麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成29年5月9日(火)8時48分~8時54分)

【質疑応答】

問)

今週開かれるイタリアでのG7についてお伺いいたします。前回のワシントンでのG20から1カ月足らずでの開催となりますけれども、G20ではなくてG7ならではのどのような議論を期待されるか、また日本としてどのようなメッセージを出していくお考えか、聞かせてください。

答)

イタリアのバーリというアドリア海に面した南の方のところ、場所はそういうところですけれども、G7というのはG20と違って価値観を共有した先進諸国が主たるメンバーですから、率直な議論ができると考えています。テロ資金の対策、国際課税、格差の話、成長の話等、いろいろ出てくるのだとは思います。日本としては経済成長が持続可能かつ今言われたような問題を含めて包摂的に、インクールシブと言うのですけれども、どのように対応していくかというところが大きな問題ということになるのだと思います。日本としてはこれらの問題に関してほかの国に比べて結構対応はうまくやってきている方だと思っていますから、そういった意味に関しては日本の経済政策に関して説明を行っていくことになるのだろうと思っています。

問)

フランスの大統領選挙でマクロン候補が勝ちまして、市場では安心感も広がっています。ただ、今後も欧州では秋頃まで重要選挙があるほか、大臣、先週訪問されていたロサンゼルスで北朝鮮情勢が円相場に与える影響について懸念を示されました。こうした市場における不確実性が続きそうですけれども、今後の国際情勢が市場に与える影響についてどうご覧になっているでしょうか。

答)

1,000万票ぐらい差がついていたと思います。次期大統領が約2,000万票だと思いますが、相手が約1,000万票というのは倍差がついているということなので、この業界で大統領選挙の決選投票で倍差がつくというのはかなりの差がついたというようなことだと思います。よくわかりません、どういう反応が今からフランスの中で出てくるのかに関しては。今年後半、ドイツ等いろいろ選挙がありますけれども、そういったところでどういった影響が出てくるか、ヨーロッパはよくわかりません、まだ見てみない限りは。ただ、それまでの間、経済がアメリカのイエレン、FRBの人が言うような感じで、金利の引き上げをどのようなタイミングでどれくらいずつ、何ベーシスずつやるのか、まだ見えてきませんから、今の段階で言えることはあまりないと思いますけれども、十分に注意深く見ておかないとよくわからないというところです。今のヨーロッパを見れば何となくそんな感じがします。ヨーロッパでも北朝鮮の話に関して興味を示すところまで関心が持ち上がってきているのはこのところ、あなたが昔言っていた意味がやっとわかったみたいなことを言っていましたから、イランの話よりこっちの話の方がよほど、先に話が進んでいるという話を前からしていたのですけれども、何となくそんな感じになってきたぐらいのところです。ほかにも問題が出てくるので、そういった意味でも不安定から来る経済への下振れリスクというのは常に頭に入れておかなければならないでしょうね。

 (以上)

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