麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

（平成29年３月24日（金）８時43分～８時48分）

【質疑応答】

問）

学校法人森友学園への国有地売却に関連してお伺いします。昨日、国会で籠池理事長が、首相夫人付の職員を通じて財務省に問い合わせをしたこと等を証言しました。大臣は、この問い合わせについて事実関係を把握されていますでしょうか。また、売却に関する一連の手続きが適切なものだったとお考えでしょうか。証人喚問を受けて、改めて大臣の御所感をお願いします。

答）

総理夫人の秘書官というか、随行している人から問い合わせがあったことにつきましてという話なのでしょうけれども、これは報告は受けていません。それから国有財産の処分については、年間で4,000件とか何とか言っていましたから、一般的なことを言えば様々な問い合わせがあるので、こうした問い合わせがあった場合には職員が国有財産の管理処分に関わる法令とか契約等の内容について説明をするという対応を行っているのだと承知しています。この件も国有財産に関する制度についての問い合わせであって、このような問い合わせについて大臣まで逐一上がってくることはありません。国有財産について、いずれの場合においても適正な価格、いわゆる時価によって処分を行うことが定められておりますので、時価による処分がなされていると理解をしております。

昨日の証人喚問でも籠池理事長から何か具体的な指摘があったわけではありませんので、本件の土地につきましても、発見された地下埋設物に対応するため近畿財務局と大阪航空局とで協力して法令に基づいて適正な手続き、価格によって処分されたものだと、そう理解をしております。

 

問）

今、御説明あったように契約内容について説明をする対応をしているというふうにお話されたかと思うのですけれども、実際ＦＡＸ等を見ると御希望に沿えないというような趣旨の記載があって、やはりお願いはされたのではないかなというふうに感じたんですけれども。要は、手続きだったり、ルールの説明であれば、御期待に沿えなかったという。

答）

御期待に沿えないって、これは財務省が言ったと書いてあるのか。

 

問）

ＦＡＸの中に書かれてあるのです。

答）

どこからのＦＡＸですか。

 

問）

谷さんのＦＡＸの中に御期待に沿えなかったという文言がありまして。

答）

谷さんがどう言ったか知りませんけれども、財務省が言ったわけではないですな、そのセリフは。それから、それは谷さん宛ての手紙であって、安倍総理夫人からの手紙ではないね。そこのところは、何か勝手に話をしていると安倍さんからの返事がどうたらこうたらという話はちょろっと聞いたけれども、谷さんという付き人からの話の返事の内容であって、こちらが直接言った返事の内容じゃありませんな、その話は。

  

問）

少なくとも付き人の方に希望を言ったということはＦＡＸを見るとそう感じるのですけれども、麻生大臣はそうは思わない、あくまでも内容なり手続き。

答）

付き人の話には、どう考えたか全然、私にはわかりません。付き人が適宜処理をしたのだと思います、単にあの話を聞いた範囲では。本人が直接言ったわけじゃないし、直接御希望に沿えないというような話を財務省が言っているはずはありませんから。

 （以上）