麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成30年6月8日(金)8時47分~9時01分)

【質疑応答】

 
問)

文書改ざん問題についてですが、調査報告では昨年2月の安倍総理の国会答弁後に改ざんが始まったとされておりますが、文書改ざんは安倍総理の答弁がきっかけだったのかどうか、大臣のお考えをお聞かせください。また、野党の方から辞任要求が強まっておりますけれども、改めて進退の方もどう考えているか、お願いいたします。

答)

6月4日に報告した調査報告書の内容に関するお尋ねと同じことなのだと思うのですが、昨年2月17日の総理の答弁以降、理財局の総務課長と近畿財務局との間で、総理夫人の名前が入った書類の存否についての確認を行っているというのがあの報告書を読んでいただければお分かりだと思うのですが、総理夫人本人からの照会はない、総理夫人付から本省理財局への照会についても特段問題があるものではないということが確認されておりますので、総理答弁が問題行為のきっかけになったとは考えておりません。調査報告書にも書いていますけれども、今申し上げたやり取りの際に近畿財務局側から、その他の政治家関係者の照会状況に関する記録の取扱いについて相談がなされたことや、さらに2月21日の国会議員団との面会において、政治家関係者の関与の有り無しということについていろいろ質問があったということから国会審議において、さらなる質問につながる材料を極力少なくすることを主たる目的として、問題行為を行うことになったものだと我々としては判断をしております。それから、私の責任に関してはこれまで申し上げたとおりで、進退について考えているわけではありません。

問)

森友問題で調査報告書を見ると改ざんの目的がまだよく分からない、曖昧だと思うのですけれども、曖昧なまま再発防止に取り組んで再発防止できるものなのでしょうか。

答)

いろいろな考え方があると思いますけれども、こういったような書き換えをするということ自体に関しては、我々としては改ざんという同じことを要求されても、それを応えた人と拒否、断った人がいるわけでしょう。二通りいます、これ。同じように言われて同じような対応をしたかといえば、同じような対応をしていないということなので、これは個人の考え方の問題なのか、言われたとおりにやらなければならないという、そういった雰囲気なのか、もう少しそういったようなことを詰めなければいけないということなのであって、改ざんをしたということ自体に関して曖昧でも何でもない、極めて上から言われたからということになって、上から言った奴は何かといえば先程申し上げたとおりなのだと思いますけれどもね。

問)

与党内でもこの問題に関して特別委員会の設置を求めたり、あるいは野党の方が第三者委員会でとか、発言がありますけれども、それに関して改めて。

答)

これに関しては確か総務会やら何やらで何かやるという話は聞いてはいますけれども、我々として第三者による調査という意味合いからいえば、検察というのは第三者なのではないのでしょうか、報道機関の考え方は知らないけれども。検察が第三者ではなくて何なのだろうと思っていますけれども、その検察でもう答えは出したということになっているのではないのですか。我々としては基本的には第三者というのはそうです。それから与党内の話は与党に聞いてください。

問)

国会で質問が来ないために文書を改ざんするというのが、なぜそんなことが行われたのか、どうも腑に落ちないところがあると思うのですけれども、そのあたり大臣はどう受け止めていらっしゃいますか。

答)

国会でいろいろ質問が来るということを避けたいというのがよくある話ではないですか。質問がさらに込み入ってくるようなことになるのは避けたいという考え方というのが分からないという意味ですか。

問)

そんなことのために改ざんをするのかなというふうに思ってしまうのですが。

答)

それが分かれば苦労しないと最初から言った、その一言にかみついているのがおたくではないの。それが分かれば苦労せんよと最初に言った、その言葉だけをかみつかれていろいろ言われていますけれども、そういった心理が普通、例えば質問された人の発言が間違っていたら、それは訂正すればいい、発言を訂正すればいいだけのものなのであって、文書の方を改ざんするという方が、ちょっとよく分からないから、そういった気分にはなかなかならないのではないのかなと思ったら、やっぱりならなかった人も近畿財務局にはいっぱいおられたのでしょう。そういう人もいる。しかし素直に改ざんしてしまった人もいる。改ざんを命令した人という人もいるというところが心理としてはなかなか、私共としては普通ちょっと違うのではないかという感じがするから、我々としてはその心理状態というのに関しては、同じことを言われても反応がそれぞれ違っていたということですから、そういったところについては今後、それがいわゆるあるまじきことをやっているんだから、そういったようなことが起きるのは個人の倫理観の問題なのか、矜持の問題なのか、それはいろいろ考え方として反応したという、人によって違うのだと思いますけれども、そこのポリシーのところはよく分からないから、分からないと、普通ではないから分からないと答えただけなのですけれども。だから、そこのところ、どうしてそうなったのと言われると、ちょっとそこのところは。

問)

本当にそれが理由なのかというのが多くの国民が感じていると思いますけれども。

答)

我々が調べた話では、言われたからそのとおりしたという人と、しなかった、それはいかがなものかと言った人と分かれたということなのだと思いますけれども。

問)

