鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣繰上げ閣議後記者会見の概要

(令和4年8月8日(月曜)11時01分~11時10分)

【質疑応答】

問)

会計検査院が4日新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金等休業支援金などで計3億1,719万円の不正な受給があったとして、厚生労働省に対して改善の処置を要求しました。雇用調整助成金をめぐっては不正受給が相次いでいますが、会計検査院の処置要求に対する受け止めと、かねてからチェックの甘さが指摘されているコロナ対策の歳出の在り方についてご所見を伺えますでしょうか。

答)

会計検査院から雇用調整助成金等につきまして、不正受給や重複受給が生じているとの指摘があって、厚生労働省に対して支給後の確認を徹底するよう改善を求める処置要求を行ったということを承知しております。雇用調整助成金等につきましては、新型コロナの影響を受ける方々の暮らしを守るために、これまでに例のない特例措置を講じて、雇用の維持を強力に支援してきたところであります。それ自体は必要な対応だったと考えておりますけれども、不正受給については、制度の信頼を揺るがすものでありまして、決して許されるものではないと考えます。今般の指摘をしっかり受け止め、厚生労働省において不正受給を見逃すことのないよう、より一層厳正に対処していただきたいと考えております。
また、その他の新型コロナ対策の各事業につきましても、お困りの方々に迅速かつ正確に支援をお届けできるよう、不断に取り組んでいただくことが重要であると、そういうふうに考えております。私からは以上です。

問)

先程の閣議で、旧統一教会と政治家との関係というのが話題に上ったと聞いているんですけれども、どういったお話があったかということと、改めて大臣の旧統一教会と政治家との関係について、どのようなお考えを持っているかというのをお伺いできますでしょうか。

答)

閣議の内容については官房長官の方からよくご説明があるんだと思いますが、今日閣議後の閣僚懇談会におきまして、官房長官の方からいわゆる旧統一教会と政治家との関係についてということで発言がございました。それはかいつまんで申し上げますと、社会的に問題が指摘されている団体との関係について、これは十分に注意しなければならない、閣僚において国民に疑念を持たれることがないよう、政治家としての責任において、当該団体との関係をそれぞれ点検し、厳正に見直しをお願いしたいという趣旨の発言がございました。まさに岸田内閣としての、このいわゆる旧統一教会との関係ということ、これは随分神経を使っていることでこういう官房長官の発言があったと思います。私としてもそれは厳粛に受け止めたいと思います。そして私自身については、記憶の限りにおいて一切関わりを持っておりません。

問)

1点目、安倍元総理が亡くなられてから今日で1カ月がたちます。来月予定されている国葬についての世論の賛否も分かれている形ですけれども、財源の考え方も含めて、改めて鈴木大臣の考えをお願いいたします。

答)

先般の記者会見のときにも同様のご質問があって、お答えしたとおりでございますけれども、安倍総理の戦後最長の政権であったということ、この間内政・外交において、大変大きな足跡・功績を残されたというようなことも含めて総合的な観点から閣議で国葬儀を行うということが決定されたと、そういうことでございます。
私個人といたしましても、こうした安倍元総理の実績・業績を考えたときに、まさに国葬儀をもってお送りすること、それはふさわしいことであると、そういうふうに個人的にも考えております。

問)

もう1点、大臣は今年の終戦の日の8月15日に靖国神社への参拝は計画しておられますでしょうか。

答)

計画しておりません。

問)

感染症法上のコロナの扱いの見直しについてお伺いしたいと思います。公費負担が続くと財政負担も続く、その一方で公費負担の継続を求める声ですとか、原則負担なしといった様々な意見が上がっています。財務大臣としては現時点でどのような公費負担、負担の在り方が望ましいというふうにお考えでしょうか。

答)

新型コロナウイルス感染症の取り扱いについて、今ご指摘があったような点を含めて、様々な議論があるということは承知しております。このことについて総理が7月31日の会見におきまして、感染が拡大している現時点において、感染症法上の位置付けを変更することは現実的ではなく、今後時期もしっかり見極めながら、専門家の意見も聞きながら丁寧に検討を進めていくというご発言があったわけでございます。私といたしましても、まずは足元の感染拡大、今第7波と言われておりますけれども、まだ拡大の局面にあるんだと、こういうふうに理解いたしますが、こうしたことにしっかり対応することが大切であると、そういうふうに考えております。

問)

鈴木大臣の続投報道というのが先週あったと思うんですけれども、続投への意欲について伺えたらと思います。

答)

報道は私も目にするわけでありますけれども、具体的に何かどこからかそういうような話があったかというと全くありません。報道だけの話であります。政治の世界ですから、いろんなことで急に動きがあったりするんだと思いますが、はっきりしているのは明後日内閣改造が行われるということ、その前に辞表取りまとめの閣議もあるんだと思いますので、取りあえず大臣室・執務室は少し片づけておこうかなと思っております。

(以上)

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