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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和3年11月30日(火曜)10時32分~10時40分)

【質疑応答】

問)

新型コロナウイルスの変異種オミクロンの脅威に対して政府は今日から外国人の新規入国を原則停止する措置をとりました。経済活動への制限が再び強まることになりますが、経済への影響をどう見ているか、また今後どのような支援が必要になるか、ご所見をお願いいたします。

答)

政府としてオミクロン株に強い危機感を持って臨んでおります。昨日総理から発表された水際対策の強化につきましても国民の皆様の不安に対し迅速に対応していく考えを示したものであると思っております。オミクロン株につきましては、いまだその特性が十分明らかになっておりませんので、今後の日本経済に与える影響、今後必要となる支援について現時点で確たることを申し上げるのは困難であるわけでありますけれども、今般の経済対策、補正予算においても医療提供体制の確保等に向け十分な規模の緊急包括支援交付金を追加措置しているほか、ワクチン・検査パッケージの活用やワクチン、そして治療薬の国内開発等の施策を盛り込んでおりまして、まずは今回の補正予算の迅速な成立及び着実な執行が重要であると考えております。引き続き日々の感染状況を注視するとともに感染リスクを引き下げながら社会経済活動の継続を可能とする新たな日常の実現に向けた取組を進めてまいりたいと思っております。

問)

関連して、新たな変異株の拡大で足元で為替が円高の方に振れている状況になっています。こうした状況に関して大臣はどうお考えになっていますでしょうか。

答)

いつも同じことなんですが、為替の動きにつきましてはコメントすることは控えさせていただいておりますが、為替の安定、これは何といっても重要であります。政府として為替市場の動向や日本経済への影響をしっかりとこれからも注視してまいりたいと思っています。

問)

先週のみずほ銀行の業務改善命令に関連して、02年と11年のシステム障害に通底する問題があるとすると金融庁自身の監督上の課題、反省点というのは何かないんでしょうか。特にみずほがシステム部門の人員を大幅に減らしていたり、システム部門のトップに専門性のない人材を置いていたというのは監督指針と照らしても確認して対応を促すことがあってもよかったと思うんですが、そういう言うべきことを言うという姿勢が金融庁自身にも求められるのかなと思いますが、大臣のお考えをお願いします。

答)

金融庁はこれまでの業務改善命令の発出を含めまして、みずほ銀行の業務の健全かつ適切な運営を確保するために必要な対応を講じてきたところでありますが、今般の業務改善命令を受けまして、みずほ銀行においてはさらに強い危機意識を持ってシステム障害の再発防止に万全を期していただく必要があると思っております。金融庁といたしましてもしっかりとフォローアップをしていくことが監督当局として果たすべき責任であると思ってございます。金融庁としてはしっかり自分達の役割を果たしていると、私はそう思っております。

問)
過去これまでも果たしていたということでいいですかね。
答)

はい。

問)

これも先週ですが、SBIによる新生銀行のTOBで買収防衛策の導入を目指した総会が取り下げられて、事実上TOBが成立して新生銀行はSBIの傘下入りの方向になったんですけれども、公的資金の回収に向けてSBIや新生銀行に期待することをお願いいたします。

答)

新生銀行において公的資金の返済に向けて利益の積み上げでありますとか企業価値の向上に努めていただくということが重要であると思っております。金融庁として同行をめぐる情勢についてはしっかりとこれからもフォローさせていただいて、また、そうした企業価値向上に努めていただくことに対してのフォローもいたしまして、適切に対応していきたいと思っております。

問)

総理がかねてよりよくおっしゃる財政単年度主義の弊害という言葉についてなんですけれども、この弊害というものを財政を所管される大臣として具体的にどのようなものだというふうに捉えられていますでしょうか。

答)

端的に言えば、いろいろなものがあると思いますが、複数年度にわたる取組として、例えば基金なんかはその一例であると思います。ただし、基金を積んで、あとはお任せしっぱなしということではなくて、やはりそれが適正に執行されているのかどうか、そういうフォローアップは必要なんだろうと基本的に思っております。基本的なことを申し上げますと我が国では国会における予算審議権の確保という観点から、予算を毎年度国会でご審議いただく単年度主義というのが基本であるわけでありますが、一方で中長期的な視点を持つことは重要でありまして、必要に応じて中長期の目標を定めた計画を策定し、当該計画を踏まえながら毎年度の予算編成を行っているところでございます。あまりにも単年度主義ということで中長期的な視点が欠けてしまってはならない、今のご質問は単年度主義の弊害というのはどういうものかというご質問だったと思いますので、そういった中長期的な視点が欠けてしまうということが1つの弊害ではないかと理解をしております。

(以上)

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