麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成31年2月8日(金)8時33分~8時39分)

【質疑応答】

 
問)

世界銀行の次期総裁の人事についてアメリカのトランプ大統領はマルパス財務次官を指名する考えを表明されていますが、日本としては世界銀行第2位の出資国であると思いますが、この人事について日本として支持するお考えなのか、また新総裁に対して期待する政策というものがあればお願いします。

答)

デイビッド・マルパスは、ムニューシンさんの下で国際担当の次官としてやってきておられる方なので前から結構な付き合いがありますし、日本としてもカウンターパートは財務官ですから浅川だと思いますけれども、いろいろな会議でお目にかかる方でもありますし、発言内容も知っていますので、有力な候補者だと評価していると思いますけれども、世銀は今から3月の中旬ぐらいまでだったか、立候補期間の締め切りがありますので、その間いろいろな人が出てくるのだと思いますので、有力な候補者が出てこられると思いますので、その上で検討させていただかなければいけないということだと思います。期待すること、これは前回我々との間で合意した、増資のときに合意をした貸し出しというか、融資をするに当たって所得の高い国に対しての融資の段階的な縮減をしてもらいたいという話をしてありますし、また、債務問題の対応ということで質の高いインフラというものに関してきちんとした対応をしてもらいたいと。ほかにも日本と一緒にやっているユニバーサル・ヘルス・カバレッジの話を世銀とはいろいろ前の総裁のときにもしていますので、日本が重視しておりますUHCを初めとした開発のアジェンダ、優先順位がありますので、それを積極的に推進することとか、何をあのとき約束しましたかな、日本人の職員の採用とか、そういったようなものに関しては採用・昇進等を積極的にやってもらいたいという話をしてありますので、そういったものに対しての対応ということに期待をしているということですかね。

問)

マルパス財務次官は現状では中国事業への融資を縮小したいというお考えを示していらっしゃると思いますが、これについてはどうお考えでしょうか。

答)

今、所得の高いところへの融資という対象としては中国というのは大きな要素を占めていますから、そこに対しての貸出額が大きいので、その方向としては正しいと思います。

問)

先日、超党派のゴルフ議連が国家公務員のゴルフ解禁とゴルフ場利用税の廃止、これについては地方の減収分を国が補填するという議員立法の案を出しました。これについて大臣、名誉会長もお務めですが、お考えをお願いします。

答)

最初の方はよく知りませんけれども、ゴルフ場利用税の件に関しては少なくともスポーツに税金をかけているのは日本だけではないか、今。違うかな。そういった意味ではこの問題は解決しなくてはいけない問題だと思っています。

問)

米朝会談の日程が決まりましたけれども、大臣としての期待、懸念があればコメントいただけますでしょうか。

答)

前から1年半ぐらいたったか、いろいろこういった問題というのは、それまで全く交渉とか関係とかというものがほぼなかった北朝鮮と米国との間にいろいろな意味での直接な対話がなされるようになった、それまで6カ国とかいろいろやっていましたけれども、ほとんど効果は上がりませんでしたから、そういった意味では米朝直接対話が始まったというのは決して悪いことではないので、そういったものは継続して、非核化の問題とか拉致の問題とかミサイルの問題とかいろいろありますので、そういった問題が前向きなものが出てきて解決するというのは東アジアの安定、そういったものにつながってくると思いますから、米朝、どういう成果を得られるか、我々としては大いに期待をしているところです。

(以上)

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