鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和4年12月27日(火曜)11時01分~11時10分)

【質疑応答】

問)

秋葉復興大臣が今日交代するということで、各紙やテレビが一斉に報じております。閣僚の辞任ドミノや防衛増税の議論の進め方などで各社の世論調査で、岸田政権の支持率は、下落傾向にあると思います。辞任ドミノが続くことに対して、大臣としての受け止めと来年にかけて政権の支持率を上げるには何が必要かについてご所見を伺えればと思います。

答)

閣僚の任免というのは総理の専権事項であると思いますので、私から申し上げるということはありません。そして秋葉大臣の件についても、まだこの時点で何か動きがあったということではないわけでありますが、一般論で言えば、職務上のことよりも政治家個人に関わるような問題、政治資金に関わるような問題については、やはり自らがその説明をきちんとするということが大切であると思います。
秋葉大臣もこの間の臨時国会などにおいても、一生懸命説明責任を果たすべく答弁をされましたけれども、残念ながらまだ世論がその説明で分かったと、理解したというところまでは至ってなかったのかなと、そんなふうに私個人としては思っているところであります。
いろいろな新聞・テレビなどの世論調査で大変厳しい数字がずっとここ続いているわけでありますが、世論調査の結果について一喜一憂することはないんだと思います。しかし一喜一憂しないというのは世論調査の中身を軽視するとか、このまま無視するとか、そういうことでは全くなくて、やはり世論調査に表れております国民の皆さんの思い、どこに不満があるのか、あるいは何を期待しているのか、そういうことはしっかりと読み取って今後の政権運営に役立てて、いかしていかなければいけないんだと思います。
私の個人的な思いを申し上げますと、私も政権の中にいる人間ですから当然のことでありますけれども、やるべきことはきちっとやっているわけであります。けれども、しかしやはり説明という点において、十分国民の皆さんの期待に応え切ってないのではないか。どの世界もそうですけれども、特に政治の世界ですと、俺は聞いていないぞというのが一番納得を得られないことであると思うんですが、十分に説明するというのは、深く説明をするということも必要ですし、それと同時に時間軸でもっと前から長い時間をかけて説明していくということも必要ではないかということを、この間、防衛費の財源の問題も含めて感じているところであります。
来年に向けては、何をするのかということも重要ですが、それに対する説明をしっかりやると。それは深く説明するということと同時に、少し時間軸をとって前広に説明をするということがちょっと今まで欠けていた、来年に向けてはそういうところをしっかりと対応していくことが重要ではないかと、こういうふうに思いました。

問)

今、来年に向けてはというお話がありましたけれども、昨日総理の方からこども・子育て支援というか、こども予算に関しては財源がないで済むことではないというふうなお話がありました。来年も引き続き多くの財源が必要とする政策がありますけれども、特に今回の、今大臣からお話もありましたけれども、防衛費の財源をめぐっては、一部で防衛が優先されて人への投資だとか子育ての部分が後回しにされているのではないかというふうな批判もあります。まさに来年に向けてどのような形で臨んでいくとかというところを改めてお伺いします。

答)

岸田政権にとって当面の大きな課題は、この防衛費とともに、4月1日からこども家庭庁ができますから、やはりこども政策が1つ、それからGX、こういったところが大きな柱だと思います。
こども政策に対する財源でありますけれども、これについては年が明けましてから、骨太の方針が、通常ですと6月の下旬ぐらいにできるわけですけれども、その中で安定的な財源をどういうふうに確保していくのかということを、少し長期的な見通しをそこで立てていくということの方針があるわけでありますので、そういう中でしっかり議論をして、そして重要な政権の課題として取り上げているわけでありますので、財源確保に向けて決めていくと、こういうことになるんだと理解しています。

問)

先程大臣のご説明の中で、時間軸でもっと前広に長い時間かけて説明することが必要ですとか、説明がちょっと欠けていたというお話があったんですが、これは防衛の財源確保をめぐって、これまでの説明というのがまだ足りていないというようなご認識という理解でよろしいでしょうか。

答)

一定の結論が出ましたから、これはこれで1つ区切りを得た課題だと思っております。
ただ、この議論の中において指摘されていたのは、党内の議論においても唐突だとかそういうようなご批判がありました。国民の皆さんにも同じような思いがあったのではないかと、こういうふうに思います。
そういうことを考えますと、限られた日数の中で、より深く深掘りして説明するということはもちろん重要ですけれども、やはりある程度前広に説明していくことが重要ではないかということ、それは私の思いですが、それを先程申し上げたところです。

問)

プライマリーバランスの黒字化に向けての旗印を降ろさないということを再三おっしゃるんですけれども、この年末に際して、今そこの目標に向けて何合目まで到達しているというふうに大臣はお思いでしょうか。

答)

骨太の方針2022に向けての議論の中でも内閣府から試算が示されまして、2025年度中のPBの黒字化の目標を変える必要はないという結論を得たところでございます。そういった客観的な数字というものが変化しない限りにおいては、これはやはりこの目標に向けて頑張っていくということだと思います。
ですから何合目というよりも、その時々で、経済は生き物で動きますけれども、そこに向けて確実に歩み続けるということなんだと思います。

(以上)

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