麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要

(令和2年6月30日(火)12時00分~12時10分)

【質疑応答】

 
問)

消費増税の反動減対策も1つの目的であったキャッシュレス決済のポイント還元が今日終了します。新型コロナウイルスの関係で分析はなかなか難しいと思うのですが、消費増税による反動減の状況と今回のポイント還元をはじめとする各種の政府の対策の効果について大臣はどのようにお考えでしょうか。

答)

個人消費は2019年の10-12月期のGDPの速報値を見れば前期比マイナス2.9%になっているんですが、前回の2014年か、あれは4月でやったので、あのときは4-6月期でマイナス4.8%、今回はマイナス2.9%ですから、その差が出ていることははっきりしていると思いますね。もちろん台風による営業日数がどうだったとか、暖冬がとかいろいろあのときはあったんですけれども、いずれにしてもそういった意味では少なかったというのは事実だと思います。それから小売販売額というのを見れば、経済の規模が大きくなっているという点も勘案しなくてはいけないとは思いますけれども、マイナス幅は縮小傾向にあったことは確かですので、それが2月頃にプラスになった。1月までがマイナス0.4%まで回復してきて、10月はマイナス7%とか言っていたのが11月になってマイナス2.1%とかという時期があって、そして下がっていった。最後1月がマイナス0.4%、そして2月はついにプラスに転じたときにコロナになってきて、一挙にまたマイナス12%だという数字に、マイナスになっていったということだと。数字の上ではそういうことになるので、いわゆる反動減は前回ほどではなかったということは、コロナ前までの数字でいけばそういうことが言えるんだと思います。これに今ポイント還元の話をしていたけれども、ポイント還元の政策効果という話なんだとは思いますけれども、最初は予算をつけるときは幾らだったっけな。ポイント還元でいけば2,800億円ぐらいだったんだ。3,000億円いっていなかったと思うんだけれども、それが最終的に19年度の補正、20年度の本予算、それから20年度の補正もやったんだな、あのとき。トータルで7,800億円だったと思うので、2,800億円に対して5,000億円不足したんだよ、予算がね。ということはそれなりに使う人が多かった。使う人がとても多かったということは、ポイント還元はそれなりの効果があったというように考えないとしようがないね、数字の上で。事実、スーパーでは、いわゆるカードを使っているキャッシュレスが30%後半まで増えたというんだから、少なくともスーパーじゃそういったキャッシュレス効果が非常に大きなものがあった。ほかのところはよく知らないけれども、少なくともそういったものが出ているので、いわゆるコロナが出た後以降はどれくらい影響が出るかというのは、これは自粛とかがくっつきましたから、外出自粛等で影響が出ましたので、消費が再び大きく減少するということにならざるを得ないんだと思うので、これをちょっと早期にどうやって戻していくかというのがこれから大事なところなんじゃないんでしょうか。

問)

今の質問の関連でもあるのですが、キャッシュレス決済のポイント還元は今日で終わるわけですけれども、明日からマイナポイントの申請が始まります。マイナポイントに関しては、それが去年打ち立てられたときと現在のコロナという状況で当初と現在の状況も違うと思うのですけれども、かける予算に見合う効果も含めて、あるいは期待も含めて、大臣この点どのようにお考えでしょうか。

答)

今コロナというものが出てきていますから、最初に導入を考えた頃とは状況が違っているとは思いますけれども、少なくとも新しいものとしてこのマイナンバーとかマイナンバーカードというものは大きな効果を及ぼす。最初につくったとき以来何年かたっているんだけれども、利用者は何パーセントとかというのが続いて、やっと今少しパーセントが増えてきているので、少なくともこれが普及していれば間違いなく今回の10万円の話にしても、とっくにうまくできていたはずじゃないか等、早く進めておきさえすればという問題は今出てきているとは思いますけれども。コロナの問題でいろいろ我々としてはマイナスな点もありますけれども、そういったものをプラスにしていかなければいけないので、マイナポイントもそういったもので、結果として持っていたほうがいいというので、運転免許証代わりの身分証明書ぐらいにしか使えないじゃないかと言われたカードもいろいろな効果が、使える範囲が広まってくる、それに伴ってキャッシュレス化も進む、間違いも減る等、いろいろな意味でまだまだ途中経過なんじゃないかなと思いますが、各地方に普及していく等、時間が少々かかるし、対応もいろいろ間違いが起きて手書きでやったほうがまだ速かったり、いろいろなことがあるとは思いますけれども、大きな流れはそっちになりましたね。

問)

大臣の所管外とは承知していますが、日本医師会の会長選挙についてお伺いします。先日行われた選挙で副会長だった中川さんが新たに会長に選出されたわけですけれども、4期8年務められた横倉さんや新会長への期待について、所管外かとは思うのですが、コメントがあればお願いします。

答)

選挙の結果についてのコメントをすることはありませんから、厚生大臣にでも聞いて。我々としては昨年12月でしたかね、出された中間報告というのがありますので、この方向性やら何やらに沿って検討を進めていくということだと思いますので、本年末までに最終報告を取りまとめることになりますので、そういったことを得ながらさらに進めていかなければいけない。今回のコロナでもいろいろ問題点が出たことははっきりしていますから、まだまだやらなければいけないことはいっぱいあるというのははっきりしていますから、そういった方向を含めてきちんと対応していってもらう、一緒にやっていかなければいけないということだと思います。

(以上)

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