加藤財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(令和7年2月21日(金曜)8時35分~8時38分)
【冒頭発言】
来週、南アフリカで開催されるG20財務大臣・中央銀行総裁会議等への出席について、来年度予算や税法の審議を含め、諸情勢を総合的に考慮した結果、私自身の出席は見送り、斎藤副大臣を代理として派遣することといたしました。
世界経済の不確実性が高まる中、G20等における国際協調についての議論は重要であり、日本として、しっかり貢献をしていきたいと考えております。
【質疑応答】
- 問)
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今の冒頭のご発言に関連しまして、議長国が南アフリカになって初めてのG20財務相会合になりますけれども、会議では日本としてどういった議論や成果を期待されているか、どのような発信をしていくお考えでしょうか。
- 答)
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現時点でG20議長国である南アフリカから具体的なアジェンダが公表されているわけではございませんが、世界経済の状況や国際金融の諸課題等について議論がなされるものと考えております。
世界情勢が厳しい状況にあるからこそ、日本としてG20の連携の重要性を発信し、国際社会における日本の信頼感を高めることで、日本のプレゼンスを発揮することが重要と考えており、そうした観点に立って対応していきたいというように考えております。
- 問)
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マーケット関連で2点お尋ねします。1点は長期金利が上昇傾向にありますけれども、日本経済への影響をどのようにご覧になっているかということを教えてください。
それから為替に関して、これまで円安が進む局面ですと大臣は、投機的な動向も含めて為替市場の動向を憂慮しているというような表現を使われていたかと思います。今足元で少し円高方向に振れていますけれども、この表現に変わりはないのか、このあたりを教えてください。 - 答)
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まず後者の関係ですけれども、為替動向に関する私どもの見解は従前どおりでございます。
それから長期金利であります。長期金利はいろいろな事情で変化しますので、それがどういったものかということについてコメントは差し控えたいと思いますけれども、そうした長期金利が上昇することで、金利が上がるということは利払費が増えるということで、我が国はGDPに対する高い債務残高を抱えておりますから、そうした意味での政策的経費を圧迫するおそれはあるというようには認識をしております。そういったことも踏まえながら引き続き国債の安定的な償還、これをしっかりと進めていきたいと考えています。
(以上)