麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣ぶら下がり記者会見の概要
(令和2年3月17日(火)21時07分~21時12分)
【冒頭発言】
昨夜G7首脳によりますテレビ会談が行われております。その中で「財務大臣間でも連携を促進すること」とされたことを受けて今晩、アメリカのムニューシン財務長官と電話会談を行いました。その会談においては日米両国の緊急対応策などについて意見交換をしたのですが、当方から米国の対応策というものを歓迎する旨を申し上げ、ムニューシン長官の方からも先般の日本の緊急対応策について同様の発言があっております。また、コロナウイルスが市場に与える影響を引き続き注意深く監視し、世界経済を下方リスクから守るために全ての適切な政策手段を用いる用意があるということを両方で再確認するとともに、今後とも日米両国で緊密に連携していくということで一致しております。併せて私の方からG7財務大臣・中央銀行総裁の電話会議を早期に開催するということも重要でないかと申し上げております。今般のG7の首脳会談の合意を受けまして、世界経済をリードする立場にある日米の財務大臣が昨日の今日ですから、いち早く電話会談が行われたということは大きな意義があるのだと考えています。引き続き日米で協力してG7の財務大臣会合等の連携を密なるものにして強化していければと思っております。
【質疑応答】
- 問)
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今日の日経平均はプラスに浮上した一方でこれまで下落局面においてダウ平均やS&P500などと連動して下がるようなものも非常に散見されました。この中で日米で協力して市場に対してメッセージをいかに発信していくかが非常に重要になっていますが、ムニューシン財務長官とは今日はその点はどういったことを。
- 答)
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株とか為替とか、そういうことに関して発言をすることはないということはあらかじめお断りしておきます。その上で今、経済で日米できちんと連携がとれているというメッセージは大きいんだというのはわかりますよね。そういった意味では向こうもかなりいろいろな形の対応策をバタバタと出してきているような感じはしますので、私共としては、きちんとこれまで対応してきていますし、中小・零細のところの目先の資金繰り、雇用、事業経営といったものが目先なのですけれども、これが一巡してそこそこ行った後、1回止まった経済、人の流れというものをもう1回動かさなければいけないというところが次の経済対策、景気対策とはまた別の話ですから、これは。そういったものはそういったものでまた別に考えなければいけないということは我々の方から向こうには言ってあります。
- 問)
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今お話にあったG7財務大臣・中央銀行総裁会議の電話会談を早期に行うよう大臣の方から提案されたということなのですけれども、具体的に例えば今週中に行うとか、何か目途がありますか。
- 答)
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今週ということはなかろう。アメリカも今は、やっと下院を通したばかりだろう、ペロシ下院議長と話をつけて。今から上院をやるんだろう。まあ来週ですな。今週はちょっと、向こうにしてみれば、それはまた各方に根回ししなければいけない、結構大変ですから、あれは。ちょっと今週はないと思いますけれどもね。
- 問)
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ほかのG7諸国の財務大臣との会談のご予定等はいかがでしょうか。
- 答)
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今は考えていません。目先、我々にとって大きいのはここですから。今はG7の議長はアメリカですから、そこはアメリカがきちんとやらなければいけない仕事でしょうね。
(以上)