麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和2年6月12日(金)8時45分~8時51分)

【質疑応答】

 
問)

令和2年度第2次補正予算案が本日にも成立して、今後は議論の軸足は骨太方針や来年度予算の編成に移っていくかと思います。政府・与党は今回の骨太で新型コロナウイルス収束後の新しい経済社会のあり方を示す方針ですが、大臣はコロナ後の議論ではどのような点が特に課題になるとお考えでしょうか。

答)

いろいろなものが変わっていくんですよね、多分。早い話が働き方改革なんて最も日本で難しいだろうなと思っていたんだけれども、働き方改革も多分、在宅でとかテレワークでということで機械の進歩もあるとは思いますけれども、まず大幅に変わるんだと思いますね。それが経済へどういう影響に出てくるかというのは、遠隔医療含めていろいろな規制の緩和にもかかわるでしょうけれども、随分変わってくるだろうなと思いますし、目先の資金繰りの話しか書いていないけれども、全体の経済からいったらやはり20数パーセントを超える生産の部分でいくと、今回安いからというだけでこれまで中国に頼っていた部門が部品がないから自動車ができないということになったりしたので、英語でサプライチェーンと言うんだろうけれども、そういった輸入のノックダウン方式でやってくるこれまでのやり方の元の部分をもう少し「安いから」以外の要素を入れて、安全保障とかセーフティとかという話から作り直すだろうね。それが結構大きいかなという感じがします。だからマスクとかアメリカでも言っていますけれども、日本の場合マスクを作っている会社がありますけれども、アメリカの場合は100%輸入だろう、多分。マスクはもちろん、ガウンを含めて抗生物質のほとんどが中国じゃないかな、アメリカの場合。日本の場合はそうでもないけれども。そういったようなものはすごく変わるんじゃないかね。それはどういう影響でどれくらい出るか、ちょっとわからないけれども、日本の場合は経済構造が変わるだろうし、いろいろなものが変わってくるので、それに対応している会社、できない会社というのがあるんだろうと思いますので、そこをよく見ておかなければいけないところかなという感じはします。それが今から甘利さんのところや党でもいろいろ出てくるんだとは思いますけれども、そこらで検討をしていただかなければいけないところなので、まずは目先の感染症拡大とか医療体制とかいろいろなものをやっていますけれども、うちの病院で感染症のベッドがありますけれども、感染症のベッドに入ってきた結核の患者なんていうのは何十年とないんじゃないかね。それが今度ごそっと使わざるを得なくなったというのが全国で起きているので、そういったものも含めてという話になるんだろうけれども、こういったものがまた別の何かが出てくるかもしれない、それが地球環境、温暖化というのに関連していますという話になってくるとちょっと別の話になってくるとか、いろいろなものがこれから考えられるというふうにはなるでしょうね。ちょっと今の段階でどれがどうなるというのはまだ見えているわけではありませんけれども、少なくともそういった変化が起きてくることだけは確かで、コロナ後とかコロナ前とかという言葉が今後出てくる、そんな感じがします。

(以上)

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