鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和6年2月27日(火曜)8時45分~8時49分)

【質疑応答】

問)

28日からブラジル・サンパウロで行われるG20についてなんですけれども、今回大臣は欠席という方向かと思うんですけれども、事務方からの報告だとか関心が高まっている議題、具体的な進捗がありそうな議題があれば、大臣の期待も含めて教えてください。

答)

今回のG20は、議長国がブラジルに変わりまして初めての開催となるわけでありまして、格差是正に向けた経済政策の役割、国際課税、債務と持続可能な開発をはじめとする世界経済の諸課題について議論されるものと認識をしております。
いずれも重要な議題でありまして、日本として積極的に議論に参加をして、国際協調の強化に貢献するように、神田財務官が出席いたしますので、指示をしたところでございます。

問)

GX経済移行債について伺います。本日2回目の入札が予定されていますが、2月14日にあった初回入札結果への評価と今日の5年債入札への期待、また海外からは移行債の資金使途をめぐってグリーン・ウォッシュだと批判する声も一部にありますが、今後の課題と移行債をどう国内外に浸透させていくか教えてください。

答)

GX経済移行債の個別銘柄でありますクライメート・トランジション利付国債の初めての入札につきましては、2月14日に、年限を10年債として行いましたが、入札結果や市場関係者の受止めを総合的に見ますと、銀行や生保・損保など、幅広い投資家から受け入れられたものと評価をしております。
これは、世界初の国によるトランジション・ボンドとして、資金の調達のみならず、日本のGX政策への理解醸成や、国内外のトランジション・ファイナンスの一層の拡大に資する呼び水となることを目指しているものであります。
今日予定しております5年債の入札におきましても、幅広い投資家に受け入れられることによりまして、そうした機運が一層高まっていくことを期待しております。
また、グリーン・ウォッシュとのご批判があるとの報道も承知しておりますが、海外を含めIR、投資家との対話とか宣伝を行っていた中では、投資家の受け止めは総じてトランジションの重要性に理解を示されていたと聞いております。
今後も市場関係者等と丁寧な対話に努めていくことが重要であると考えます。

問)

今朝発表された1月のコアCPIなんですけれども、前年同月2%上昇という形で市場予想を上回って、日銀が目指している2%の物価目標を22か月連続で上回っているような状況になりました。政府の目指すデフレ脱却に向けた環境や日銀の金融政策に向けた経済環境が整ってきたと見ていらっしゃいますでしょうか。

答)

今日発表された数字ですけれども、前回のものに比べれば縮小されてきたと、そのように思っております。それは1つはやはり国際的なエネルギー価格がやや落ち着いてきたということと、やはり政府が行っておりますエネルギーの激変緩和措置、それが一定的程度効果を及ぼしているのであると、そのように理解をいたしております。
いずれにいたしましても、こうした動きというのはじっくり見ていかなくちゃいけないわけでありまして、こうした動きが、先程ご指摘されました様々、日銀の動きとか、そういうものにどう影響するかということは、日銀の独立性もありますので、我々としてしっかり見ていきたいと思っております。

(以上)

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