麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成27年2月3日(火)8時45分~8時50分)

【質疑応答】

問)

イスラム過激派ISILによる日本人殺害事件の件についてです。安倍首相はこの件に関しまして遺憾の意を表明するとともにテロと戦う国際社会において日本としての責任を毅然として果たしていくとの声明を発表されました。財務省及び金融庁として何ができるのか、大臣のお考えをお聞かせください。

答)

財務省では、税関がいわゆる銃器とか爆発物とかといったテロの関連物資の水際取締まりというのを実施しているところなのですけれども、いずれにしても事前情報や取締・検査機器を有効活用した検査の強化を改めて税関に指示したところです。もう1つは、金融庁関係ということで言えば、これはタリバン関係者等として、犯罪収益移転防止法改正法が昨年の臨時国会で通っていますので、取引時確認とか疑わしい取引の届け出義務などの法を徹底するということで、テロ資金供与の防止といった観点から金融機関に対してもそういったものが起こらないように、未然に防ぐというところが大切なのだという話を金融機関には指示をしております。金融庁、財務省としてはそういうところですかね。

問)

これの関連になるのですけれども、来週トルコのイスタンブールでG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。テロの撲滅のためにはテロ資金対策というのが重要になってくると思うのですけれども、G20でテロ資金対策の話が議題に上るのかどうか大臣のお考えをお聞かせください。

答)

G20というのは基本的には経済問題を議論するところですから、テロの話が主要なテーマに挙がってくるかといえば、今の段階でテーマに挙がっているわけではないと記憶しますけれども、いずれにしても今回もテロの資金対策というのがメインのテーマとして挙がっているわけではないですけれども、テロの脅威というのが拡大している中で、ああいった話をしようと思えば必ず資金が要りますから、その資金がいろいろな形でマネーロンダリングとかいろいろな話がよくありますので、きちんとそういったものに対する対応という話は、これは時々出てくる話ではありました。今回も同じような話が出てくる、メインのテーマとして挙がってくるかということに関しては、G20財務大臣会議というのはそういったものを議題にするということは、メインの議題としてはないと思いますけれどもね。

問)

地震保険についてお尋ねします。明日、東日本大震災を踏まえて地震保険制度を見直すかどうか検討する財務省のプロジェクトチーム、フォローアップ会合があると思います。全体会合は去年1月に開かれて、1年間開かれていなかったのですが、明日の会合でも今後の制度改正に向けた具体的な道筋などは議論されません。間もなく大震災から4年たつのですけれども、このようなペースで進むことについて大臣はどうお考えですか。

答)

地震というのは意外と保険としては難しい話なので、会議以外でも個別にいろいろやっておられる話は知らないわけではありませんけれども、これは具体的にどうなるかという話に関しては、これをという話がすぐにまとまるというような話とは聞いていません。

(以上)

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