方を応援する、ヤヌコーヴィチ氏とは大分違う方向に行くのだとは思います。そういう方向に行くなら、それは1つの方法だと思います。

問)

日本としては、特にまだ方向性というのはないのでしょうか。

答)

特に決めたわけではありません。

問)

今後5年間でG20全体のGDPの水準を2%底上げするという話ですけれども、中国の財務大臣は9%なんて期待しないでくれというふうにテレビ番組で仰ったそうです。日本も2%底上げとなりますと、かなり大変な作業になると思うのですけれども、実現可能な目標だとお考えになっていらっしゃるのでしょうか。

答)

そうですね、不可能ではないでしょう。中国が9%というのは、それは少し、中国は数字が最後よく分りませんから。日本の場合は2%という目標については、正直いろいろな要素が重なりますので、4-6月期で景気の落ち込みが1兆8,000億円とか言っていますけれども、どれくらいのものになってくるのか、よく見えません。それを見た上でないと分かりませんけれども、不可能だとは思いません。

(以上)

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