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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和5年9月5日(火曜)10時21分~10時29分)
 

【質疑応答】

問)

インボイスについてなんですけれども、昨日、岸田首相から指示があった閣僚級会議なんですけれども、いつ頃開催を予定されているのか、また、今後まとめる経済対策で、支援を含めた必要な施策を検討するということですけれども、既に用意されている激変緩和措置や2割特例といった負担軽減策を更に拡充・強化するのか、もしくは相談窓口の増設のような、円滑な制度移行のための支援の強化なのか、具体的にどういった支援を検討されているのか、大臣のお考えをお聞かせください。

答)

昨日、総理に対しましてインボイス制度に関する業界・事業者の準備状況などの説明をいたしました。その際、総理から、閣僚級でインボイス制度円滑実施推進会議を立ち上げ、定期的に、施行状況や課題と対応策を報告すること、今後取りまとめる経済対策における支援を含め、必要な支援を実施していくこと等の指示がありました。
そしてまず、閣僚級会議の開催時期でございますが、現時点では詳細は未定ですが、9月中を目途に第1回目を開催する方向で調整をしていきたいと、そのように思っています。
それから、追加的な支援の内容ということでありますが、それにつきましては、政府として、これまでも制度移行後も3年間は課税事業者に転換した場合の税負担を売上げ税額の2割に軽減するといった各種の特例措置、それから各種補助金による支援措置、これは事務の軽減ということでありますが、このような対応を行っているところでありまして、更にどのような支援策が考えられるのか、引き続き事業者の声にも耳を傾けながら検討してまいりたいと思っております。昨日ご指示がございました。今の時点で具体的なことが決まっているということではありません。

問)

ビッグモーター社と損保ジャパン社に対して立入検査を行う旨の通知を行っていることと認識しておりますが、それぞれの報告を受けてどういうふうな観点で立入検査が必要だとご判断されたのか、そこについてのご説明をお願いいたします。

答)

ご指摘がありましたように、昨日、ビッグモーター社、そして損害保険ジャパンに対しまして、今回の保険金不正請求事案に関し、保険業法に基づく立入検査の実施を決定し、そして即日両社にその旨を通知し、検査を開始いたしました。
まず、ビッグモーター社につきましては、8月31日に提出された報告におきまして、保険募集に係る基本的な取組に問題が認められたところでありまして、なぜそのような状況が放置されていたかなど、更に事実確認等が必要であることから立入検査を行う必要があると、そのように判断いたしました。今回の検査では、ビッグモーター社に対しては、保険募集に係る管理態勢に問題がなかったかどうか、経営管理態勢や内部管理態勢上の課題にも踏み込んだ上で、その根本原因を特定したいと考えています。
また、損害保険ジャパンにつきましては、同じく8月31日に提出された報告におきまして、ビッグモーター社への出向者に係る事実関係、1社だけ顧客紹介を再開した際の経緯、安易な損害調査を導入した経緯などについて、一定の事実関係が明らかになりましたが、今回の事案については、いまだ親会社であるSOMPOホールディングスの社外調査委員会における調査途上にありまして、事実関係を含め解明が不十分な点が存在するために、さらに深度ある検証が必要であるということから、立入検査を行う必要があると判断いたしました。今回の検査では、損害保険ジャパンに対しては、当社の対応に問題がなかったかどうか、更に経営管理態勢や内部管理態勢上の課題にも踏み込んだ上で、問題の根本原因を特定したいと考えております。

問)

損保ジャパンに対してそのお話ですと、やはり経営側の問題もあり得るというふうな判断で調査をされるということでよろしいんでしょうか。

答)

はい、そういうことです。

問)

調査時期はいつぐらいになりますでしょうか。

答)

検査時期は、つまりプロセスとしては昨日立入検査をいたしますよということを両社に伝えまして、立入検査のプロセスにはもう入ったということでございますが、実際に検査官が両社に出向くということの時期でありますけれども、検査官が検査先の本社などの施設に出向いて立ち入りを開始する日については、現時点では具体的な日程は決まっておりませんが、一般的には検査官と検査を受ける側の双方の準備が可能になる日を施設への立ち入りを開始する日としておりまして、これまでの例を振り返ってみますと、検査先に対し検査を開始してから、つまり昨日でありますが、実際に施設への立ち入りを行うまでの準備期間は、おおむね10日から14日になるものと考えておりますので、今までもそういう例がありましたので、そのあたりで実際に施設の方へ行くということになるんだと思います。

問)

ビッグモーターの関連でもう1つ、今後、立入検査の後、行政処分等も検討されることになると思いますけれども、改めてどういった観点で大臣として行政処分の判断に挑みたいと思っていらっしゃるか、その考えをお聞かせください。

答)

どのような観点からというのは、最初のご質問でお答えをしたところでございます。
いずれ、立入検査ということで、今までの報告を受けたものよりもより深みのある検査ができると思いますので、我々の思っています問題点、先程もお答えいたしましたけれども、それを中心により綿密に検査をしたいと思います。その上で、やはり法令に照らして問題があれば、厳正に対応するということになるんだと思います。

(以上)

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