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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣繰上げ閣議後記者会見の概要

(令和元年8月8日(木)9時27分~9時37分)

【質疑応答】

問)

8月5日にアメリカの財務省が中国を為替操作国に認定したと発表いたしましたけれども、米中の対立が通貨にも波及したという見方もありますけれども、今後の世界経済への影響などについて大臣の見解をまずお聞かせください。

答)

為替操作国に指定したということは知っていますけれども、アメリカという日本から見れば他国の政策なので、それにコメントすることはないということで前から申し上げているとおりです。米中の話は、貿易だけかねとは思いますね。そういう感じでありますので、こういったような問題はいろいろなものに影響が出てくるということは考えておかなければいけないことだと思っていますので、対応は注意深く見ておかなければいけないところですね。

問)

それにも絡んでくるのですが、政府としては海外経済のリスクなどに対して機動的な対応をとるというふうにおっしゃってきているのですけれども、今後いろいろな、消費だとか雇用だとかいろいろな指標があるのですけれども、今後どういう要素に目配りし、どう対応していくべきか、大臣のお考えをお聞かせください。

答)

経済対策をどのタイミングで何を基準にという話はよく聞かれる話ですけれども、生産がどうしたとか輸出がどうした、輸入がどうしたという個別の指標を見て、これが出たからとか、日銀短観が出たからとか、そういったような話ではなくて、全てのものを勘案してやっていかなければいけないところなのだと思っていますので、為替操作国になったからどうなんだとかという話ではないので、全体的なものを見ながら決めていかなければいけないというのはいつものことだと思っています。

問)

かんぽ生命の不正問題について伺います。本紙の取材で、かんぽ生命が昨年6月時点で不正の実態について把握していたということが明らかになりました。仮に今年4月の株の売り出しの段階で不正を把握していれば、投資家に対する背信行為に当たると思われます。金融庁として説明を求めるなど、今後対応する考えはありますでしょうか。

答)

今の話ですけれども、個別の企業の開示ということについてコメントすることはないのですけれども、一般論として言うと、株式の売出し時点において、経営する側が企業の経営成績等の状況に重要な影響を与えるということがわかっている、認識しているというような点があるのであれば、主要なリスクについて開示してある書類へ記載をするべきという必要があるのだと思います。各企業はそうした情報についてきちんと対応していく必要がある、これは前から申し上げているとおりなので、その点に関しては少し対応がいかがなものだったのかなというのが言われているのでしょうかね。

問)

社内会議の資料の中で、顧客に保険料を全額返還した事案が2017年4月からの約2年間で1,000件を超えることも明らかになりました。保険業法違反に当たるケースが含まれていると考えられますが、実際に金融庁に届け出たのが毎年20件前後にとどまっています。この件に関してかんぽ生命に説明を求める考えはありますでしょうか。

答)

保険会社とか募集人は、保険契約者の利益を害したり、顧客との間の信頼を損ねたりするようなことのないように、これは適正な募集のための態勢を確立することが大切なのはああいった業界においては当然なのですが、この件についてはこうした観点から大きな問題があると認識しておりますので、まずはかんぽ生命とか、それの親会社になるのかな、日本郵政とかが適切な顧客管理を今後きちんと講じるという必要があるのだと思いますし、調査しますので、根本原因を解明して、その上で基本的な改善というものを図るということが大切なのだと思いますので、何となく定期預金と同じような感じで売っている人の知識はいかがなものかとか、いろいろなことがよく言われていますので、今後適切な実態把握に努めるというのが我々の仕事なので、その調査結果を踏まえた上で、必要に応じて厳正に対処していかなければいけないということになるのだと思います。

問)

来週の木曜日に終戦の日を迎えます。靖国神社への参拝予定について伺いたいのですが、大臣かねて靖国神社は静かで祈りの場であるべきだというお考えのもとで政治的な論争を呼ぶ場になるのはふさわしくないとのお考えを示されていると思います。今年は8月15日参拝される予定はあるのでしょうか。

答)

いつものとおりです。

問)

マーケット関係なのですけれども、株価下落、あと円高進行、デフレ脱却に悪影響を及ぼす懸念はありませんでしょうか。消費増税が十分できる環境にあるということは変わらないのか、それとも若干リスクがあるというふうに大臣としてお考えなのか。

答)

為替の話というのは毎日、2円下がったり、翌日また戻ったりしているから、そういった意味で株価が著しく変動するとか、頻繁に変動するというようなことは経済にとってはよろしくないというのは前々から言うところなので、そういった意味では今回一連の、米中間の話によって、ダウが700ぐらいいったかな、ダウが700、円も2円ぐらい変動したのだと思いますし、人民元も7.05まで来たのか、今そんなところまで来ているのでしょう。そういうのから見るといろいろな意味で騒ぎになるような話は、売ったり買ったりしている人にとっては欲しいのだけれども、普通に持っている人にとっては何となく不安材料にしかなりませんから、そういった意味では元に戻したということになっていますけれども、長期的に見ておかなければいけないところなので、1日、2日の話で上がった下がった、それに対して一々コメントするようなことはありません。

問)

昨日、小泉進次郎さんと滝川クリステルさんが結婚を発表されましたけれども、これについて何かコメントいただけますでしょうか。

答)

滝川クリステルさん、私と一緒にあそこへ行った人ですね、スイスのローザンヌでしたかね、オリンピックのあのときに一緒に行った人ですね。お父さん、フランス人だとか言っていましたね、フランス語うまかったですね、そういえば。その人と結婚した、ということぐらい知っています。

問)

意外というか、組み合わせに驚かれたとか何か。

答)

今は何でもあるから別に驚かないのじゃないの。3つ違いの姉さんと、と言うけれども、フランスの大統領は25歳違いますしね。そんな3つぐらいで驚いちゃいけないし、いいんじゃないですか、幸せなら。

(以上)

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