麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成30年3月16日(金)8時46分~8時52分)

【質疑応答】

 
問)

大臣の14日の参議院予算委員会で維新の片山委員に対して総理の意見を忖度して答弁が強めに変わったわけではないと答弁されましたが、実際に答弁された佐川さんの調査がまだ終わっていない段階でなぜ忖度がなかったと言い切れるのでしょうか。

答)

3月14日の私の答弁なのだと思いますが、片山先生から突然の質問があったのだと記憶しますが、少々言葉足らずだったかもしれませんので改めて説明をさせていただきます。2017年2月17日、いわゆるこれ以前から財務省としては森友学園に対して更地の鑑定価格から地下埋設物の撤去費用を差し引いた時価で売却をした、法令に基づいて適切に処分が行われたという趣旨の答弁をずっとしておりますので、その答弁の基本ラインはその後も変わっていないということです。したがって2月17日の総理発言がこうした基本ラインに影響を与えているものではない。これらの事実関係は極めて外形的であって、かつ国会議事録としても記録が残っているものであるということ等から忖度云々というのは関係ないということを申し上げたということです。調査が継続しておりますのは御存じのようにこれは決裁文書の書き換えが行われたか否かが、経緯や目的についてというのが今の内容だということも重ねて申し上げておきます。

問)

ですから今の段階では忖度はなかったと絶対に言い切れないということでよろしいのですね。

答)

どうしてですか。だって2月17日以前の話ですから。

問)

忖度するかどうかというのは佐川さんの内心の話ですから、佐川さんに実際聞いてみないとわからないと思うのですが。

答)

だって議事録でも既に残っていますから、忖度のしようがないではないですか。

問)

ただ、忖度は外形的な話ではなくて内面の話だと思うのですが、佐川さんの。

答)

既に答弁している話でしょう。外に出ている話であって、それ以降それ以前の話は関係ないのではないのですか。

問)

答弁した佐川さんに政権を守ろうという意思がなかったと今の段階で言い切れないのではないでしょうか。

答)

言い切れるか言い切れないか、それはあなたが勝手にそう決められるだけの話かもしれませんけれども、佐川前長官にはそういった気持ちはなく、きちんとした対応をそれまで、2月17日以前の話としてずっと申し上げてきた話、それ以後の話というのは官邸からとか何やらのことに関して、もう既に発言していますからね。

問)

もう1点だけ、12日のぶら下がりの会見で答弁に合わせて書類を書き換えるのは変じゃないかと記者が質問して、変だから佐川が処罰されて辞めたのだと答えられましたが、そうすると辞めた理由に書き換えが入っているということですか。

答)

佐川前長官の辞めた一番大きな理由として、本人が辞めさせてもらいますということを言ってきた理由は、いろいろあるのだと思いますけれども、一番大きな理由は我々としていわゆる減給等の処分にした内容の主たるものはこれまでの国会の中で提出した文書に対する信頼を失わせる等の混乱を与えたということが大きな理由だったのではないでしょうか。

問)

今の答弁を見ますと、9日の段階で書き換えについて大臣はもうそれは御存じで、佐川さんと話をしていたとしか理解できないのですが。

答)

理解できない、そうでしょうか。私は今申し上げた以外に特にありませんけれども。

問)

3月12日のエレベーターホールの前でぶら下がりで会見されて、変だから佐川が処罰されて辞めたのだと明言されました。

答)

それは答弁が、1年間の答弁に関していろいろ発言等の内容で彼自身が、きちんとした答弁をしているとは思いますけれども、その答弁の内容に関して混乱を招いたという、その段階で私はまだ報告を受けていませんから、内容を知っているわけではありませんけれども、そういったようなことは3月2日の話でしたか、報道が出たのは3月2日だったと思いますけれども、あの2日以後いろいろな話が出ていましたので、そういった話はあり得ない話ではないとは思いましたよ、報道が出ていましたから。あり得るかもしれないとは思いましたけれども、確信があったわけではありません。

問)

これまでの調査の中で佐川さんへの聞き取りというのは行われているのでしょうか。

答)

聞き取りについて行われているかというのは、私共からですか。

問)

そうです。

答)

私共は今調査している最中ですので、佐川前長官に対して、私自身が直接電話してというようなことはありません。

問)

いえ、大臣が直接ではなく、省としての調査の中で佐川さんへの聞き取りは行われているのでしょうか。

答)

佐川前長官に対して直接話を行っているか、よく知りません。事務方に聞いてください。

問)

一番の書き換えの責任者が聞き取りが行われていないというのはちょっと変なのではないかと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。

答)

別に変だと思いませんけれども、事務方がやるので、私が直接調査するわけではありませんから、その調査の仕方、内容等については事務方に聞いてもらった方がいいと思います。

(以上)

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