麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成31年1月15日(火)10時47分~10時53分)

【質疑応答】

 
問)

イギリスのブレクジットの関係ですけれども、現地時間で今日、下院の採決、離脱協定案について行われる見通しですけれども、日本として、他国のことではあるのですが、どういう結果が望ましいというふうにお考えなのかということと、合意なき離脱というものに対して可能性が高まっているという見方もありますが、その場合、日本経済であったり、日本の進出企業に対してどのような影響を及ぼすというふうに大臣としてはお考えでしょうか。

答)

日本時間で明日の未明ということなのだろうけれども、他国の内政に関する話ですから、これにコメントすることは差し控えますけれども、今言われたように合意なき離脱ということになると結構混乱をすることも考えられますから、いろいろな意味で日本の進出している企業とか、そういった意味での影響が出てくる。どういう影響が出てくるかは何とも言えませんから、そういった意味に関しては現時点で予断することはちょっと難しいですけれども、いずれにしても3月29日に最終的に決まることになるでしょうけれども、まだ二カ月ぐらいありますから、それまでの間にいろいろ対応をイギリスだからするのでしょうけれども、どういった形なのか、ちょっと予断を許しませんね。わかりません、これは。

問)

今週、日本ではG20の財務大臣・中央銀行総裁会議の代理会議というのが開かれます。今おっしゃったような国際情勢がありますけれども、今回6月の本体会合に向けてどのような議論を期待されますでしょうか。

答)

日本の議長でG20というのが初めて主催されるに当たって、どういう議題にするかという優先順位、プライオリティや作業工程というのを議論してもらわなければいけないのですけれども、いろいろな意味で16日の開発セミナー、そして翌日が確か高齢化のシンポジウムだったかな、そういう順番になっていたと思いますけれども、そういった意味でいわゆるキックオフの会議という位置づけなのだと思いますけれども、いずれにしても今、日本に限らず世界で米中の貿易摩擦、中国も28年間伸びていた自動車が一挙にマイナス3%ぐらいに下がっているぐらいになっていますから、そういった意味ではでかい話になっていますし、今質問のあったブレクジットの話もあるでしょうし、また、いわゆるBEPSの話やら何やら、いろいろなものが不確実性を増していることは確かだと思いますから、そういった中で各国の課題というのは共通して取り組まなければいけないものがいっぱいありますので、そういった意味においてきちんと対応はぜひしていくようにみんなでやっていかないとできない、BEPSなんか最たるものですけれども、そういったものを検討していくというのにきちんとやれるように、日本が議長国としてリーダーシップを発揮できるようにしていかなければいけないというように思っています。

問)

一部報道で国税庁がかつてグーグルの日本法人に対して35億円の申告漏れを指摘したという話があるのですけれども、この事実関係と受け止めをお願いいたします。

答)

個別企業に関する話ですからね、この話は。だからそういった意味で私のするコメントではないので、これは国税庁に聞いてもらわなくてはいけないのですけれども、いずれにしてもこういうのは国税庁としてはいわゆる公平にきっちり法令に則りやってもらわなくてはいけないということだと思いますけれどもね。

問)

先程の代理会合の関連なのですけれども、浅川財務官の任期が今の制度になって歴代最長になっているということなのですけれども、大臣の御所感とG20への期待を教えていただけますか。

答)

長くなっているというのは任命したときからわかっていましたから、今まで一番長かったのは誰だか知っている。

問)

黒田日銀総裁です。

答)

きちんと調べているね。浅川の前は黒田です。黒田さんには、すいません、おたくの記録更新が浅川になりますからとちゃんと話はしてありますけれども。今年G20を日本でやるという話を総理から、立候補するという話をされたときに、浅川は留任だなとそのときそう思いましたから、別に特にあれはありませんけれども、いい人材が適切なときにいてよかったなとは思っています。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る