鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要

(令和6年4月23日(火曜)9時35分~9時42分)

【冒頭発言】

2点お話をさせていただきます。
まず予備費の使用についてでありますが、本日、令和6年能登半島地震への対応のため、第4弾となる予備費として総額1,389億円の使用を閣議決定いたしました。
詳細につきましては事務方にお尋ねをいただければと思いますが、今回の予備費も活用をいたしまして、被災地の復旧・復興を一層加速させるために、引き続き政府一丸となって、被災者の生活と生業の再建支援に全力で取り組んでまいりたいと考えております。
2つ目は記念貨幣の発行についてであります。国立公園制度100周年記念貨幣及び2025年日本国際博覧会記念貨幣のデザイン等を定める政令を閣議決定いたしました。
国立公園制度100周年記念貨幣につきましては、34種類の千円銀貨幣を本年から令和13年まで順次発行する予定であります。今回はこのうち、瀬戸内海国立公園など3つの国立公園の貨幣のデザイン等を決定いたしました。
また、2025年日本国際博覧会記念貨幣については、シリーズ最後となる第3次発行分となりますけれども、今回はこのうち、五百円貨幣のデザイン等を決定いたしました。
詳しくは後ほど事務方より説明させていただきます。

【質疑応答】

問)

大臣、先週の日米韓財務相会合の共同声明について、画期的な成果だと評価されました。共同声明を受けて、日本がアメリカの理解を得て為替介入できる環境が整ったとの見方もありますが、大臣のご認識を伺えますでしょうか。

答)

今回の一連の会合におきまして、為替市場の動向につきまして、日米、それから日米韓等の枠組みで緊密な意思疎通を行うことができました。
特に、初めてとなります日米韓財務大臣会合が実現し、その共同声明で、最近の急速な円安及びウォン安に関する日韓の深刻な懸念を認識しつつ、既存のG20のコミットメントに沿って、外国為替市場の動向に関して引き続き緊密に協議するとの合意に至ったわけでありますが、これは大きな成果ではないかと考えております。
またG7のコミュニケにおきましても、日本の主張を踏まえまして、為替レートの過度な変動は望ましくないことを含みます、従前のコミットメントを再確認いたしております。
政府としては、今般のこれらの合意を踏まえまして、関係通貨当局と緊密に意思疎通を図りつつ、為替相場における行き過ぎた動きに対しては、適切な対応をとっていくという考えでございます。

問)

その3か国の共同声明があったにもかかわらず現在154円80銭台と、155円に迫る為替水準になっております。この現状について大臣の認識を改めて伺いたいのと政府の対応としての必要性、こちらについての見識をお願いいたします。

答)

為替の日々の動きについては、私がここでその背景等を解説いたしますと必ず数字にはね返ってまいりますので、コメントは控えさせていただいております。
いずれにいたしましても、我々としては市場の動きや日々の動きは高い緊張感を持って見ております。そして先程も申し上げたとおり、これはアメリカでも申し上げてまいりましたけれども、過度な変動に対しましては、あらゆるオプションを排除せずに適切に対応するという従来の方針、それは堅持してしっかりと市場の動向を見ているということであります。

問)

来週からADB総会が始まると思います。例年これに合わせて日中韓、あとASEAN+日中韓の財務大臣会合が開かれていると思いますけれども、大臣ご自身、この一連のイベントに出張されて参加される予定があるのかということと、あと現時点で想定されているアジェンダみたいなものがあれば併せて教えていただけますでしょうか。

答)

ADBの総会、今度はジョージアで開かれますが、出席する方向で検討をいたしております。
そこでの議論でありますが、今まさに調整中ということでありますので、確定的なことは申し上げることはできませんけれども、地域経済、金融情勢、それからアジア地域の金融協力の取組などについて議論を行うことを通じて、世界経済の安定にしっかりと貢献していきたいと、そのように思っております。
いずれにしましても、出席の方向で今調整中ということであります。

(以上)

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