麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣臨時閣議後記者会見の概要

(平成27年11月27日(金)17時28分~17時33分)

【質疑応答】

問)

平成28年度の予算編成の基本方針が閣議決定されました。経済再生、財政健全化という大きな課題に対処する予算編成になると思いますが、大臣の予算案策定に向けた決意と、あと今回特に力点を置かれた、重視したいポイントがあれば教えてください。

答)

先程閣議決定された予算編成の基本方針においても改めて示されておりますように、平成28年度予算におきましては、2020年度のプライマリーバランス、基礎的財政収支の黒字化に向けて、「経済・財政再生計画」における国の一般歳出の水準の目安というものを十分に踏まえて、計画を具体化していく初年度でもありますから、そういった意味では、そこが一番重要なところだと思っています。このために当然のこととして、徹底した歳出改革等を行い、一億総活躍社会の実現に向けた緊急対策とか、TPP関連の政策大綱というものの対応など、今重要な課題ということで、それに対する施策というものも力点を置いておかなければならず、適切に対応していかねばならないと思っています。いわゆる経済再生と財政健全化、この2つを両立させて「経済・財政再生計画」の初年度にふさわしいメリハリのついた予算になるように、今後、年末に向けて対応してまいりたいと思っております。

問)

昨年度の予算編成の基本方針には、国債の発行額を前年度以下とするというような表現があったのですけれども、今回はこうした表現がないのですが、来年度予算における国債発行については、同じように前年度よりも減らすという方針に変わりはないという理解でよろしいでしょうか。

答)

まだ何も決まっているわけではありません。

問)

続けて恐縮ですけど、財政健全化に向けては国債の発行額を着実に減らしていくことが前提になると思いますので、当然のことながら、やはり減っていくというふうに想定するのが一般的だと思うのですけれども、そうした減らしていくという決意みたいなものはありますか。

答)

私どもとしては、今申し上げたプライマリーバランス、基礎的財政収支を黒字化していくためにまずは初年度となります。今年度は半減という目的を掲げて、そのとおり半減できました。まずは今から2018年度までの間にやるべきことが幾つかありますので、そういったことをやって、その上で2020年度に向け、5カ年計画できちんとやっていくのですけれども、我々は景気というものにも同時に目を配っておかなければなりません。その意味では、中国はどうなるとか、いろいろな意味で下振れリスクというのは幾つもありますので、そういったことも十分に配慮しておかなければなりませんから、今の段階であらかじめ決めておくつもりはありません。

(以上)

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