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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣ぶら下がり記者会見の概要

(平成27年9月28日(月)17時45分~17時54分 於:東北財務局第一会議室前)

【冒頭発言】

まず最初に、宮城県においては、過日9月10日から11日の豪雨で亡くなった方々がおられます。

亡くなられた方々が確かお二方だったと記憶しておりますけれども、亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に対しましても、心からお見舞いを申し上げます。

政府として、今後地元等、被災地と一体となって復興に全力で取り組んでいきたいと考えております。

3.11の被災地の現状、国の予算がいわゆる震災復興に実際にどのように活用されているのかということを確認していく必要があるために、岩沼市の千年希望の丘と仙台市の南蒲生浄化センターなどを視察させてもらいました。

被災地の方々の努力と国の支援というものが相俟って、復興が着実に進行しているのではないか、今少し早くとかいろいろ要求を言えばきりがなくなるのだとは思いますけれども、少なくとも着実に進んでいると感じたのは良かったと思います。

また被災3県、岩手、宮城、福島の金融機関の方々との意見交換をさせていただいて、被災地の復興状況ですとか金融機関の取り組んでおられる事例を教えてもらいたいということで話を聞かせてもらいましたが、引き続き、地域の金融機関というのは、頻繁に転勤があるような大手銀行とは違うので、少なくとも地元に足をつけて適切な対応を行っていただきたいということを、ぜひお願いしたいと申し上げております。

いずれにしてもまだまだ復興が道半ばでもありますので、引き続き復旧から復興、さらに発展というものに取り組んでいきたいと考えております。

【質疑応答】

問)

先ほど、復興は着実にというお話がありましたけれども、復興を巡っては資材の高騰ですとか人手不足もあって、なかなか思うように進んでいないということも指摘されていますが、これについては現地でどのようにお感じになりましたでしょうか。

答)

被災地においては、ああいう大きなことが起きれば、その状況の中で資材が不足したり、人手が不足したり、どこの事例でも同じことだと思います。

被災地には、私の地元福岡からもずいぶん人が行っています。また資材が急に無くなってきたことに対しては、資材を調達するため、予算を増やしたりさせていただいております。

こういったものはなかなか順調に進まないという面もあり、地域によって差はあるのは確かですけれども、私は着実に進みつつあると思っております。

問)

被災地を御覧になられて、金融機関の代表者の方々からもお話を聞かれて被災地の金融の現状として、今日大臣が一番印象に残った話をひとつお伺いしたいのですが。

答)

この前に来たときには具体的な話が出ませんでした。建前はいいから具体的な例をと言っても応えきれませんでした。

今日の場合は、皆確実に具体的な例が各行一つや二つお持ちでしたから、かれこれ4年経ちますので、具体的なものが進みつつあるのかな。そういった意味では対応が見えてきておられるのかなと思いましたし、事が難しくなってきた状況というのもいくつもありますので、再生機構からは池田さんが来られて、銀行ではとてもできないところまで機構としていろいろやっておられる例も出ましたので、少しずつ前回よりは進んだなあというのが実感としてあります。

問)

来年にはサミットに合わせて財務相・中央銀行総裁会議がこの地で行われる予定となっておりますが、それを迎える地で見学した印象、仙台に対する印象を教えていただければと思います。

答)

どこをどう世界中から来られる方に見てもらうか、今から決めないといけないことですが、日本で仙台を知らない人はいないですけれど、世界的には仙台はあまり知られていないですよね。

そういった意味では仙台の秋保というところで行いますけれども、秋保は温泉という面もありますし、被災地の現場も見てもらえるということもありますし、いろんな意味でくつろいだ雰囲気で自然もあり、仙台とは極めて近い距離にありますから、G7の会議では、会議が終わった後のいろんな場で話ができるところが一番大事なところですから、秋保以外も候補地として名前が挙がったけど、こちらを選ばさせていただいて、私自身は目的に沿った場所だと思います。

問)

今日は各金融機関のトップがいらっしゃったわけですけれども、再編ということに話が及びましたでしょうか。

答)

及んでおりません。

問)

軽減税率についてですが、先週の自公党首会談で軽減税率を掲げる税制改正大綱に基づき、政府与党で協議することで一致しました。同じ日の与党協議で公明党は財務省案に反対という意見を表明したわけですけれども、財務省として、また新たな代替案を出されるのか、それとも元の議論に戻るべきなのか、そのあたりをお聞かせください。

答)

同じ話を毎回聞かれています。同じ質問をこれで8回目くらいされている。その度に違うことを言うのを期待しているのですか。今までと変わることはありません。同じ答えです。

(以上)

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