先程の安倍総理とトランプ大統領の会談について伺いたいのですけれども、記者会見を見ていますとトランプ大統領の方が数十億ドル、日本に買ってほしいと、飛行機だとか農産物だとか。総理の方が前向きに回答されたように出ていますけれども、大臣の御所見をお願いいたします。

答)

午前3時の話でそんな裏がとれたわけでもないし、報道機関がどれだけ裏がとれているのだか知りませんけれども、我々の方としては日系企業もそれなりに輸出を行っているでしょうと。日系企業がアメリカで車をつくって、アメリカからアメリカ産のトヨタ車として海外で売っているという台数は等いろいろな話をさせていただいて、日本の企業がアメリカの雇用に関していろいろ貢献している等説明して、我々はきちんと対応しているのだと思いますけれども、いろいろなことに関してすり合わせというか、いろいろな意見を言ったと思いますけれども、この種の話よりは北朝鮮等、防衛の話の方が大きかったので、FFRの話についても、茂木大臣とライトハイザー通商代表のはいつになりましたか。7月の何日かになるのだという話をしたね、さっき聞いた話ですけれども、FFRの第1回をやろうではないかと言っている話をしたみたいですけれども、向こうから出てきた要求の処理の内容は見ましたか。何カ月前の要求と同じことが書いてありましたね。何でしょうか、これは。ふざけているのかねと思うほどだったのですけれども、人が多分いないのでしょう。向こうにそれをやれるスタッフがそろっていないのだと私達にはそう見える。みんなNAFTAとか、何でしょう、あとはEUとか、そういった交渉の方に忙しくて、日本の方まで人が回るのか、USTRは何人ですか。240~250人でしょうか、あれ。何人ぐらいでしょうか、今あそこ。知りませんか。240~250人だったと思うのです。ちょっとあんまり正確に、最近増やしているのか知らないけれども、だから人の絶対量が不足しているのだと思います。だから、この話に回ってくるには、具体的な話になってくるには少々時間がかかっているのではないかなという感じがしないでもありません。かかるだろうなという感じがしますけれども。

問)

もう1回森友の問題なのですけれども、先程からなかなか動機がくっきりしない、はっきりしないという御指摘というか、意見があると思うんですけれども、だからこそ3月の段階で刑事訴追のおそれがあるといって証人喚問で証言されなかった佐川さんに改めて話を聞くとか、説明させるとか、そういうことに関しては大臣どのようにお考えでしょうか

答)

喚問をする話に関しては、これは財務省の所管ではありませんから答えは差し控えておかないといかんでしょう。

問)

改めて財務省として話を聞くとか、佐川さんに説明責任を果たせるのか、その点についてということなのですが。

答)

佐川さんを国会じゃなくて財務省。

問)

場は別として、いろいろなやり方があるのではないかとは思うのですけれども、財務省として改めて話を聞くとかも含めて。

答)

今の段階で全く考えていません。

問)

森友でちょっと話が変わるのですけれども、共産党が入手した国交省と財務省の相談メモについて、今国会とかでもいろいろ審議追及が進んでいますけれども、あれは国交省の総務課長がメモらしきものがあるということで、国交省の方は半ば認めている状態なのですけれども、財務省としてはその相談に関しての事実に関してどこまで把握しておられるのかということをまずお願いします。

答)

私らの方にはメモがありませんから、片一方の話だけということにしかなりませんので、その確認は太田局長と航空局長のやりとりの話なのであって、ちょっとそのメモの内容等は、向こうの出したメモだけなのであって、我々としてはそういったメモを持っていませんから、一方的なメモだけでは何とも答えのしようがありません、私の立場では。

問)

財務省としては太田さん、たしか出席者はかなり少ないので、いわゆる調査というような形というのは今考えられていますか。

答)

調査ですか。

問)

聞き取りだったりとか、事実確認の調査を。

答)

事実確認の調査ですか。この間、太田局長がそのことに関しては答弁したのではなかったでしょうか。あのとおりです。

問)

衆院の財金が今日予定されていたようにお伺いしているのですが、それが開かれなかったということで、野党からは麻生隠しではないかというような批判が出ていますけれども、大臣の御所見をお聞かせください。

答)

麻生隠しって、定義は何ですか。麻生隠しの定義は何ですか。

問)

定義というのは、それは私もわかりませんけれども、大臣がちゃんと出てきて説明すべきではないかというような意図だと思うのですが。

答)

何をですか。

問)

衆院の財務金融委員会ですね。

答)

何をですか。

問)

森友問題等の。

答)

この間、財金への説明は4時間やりましたよね。それで、隠れたわけじゃないでしょうか、今、隠れていると言うから。時々おもしろい言葉を使いますね。隠してあるとか、隠れるように指示したとか、やたらよくおたくの新聞も使っている言葉だったけれども。だけど私は別に隠れていない、ここにいるし。別に国会が開かれる、開かれないに関しては、それは国対に聞いてもらわないとわからないのであって、財務省が開くとか開かないとか決める話ではありませんから。

(以上)

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