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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和2年3月24日(火)9時15分~9時21分)

【冒頭発言】

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、世界の金融・資本市場に不安定な動きが見られているのはご存じのとおりで、金融庁におきましては、年度末というものを控えておりますので、こうした相場の不安定さというのを増幅させることや不正行為というものが行われることがないように、警戒水準を高めて市場の動向を注視していきます。日本においてはリーマンショックのときの対応を踏まえて、これまで取引の公正を確保する観点から、株の手当てのない空売りの禁止、価格の大幅下落時における直近の約定価格以下での空売りの禁止、空売りポジションの報告・公表等の恒久措置が設けられておりますのはご存じのとおりなので、取引所においては、現物株の一日の価格制限、いわゆるストップ安、先物取引の一時中断、サーキットブレーカーといった相場急変防止措置が設けられています。金融庁においては、こうした制度を適切に運用するとともに、証券取引等監視委員会や取引所とも連携をして、空売り規制等の厳正な執行を含めて、相場操縦等の不正行為に関する監視を徹底、違反行為に対しては厳正に対処していくこととします。さらに金融庁において、引き続き市場の動向を注視する中で、取引の公正確保等の観点から、追加的な措置が必要と認められる場合には迅速に対応してまいりたいと考えております。詳しい話は後で事務方に聞いてください。

【質疑応答】

 
問)

冒頭の一連の流れについて質問させていただきたいのですが、市場に対しての監視の強化、それから空売り規制については、年度末ということですが、これまでの経緯の中でどういったことが具体的に懸念が広がっていったからでしょうか。

答)

ボラティリティが激しいということですね。株が売ったり買ったりされることによって儲かる人は誰。

問)

投資家です。

答)

違うだろう。

問)

経済対策について追加の部分ですが、与党内からも非常に期待が高まっていますが、現金給付について5月末にもというような声も出ていますが、財務省としては追加経済対策についてどのようなスタンスで臨まれるんでしょうか。

答)

今まだ考えているわけではありません。

問)

今の質問の関連なのですけれども、一律の現金給付ではなくて商品券方式だというような報道がありますが、現金給付、商品券、それぞれについて大臣のご認識を伺わせていただけないでしょうか。

答)

現金給付ってどうやってやるんだ、物理的に。一律ノベタンで、現金でやった場合は、それは貯金に回らず消費に回るという保証は。例えば、いろいろな形で何か買ったら引きますとか、商品券とかというものは貯金にはお金が行かないんだよね。お金が今回らないのが問題なのだから。リーマンのときと違うんだよ、リーマンのときはお金がなかったのだから、マーケットにキャッシュがなくなったのだから。今回はどこにそういう状態があるの。今、銀行、お金が余っているじゃない。お金はあるんですよ。要はそのお金が動かない、回らないのが問題だということでしょう。だからそれを回すような方法をどうすればいいかということを、もうちょっと現場を歩いているのだったらそういった声が聞こえてくるはずなんだよね。私みたいにあまり歩けない人でも聞こえるのだから。

(以上)

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