麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣臨時閣議後記者会見の概要

(平成30年6月15日(金)18時11分~18時16分)

【冒頭発言】

先程の閣議で、「経済財政運営と改革の基本方針2018」、通称骨太方針2018を決定いたしております。骨太方針2018に含まれる新たな「経済・財政再生計画」において、財政健全化目標として、2025年度の国・地方を合わせたプライマリーバランス黒字化を目指す、同時に債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指すことを堅持する、ということが掲げられております。
また、目標達成に向けて、2019年度から2021年度の3年間について、社会保障関係費については、高齢化による増加分に相当する伸びにおさめる、非社会保障関係費については、これまでの歳出改革の取組を継続する、地方の歳出については、一般財源の総額について、2018年度と実質的に同水準を確保する、といった歳出改革の方針が示されております。
更に、社会保障をはじめとする各歳出分野については、改革の具体的な内容また工程が示されることになりました。いわゆる後がないというような危機感の下で計画に沿った歳出改革等に、これは真摯に取り組むということで、2025年度のプライマリーバランスの黒字化達成を確かなものにしてまいらなければならんということだと思っております。

【質疑応答】

 
問)

今回の骨太の方針では社会保障費の伸びについて、具体的な抑制額が盛り込まれませんでした。財政規律が緩んでいるという声についてどうお考えでしょうか。

答)

あなた自身があれを読んだ上での質問ですか。

問)

はい、そうです。

答)

それで今こんな質問しているのですか。それとも上の人から言われて、その質問を言わされているのですか、どちらですか。

問)

読みました。

答)

読んだ、その上で自分で考えた質問ですね。

問)

はい。

答)

よく読んでみてください。社会保障関係費について具体的な数字が示されていないということですが、よく読んでもらえば分かると思うのですけど、高齢化による増加分に相当する伸びにおさめるという前回の計画と同一の方針が堅持されているというのは分かりますよね、そこのところは。それで算定方法について、ちょっと長くなりますけど、これは骨太方針の2018において、高齢化による増加分について記述がそこにありますから、それを帰ってよく読んでください。ページ数も聞けば分かりますから、それをもう一回読んで、その上で分からなかったらもう一回答えます。
給付と負担の見直しとか公的保険の範囲の見直しに関する内容も含めて、新たな改革検討項目を盛り込む等、前回と実質的に同様の財政規律を維持しつつ、歳出改革を加速・拡大する推進力となると私共としては考えております。
重要なことは数字が書いてあるとかないとかいう話ではなくて、新しい歳出改革の方針に沿って、これまでの歳出改革の取組というものを後退させるのではなくて、引き続き財政健全化に向けてしっかりと取り組んでいくことだと思っています。

問)

決裁文書の改ざん問題の不祥事で財務省の発言力が低下して財政再建に影響が出るというような声もありますが、大臣のお考えをお聞かせください。

答)

御指摘の不祥事が起きたということは、これは事実でして甚だ残念なことだと思っておりまして、遺憾なことだと思っておりますが、これによって影響力が減ったというようなことはないと思います。

問)

トランプ大統領の一昨日の記者会見で、様々な関連費用を日韓が払ってくれるだろうみたいに発言されていますが、大臣の受止めをお願いします。

答)

おもしろかったですね。あれを見ておもしろいと思っていないって人はほとんどいないね、あれ。あそこは一番、おもしろかったですよね。ほうと思って。何て表現だと思いながらあれを聞いてはいましたけど、ちょっとこういうところで説明出来るような話ではないから。

(以上)

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