麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成30年6月12日(火)9時30分~9時36分)

【質疑応答】

 
問)

森友問題に関しまして、財務省が決裁文書改ざんの調査結果を先週公表されましたが、佐川氏らが改ざんに手を染めた動機については依然疑問が残された状態だと思います。調査では安倍総理や昭恵夫人への忖度の有無について明示的には聞いていないということでしたが、これをしっかりとただすべきではないかという見方もあると思います。大臣の御所見をお願いします。

答)

これは国会の審議の場で官房長からも答えていると思いますが、今回の調査によって職員からの聞き取りを行うに当たっては、一連の経緯、目的等、できる限り客観的に明らかにするため、特定の人物に忖度したものではないかといった予断を持たせるような尋ね方はしていない。こうした中で、聞き取りにおいて、総理夫妻に忖度したという回答はありませんでした。また、関連文書、サーバ、コンピュータを確認する等、財務省としてはできる限りの調査を尽くしたんですが、総理夫妻への忖度を裏付けるような資料は見当たらなかったと、そういう具合に理解をしております。その上で、調査報告書でお示しをしたとおり、文書の改ざん等の主たる目的は、昨年2月以降、国会審議において森友学園の案件が大きく取り上げられる中で、さらなる質問につながる材料を極力少なくすることであったと認定をいたしております。こういった問題行為の直接の動機については解明することができているものだと考えています。

問)

忖度の有無を明示的に聞くべきではなかったかという見方もあるのですけれども。

答)

そういう御意見があることは知っております。

問)

国会に特別調査委員会なりを設けて調査すべきだという声も上がっていますけれども、そういった場合は財務省としては受け入れる考えはありますでしょうか。

答)

国会がお決めになった上での話ですから、そういった仮定の質問に対してはお答えいたしかねます。

問)

新潟県知事選の結果についての御所見と9月の総裁選への影響について御所見をお願いします。

答)

3万7,000票差がついて、全勝したのは1区ですかね、1区と3区が、新潟が弱いとか、3区の新発田も弱いとか、それもどこかの新聞に書いてありましたけれども、全然外れていました。そんな感じがありました。これは結構大きな流れを左右することになるのだということになっていましたので、私共としてはこの話は結構、自由民主党としては一緒にやった公明党その他いろいろありましたけれども、一生懸命やらせていただいたんだと思いますので、結果としては差が大きくついたのは1区と3区だったと思いますけれども、いずれにしても結果がきちんとした形で出てきたのはよかったのではないかと思っています。それと、あとは。

問)

総理3選なり、総裁選への影響について。

答)

あまり直接は関係ないのではないでしょうか。

問)

森友の関係で昨日、財政金融委員会で太田理財局長が2014年4月28日の交渉記録。

答)

昨日、財金なんかなかったのではないですか。

問)

失礼しました。決算委員会で太田理財局長が2014年4月28日、「いい土地だから前に進めてください」ってことに関する交渉記録に関して近財の職員がつくったけれども、それはなくなってしまっていて見つからないという話をされていました。そういう形で記録が残っているかもしれないという話がどんどん出てきているのですけれども、改めて今回調査報告書が出ましたけれども、再調査するお考えというのはございますでしょうか。

答)

4月28日の記録は見つかっていないというのは昨日申し上げたとおりなので、見つかっているものは全て出していただいたと思っております。

問)

幹部人事についての考え方をお伺いしたいのですけれども、森友学園の文書改ざん問題を受けてどういった方針というか、どういったメッセージを込めて幹部人事を行うお考えでしょうか。

答)

検討中です。

問)

人事の考え方として、例えば今回処分を受けた方が昇格するとか、そういったことはあり得るのでしょうか。

答)

検討中です。今答えたとおりです。

(以上)

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