鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和6年4月9日(火曜)8時45分~8時49分)

【質疑応答】

問)

1ドル=151円台後半で為替が推移して、152円に迫る水準になっております。大臣、かねてより過度な動きは望ましくなく、断固たる措置もとるという趣旨の発言をされていましたが、仮に152円に突入した場合、過度な動きに当てはまるのか、また現在の為替相場の水準についてどう評価されているのか、よろしくお願いします。

答)

基本的なことは今まで申し上げているとおりですけれども、為替相場につきましては、その水準によって是非を判断しているのではなくて、ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要であって、過度な変動は望ましくないと考えております。
その上で、ご質問は何が過度な変動なのかということでありますが、過度な変動に今の状況が該当するかどうか、あるいは投機的な動きが背景にあるということについての足元の相場の評価等につきましては、具体的に言及することは市場に必ず影響を与えることになると思いますので、コメントは控えさせていただきます。
政府といたしましては、これまで申し上げている通り、為替市場の動向を高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きに対しては、あらゆる手段を排除せずに、適切な対応をとりたいと考えております。

問)

日銀の植田総裁が就任してから1年になります。いろいろありましたが、この1年間の評価と、それを踏まえて今後日銀にどのようなことを求めるのか、お考えをお聞かせください。

答)

日銀の植田総裁は令和5年4月に就任されて以来、2%の物価安定目標の下、持続的な経済成長の実現に向け、粘り強く金融政策に取り組んでこられたと、そのように思っております。
先日の金融政策決定会合においても、10年以上にわたって続いてきた異次元の金融緩和策について、現下の情勢を踏まえ新たな段階へ踏み出すと同時に、前向きな経済の動きを更に確実なものとするとの観点から、緩和的な金融環境が維持されるなど、適切に金融政策運営を行ってこられたと、そのように思っております。
日銀には、引き続き、政府と密接に連携を図りつつ、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて、適切に金融政策を行うことを期待しております。
また、国際金融についても積極的に貢献をされたと思っております。昨年はG7の議長国でありましたので、共同議長を財務大臣・中央銀行総裁会合の折に務めました。その折にも世界経済や国際金融が不確実性で覆われる中で、様々なテーマに積極的に議論に参加されたと思っております。
来週はワシントンに出張いたしまして、G7・G20などの国際会議に出席する方向で調整しておりますが、今後とも植田総裁とともに、直面する諸課題の解決に共に全力を尽くしていきたいと考えております。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る