麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和3年9月21日(火)11:21~11:31)

【質疑応答】

問)

森友学園問題について自民党総裁選に立候補した野田聖子さんが党内に公文書改ざんに関する解明チームをつくるという考えを示しています。再調査の必要性にも言及しておりますが、こうした主張への受け止めと改めて再調査の是非について大臣のご見解をお願いいたします。

答)

総裁選の候補者の個々の意見について逐一コメントすることは私の方はしません。これは前からも申し上げているとおり。総裁選挙の、記者クラブでも同じようなことを聞いていたね。記者クラブの共同記者会見を聞いていましたか。

問)

全文は聞けてはいませんが。

答)

ほとんど聞いていない。

問)

大体聞いています。

答)

同じ質問をしていたろう。同じ質問をしていたように記憶するんだけどな。これからの候補者に対して前の政権の話を聞くのにえらい時間を使っておられたように思いましたけれども、これからの政権に前の政権の評価を聞いて読者の関心があるのかね。何となくこれからの、今だったらアフガニスタンの話とかウイグル自治区のあの話とかというのに関する質問は1問も聞かなかったね。なぜかね。一番関心が、あの人たちの対応、関心はそこにあるんじゃないのかねというのが正直な実感ですね。
その上で申し上げれば、この話は前からも申し上げているとおりなのであって、財務省としての対応につきましてはこれまで申し上げたとおりなので、できる限り調査を尽くした結果を我々としては示したものでありますし、検察庁も入られ、会計検査院も入られた上でのお話ですから、そういった意味では私共としては再調査を行うことは考えていません。前々からお答えしているとおりなので、前の質問をよく読まれた方がいいですよ。

問)

総裁選の財政政策について伺います。候補者の4人からプライマリーバランスの扱いについて新型コロナウイルス禍でもあるので、25年度黒字化目標についてはこだわらない、あるいは先送りするというようなご発言が続いております。麻生大臣は候補者の政策についてコメントはしないというお立場だとは思いますが、政府として掲げる25年度のプライマリーバランス黒字化目標について改めてどのようにお考えになるかをお聞かせください。

答)

プライマリーバランスにつきましては長い長い話で、この話はずっと続いている話なんだと、私の記憶ではそうなんですけれども。少なくともそれについていろいろ候補者の方がコメントしておられるということに関しまして、それに対するコメントということは差し控えさせていただきますが、2025年度のプライマリーバランスについては我々としては目標に対してかなりいいところまで来ていたと思いましたが、コロナに対して、今まだ出ていますので、まだもう少し出ると思いますけれども、そういったようなものは我々の当初の予算に入っていない部分なので、こういったものが入ってきましたので我々としてはプライマリーバランスを黒字化させるための時間がもう少し要る形になってきていることは確かだろうとは思います。傍ら税収も新聞の予想とは違って伸びましたからね。そういった意味で税収が史上空前に伸びるなんていうのは全く逆のことが書いてあったと記憶しますから、そういったものを考えるとそういうようなものになっていくのであって、まだ読めないところがありますし、コロナが本当に今のような形で減ってきていますから、そういった形で減ってきている今の状況というのを考えると、それなりに収まってきつつあるようには思っていますけれども、これから先まだどれくらい出費を、歳出を伴うものかというのはよくわからないので、そこのところは何とも言えません。少なくとも歳入歳出のバランスというのは予算を編成する、金を扱っていく者の立場としては非常に大事なものなのであって、歳入歳出のバランスをなるべくいいものにしておかないと国家の財政が安定しない。国家の財政が安定しないと結果としては国家の経済が、為替が、金利が、そういったもの全てに影響してくると思いますので、こういったものは極めて大事なものなんだという考えは変わっていません。

問)

新型コロナウイルスの関連でお伺いします。今、緊急事態宣言が出ている地域について今月末に完全解消とするか、まん延防止等重点措置に移行するかどうか、いろいろな考え方があると思いますが、大臣は現在の状況を見てどのようにお考えでしょうか。

答)

これは医者に聞かなくちゃね。もっとも医者が言う話もころころ変わってようわからんね。正直、ようわからん。だから私、感染症というのは正直、日本に、うちの病院でも感染症病棟というのを持っていましたけれども、全く使うことがありませんでしたからね、この70数年間。したがって感染症というものに対する対応というのは正直、70年やったことないんですよ、日本では。だって、ないんだから。デフレ対策とよく言われるけれども、もともとデフレってやったことありませんでしたからね。インフレ対策はやったことがあるけれども、デフレ対策はやったことがなかったから。そういった意味では今回も対応が遅れたと言うけれども、やったことがないから大きく遅れたのは確かだと思うんですね。慌てて感染症の大家、本当にその人が大家かどうか全然我々にはわかりませんから、大家と称する方々をいろいろ集められて話を聞いておられるんですけれども。大家の人の話だと45万人亡くなると新聞には書いてあったと思うんだけれども、今1万7,000人ぐらいだと思いますので、大分外れているんじゃないかなという感じはしますけれども、いずれにしてもそういったような話でよくわからないんですけれども、少なくとも我々素人から見て、人の流れが多いとか何とかという話だったでしょう。人の流れがこれだけ多くて患者が減っているんじゃないの、今。あの話は全く嘘だったという話になるんですかね。よくわからないね、私には。だから、さらに政府の方でいろいろ検討するんだと思いますけれども、何となくほかの国に比べてこういったような形で感染症の被害というのは先進国の中で極めて少ないことは間違いない事実だと思っていますけれども、そういった中にあっていろいろな意味で経済に及ぼす影響、少なくとも外で飯を食うな、人に会うな等の制限をいつまでされるおつもりなのか、その根拠は何なのか、本当にそれが必要で効果があったものなのか、私らには何となく、ちょっと違うんじゃないかなという感じはしますけれども。それ以上のことは医学的な話になるんでしょうから、もう少しプロと言われる方々が正確な情報を出していただけることを期待していますね。

(以上)

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