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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣ぶら下がり記者会見の概要

(令和2年3月16日(月)18時24分~18時32分)

【冒頭発言】

今日、コロナのこの一連の感染症の影響拡大に伴って、中小・零細の事業者からが多いのですけれども、年度末ということも重なって、資金繰りに関するいろいろな話が来ていまして、大変不安と。前々から悪くなってきたというより、途端に来たという感じですから、特に2月に入って途端に来たという感じになっていますので、そういった意味では不安ということで、事業者の実情に応じた対応を是非金融機関でしてもらいたいということで、全銀協の方、また我々がやっております政策金融公庫、政策投資銀行、いわゆる官の金融機関も民の金融機関も両方ということで、それぞれお見えをいただいて、是非これ万全を期してもらいたいということで、これは今までに例がありませんから。リーマン・ブラザーズの時は、キャッシュが全くマーケットからなくなったが、今は全然違いますから、そういう状況じゃありませんから。そういった意味では、途端に来て、ある日突然に来ていますから資金繰りがどれぐらいどうなるか全く分からないという方もいらっしゃいますから。だんだん悪くなってきたんじゃないので、どれぐらい必要かというのは本人が分からなくなって、年度末になって金が足りないということになりかねないから、是非事業者の方に、金融機関の方から言ってくれと。金が足りなくなってくるということが分かっていない人もいるから、そういう人には言ってくれという話はさせていただいたのですが、全銀協の高島さんの方からは、既に専用窓口等設置したり、緊急融資制度をつくったり、また事業者の実態を把握した上で、新規の融資とか、いわゆるリスケ、リスケというのは融資の条件変更等、手形のジャンプ、そういった条件変更を含めて、事業者に寄り添ってしっかり対応していく所存であるということで、全銀協傘下の地銀も含め、既に全銀協内で申合せをして、いろいろ対応しているという話をしておられました。政策金融公庫の田中総裁からは、急増するお問い合わせに、迅速に対応するために相談体制を強化しなくてはいけないということで、1,600人の人事異動延期、この3月は普通人事異動が予定されていますから、それから支店に人が足りないということで本店から支店へ応援要員、初めてのことだそうですけれども、OBも元気なら電話の対応は出来るだろうから出せということで、OBを出させて、それから閉店時間の延長等を実施しているとの話がありました。政策投資銀行、これは渡辺さんの方からですが、とにかく非常時であるということで、何より先にまずは危機対応の業務に集中するということで、これは政策投資銀行の真価が問われているんだという認識の下で、是非期待に沿うようにやりたいということで、いろいろな話をしておられましたので、我々としてはこの前何回か申し上げてきましたけど、直接面と向かって個別ではともかく3人まとめてといったことは、これまでありませんでしたので。今回は、我々としては何となくいつ終わるかというのは、日本の場合が終わったとしても海外の場合が終わってなければ継続するということになりかねませんから、そういった意味では、日本だけのことじゃなくてちょっといろいろなことを考えないといけませんから、ちょっと先が見えるとか見えないとかいう話になってくると、なかなか判断は難しいところではありますけれども、取り急ぎ今申し上げたようなことをやらせていただくということをしましたので、今申し上げたところです。とにかく資金繰り、それによって雇用と事業の2つをきちんと取り急ぎまずは継続、そこのところが一番肝心なところです。

【質疑応答】

 
問)

第2弾までの緊急の経済対策において、いろいろな政策のパッケージを金融面でも施していらっしゃいますが、これから民間の金融機関に対しては、財務省として、また金融庁として、どういったスタンスで臨んでいかれるのでしょうか。

答)

民間って本当にやると思ってる。

問)

融資先がこれほど多岐にわたっているので、彼らとしても支えないとまずいと思います。

答)

銀行というのはどれぐらい冷たいかとか、雨が降ってくれば傘を取り上げて、雨が降ってなきゃ傘を貸すとか、よくいろいろな表現をするよ。そういった意味では、今回冗談じゃありませんよという話がきちんと伝わらなきゃいけないので、ちゃんとやっているかどうかということは、我々もモニタリングさせてもらいますよと。かつその結果は公表しますという話もして、我々としては本当に答えを急ぎますから、すぐにやってくださいという話を申し込んであるので、そういった意味では、我々の知っているところで、銀行から来たというところは、幾つも上がってきていますから、それなりに対応しているとは思うんです。確かに、いろいろな情報で引っかかってきますから。やってもらっているとは思うのですけれども、ちょっと今までやったことはありませんから、本当におたくお金大丈夫ですかなんて銀行から聞かれたりなんかしたら、大体潰れている時ですから。あらかじめ言ってくれるなんていうことは、過去に例がないことをやっていますので、そういった意味では、それなりの効果があった、もうちょっとしないと分かりませんけど、あるのかなと思って期待はしています。

問)

追加の質問ですが、まさに大臣おっしゃったとおり、銀行の管理先が破綻懸念先などに区分がさらに悪化した時点ではもう遅いとは思うのですが、それまでに、もう既に観光業などで、非常にキャッシュフローが悪化していく中で、例えば無利子で借りられたとしても、将来いつ返せるか全く自分自身のキャッシュフローがこれから分からないということで、今もう廃業を決断してしまうような事業者も出てきておりますが。

答)

それは6月にいきなり終わって観光客が戻ってきたらああ損したというのは自分の判断だから、そういう経営者もいるさ。面倒臭いからやらないという人もいるし。しかし、コロナの騒ぎが終わったら、観光客というのは、日本の場合は圧倒的に観光地としては信用が高いところですから、イタリアに行くより、スペインに行くより日本の方がよっぽどいいという話になるかもしれないし、そういった意味では、観光が戻ってくるという話は、僕は一番最初に戻ってくるのは日本かなというぐらい思っているので期待しているんですけどね。

(以上)

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