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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣繰上げ閣議後記者会見の概要

(平成28年8月15日(月)10時37分~10時45分)

【質疑応答】

問)

GDP速報値についてお伺いします。今朝、内閣府が発表した4-6月期のGDP速報値は実質の年率換算で0.2%増と2四半期連続のプラス成長になりました。内容を見ると個人消費も前期比プラスだったものの、依然、力強さを欠いているという指摘もあります。日本経済の現状についての受け止めと政府がとりうるべき対応について御所見をお聞かせください。

答)

4-6月期のGDP成長率が実質でみて季節調整済前期比で0.0%、年率で0.2%であったということは承知しています。2四半期連続プラスで、民間住宅投資が一番伸びています。民間住宅投資は、民間予則が3.8%程度だったのに対し、実質でみて季節調整済前期比は5.0%まで伸びていますから、そういった意味で大きく伸びている中で、公共投資もプラスです。実質でみて季節調整済前期比2.3%、民間予測は1.8%ですから、伸びているので、そういう形なのだと思いますが、個人消費の伸びというのがちょっと力強さを欠いているということもあるので、個人消費、企業の投資行動等が大きく影響することなのだと思いますので、実施でみて輸出も季節調整済前期比1.5%のマイナス、民間予測は0.3%程度のマイナスでしたから、輸出が大きく減ったというのは大きな内容です。ですから8月2日に閣議決定をした「未来への投資を実現する経済対策」を踏まえて引き続き中長期的な政策を含めて、構造改革等と一緒にしっかり取り組んでやっていかなければいけないということだと思います。

問)

靖国神社への参拝についてなのですが、本日参拝予定があるか否か。また今後、春・秋の例大祭などの機会に参拝される御意向はあるのか、また閣僚の靖国参拝による中国・韓国両国の反発をどうお考えかお聞かせください。

答)

コメントは差し控えます。

問)

13日土曜日の日本経済新聞の1面の記事について2つ御質問させてください。13日土曜日の日経では金融庁が日銀のマイナス金利の影響について3メガバンクグループを対象に聞き取り調査を行ったとあり、その結果、2017年3月期に少なくとも3,000億円程度の減益要因になるとの結果を取りまとめて、さらに日銀に対して金融庁がこういった銀行の収益悪化が貸し出し余力の低下につながるということで懸念を伝えたという内容なのですけれども、1つ目の御質問は、この報道について事実かどうかとお聞かせください。

答)

新聞の報道に逐一コメントすることは基本的にありません。なお、一般論として申し上げれば、マイナス金利ということによって金融機関収益の影響ということについてはよく言われるところではありますけれども、貸出等の利息収入の低下とか運用手段の減少等にも影響が出るのは間違いありませんけれども、資金調達コストの低下というものがありますので、今の話だとそういった意味では保有国債などの評価益が発生するなどの影響を与えるという面は書いていないということだと思います。これは両面が考えられる話です。いずれにせよ、金融機関の動向については金融庁としては継続的にモニタリングしていくことになりますし、デフレ対策については政府と日銀が一体となって取り組んでいくということなのであって、今後とも経済成長を支えていくための施策というものを継続することが重要なんだと思っています。

問)

先程大臣は一面的な書き方をしているということでしたけれども、もしこの一面的なものが真実であるとすると政府・日銀一体となってデフレ脱却に取り組んでいくというこの時に金融庁としては少し方向性がずれるのかなと、こういう印象もあるのですけれどもいかがでしょうか。

答)

それは質問者の感想に過ぎないと思います。

問)

今の質問ともちょっと関連するかと思うのですけれども、明日で日銀がマイナス金利を導入して半年がたちます。大臣おっしゃったようにいい面とマイナスに出てくる面いろいろあると思うのですけれども、この半年の政策としての評価、あるいは課題、大臣の所感を教えてください。

答)

全体としてイールドカーブが下がっていますから、そういった意味ではいい面が出てきているということは間違いないと思いますので、マイナスというイメージで何となく預金金利がマイナスになるのではないかとか、いろいろな話がいろいろな新聞に書いてあったような記憶もありますけれども、そういったことはないということは少しはっきりしてきたような気がします。いずれにしても今の段階でそれなりの評価があったものだと、私共はそう思っています。

(以上)

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