鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和5年2月17日(金曜)8時45分~8時49分)

【質疑応答】

問)

日銀の正副総裁の人事案についてお伺いします。総裁に植田氏、副総裁に氷見野氏、内田氏を起用する人事案が国会に提出されました。人選の理由や期待することについての大臣の考え方をお聞かせください。また関連で、政府・日銀の共同声明の見直しについて、今後どこかのタイミングで検討していく必要があるのか、こちらも見解をお聞かせください。

答)

日銀総裁・副総裁候補者の人事につきましては、構造的な賃上げを伴う経済成長と物価安定の目標の持続的・安定的な実現に向けて取り組まれる方を念頭に、金融市場に与える影響などにも十分注意を払いつつ検討が行われ、加えまして、リーマンショック後には、主要国中央銀行トップとの緊密な連携や、内外の市場関係者に対する質の高い発信力・受信力が格段に重要になっているということも十分に考慮いたしまして、人選が進められてきたものと承知をしております。
こうした観点から、日銀総裁の候補者として、国際的にも著名な経済学者であり、理論・実務両面で金融分野に高い見識を有する植田和男氏が最適任であると内閣において判断され、提示されたものと考えております。
また、副総裁人事につきましては、日銀執行部は、総裁と2名の副総裁がそれぞれの特性を活かしつつ職務を遂行しており、総裁の人事を踏まえ、ひとつのチームとして高い総合力が発揮できる体制となるよう人選が進められてきたものと承知をしております。
副総裁候補として提示された内田真一氏及び氷見野良三氏については、それぞれ日銀や金融庁などにおいて要職を歴任し、金融政策・金融行政などに豊富な経験や知識を有していることなどから、内閣において候補として提示されたものと考えております。
今般提示された候補者について、今後、両議院より同意をいただき、内閣において任命されることを期待しているところであります。
共同声明の取扱につきましては、新しい日銀総裁が決まっていない現時点で申し上げることは控えたいと思います。

問)

G20に先立ちまして、G7が財務相会議を23日に開催するとの報道がありましたが、こちらスケジュールについて教えていただけますでしょうか。もう1点、こちら開催する場合は、ロシアに対する制裁も議題の1つになるかということも併せてお伺いできればと思います。

答)

G7財務大臣・中央銀行総裁会議の開催につきまして、今年からG7の議長国となるわけでありますが、適切に判断をしたいと考えているところであります。
開催される場合には、そこの場でどういうものを議題にして議論するかということを、まず最初に決めなければいけないと思っておりますので、十分各国と、今最終段階ですけれども、調整しながら決めていきたいと思います。

(以上)

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