麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和3年3月9日(火)9時39分~9時46分)

【質疑応答】

問)

菅総理が先週金曜日の会見で一人親や女性の非正規の方々への緊急支援策を取りまとめる意向を示されました。まさに今検討中かと思いますが、これまで政府も支援拡充などをしてきました。こうした方々の置かれている現状、問題点を大臣どのように認識されているか、お伺いできますでしょうか。

コロナというのは予想よりはるかに長くなったんだよね。これは意外と、変異株なんていうのが出てきて、特に日本の場合はほかの先進国の中で際立って低い発生率ですから、いつも先進国会議でも、どうしてお前のところはそんなに少ないのという話がよく出され、本当にうまく抑えているんですけれども。総理の話にもありましたように飲食業とか旅館、宿泊業等、そういったところでの非正規の女性の解雇とか雇用情勢というのは厳しいものにあるというのが際立っているように思うんですね、今の中で見ますと。特に若い女性の自殺率が高いと、去年からよく言う話ですけれども、高いように思うので、雇用とか収入とか住まいの話、そういったような課題に対応していくということで雇用調整助成金の助成率を最大10分の10に引き上げ、それから緊急小口資金等も増額したり延ばしたりしています。更に、女性の非正規雇用の就業ということに関して支援策をということで、今月中旬までには取りまとめることができると思うんですけれどもね、総理のこの間の答弁じゃありませんけれども、中旬まで、ほかにもいろいろなものがありますので、対応していきたいなと思っています。

問)

森友学園問題で公文書の改ざんを強いられてお亡くなりになった近畿財務局の赤木さんの命日が今年もつい先日ありましたけれども、今の大臣の受止めと改ざんをしてしまったというときから財務省がどのように変わったと考えていらっしゃいますか。

あの後、私共は秋池参与等いろいろな方々に、秋池参与にはえらい熱心にしていただいて本当に感謝しているのですけれども、我々としてはあれを契機にいろいろな意味で対応させてきていただいたんだと思っています。昔から財務省にいる人に言わせると昔に比べたら随分風通しがよくなったという話をします。
例えば、身体障害者等にとって一番移動が簡単な役所というのは財務省。一番古い役所ですよ、建物的には。多分あそこの中にいた人に聞けば、この古い建物でよくこれだけ車いすの人達が楽にしてあるなと言われている、それは結構、随分変わったように思いますよ。今の秋池さんの話と直結するわけじゃありませんけれども、いろいろな意味で変わってきたなという1つの例、具体的に目に見える例でね。自分で車いすに乗って歩いてみるといいですよ、どれくらいほかの役所で動かないかって。よく言うけど、これは世界中の人が言うけど、フランスが一番、パリの街が一番、車いすで移動しにくいというのはフランスだそうです。そのフランスが一番進んでいるようなことを言っているけれども、フランスが一番遅れているよとヨーロッパの人はよく言われます。
いろいろな意味で少しずつ変えていかなければいけないところなので、引き続きこういったものは、簡単には直りはしませんから時間をかけて丁寧に、上の方でそういう意識を持ってやっていかなければいけないところなんだと思います。随分変わってきたように思いますけれども。

(以上)

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