加藤財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(令和7年4月15日(火曜)8時34分~8時39分)
【質疑応答】
- 問)
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日米の関税協議を担う赤澤大臣が14日の衆議院予算委員会で、為替についてはベッセント財務長官と加藤大臣の方で引き続き議論すると改めて答弁されましたが、今月末に開かれるIMF・世銀春会合での財務大臣同士の会談の調整の状況と、アメリカ側が円安是正を求めてきた際の対応策について、現段階でのお考えをお聞かせください。
- 答)
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まず来週、米国ワシントンD.C.で世銀・IMF春会合が開催され、それに出席する方向で今、国会の中における調整等を進めているところでございます。米国を含め、現地での二国間会談、これは現在調整中であり、しかも国会での了解をいただいた上でとなりますから、具体的に申し上げる状況ではないことはご理解いただきたいと思います。
為替についても、これまで何度も申し上げておりますように、為替レートは市場において決定されること、為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることなどについては、これまでも共通の認識を持っているものと考えております。また先般1月のベッセント長官とのビデオ会談においても、為替については両財務大臣との間で緊密に協議していくことを確認したところであり、先程申し上げた共通認識に基づいて、日米間で意思疎通を積極的に図っていきたいと考えております。
- 問)
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森友学園の文書開示をめぐって、昨日弁護団から、今月開示した書類の一部が欠落しているとの指摘がありました。中でも、籠池前理事長が安倍昭恵さんと一緒に写った写真を財務局に示した時期に、4つの書類番号が連続して欠落しているとの指摘でした。
この欠落している理由についてどのように考えていらっしゃるか伺うとともに、欠落している文書を今後開示する可能性はあるのかについても併せて伺わせてください。 - 答)
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まず今回の開示請求自体は、検察に出した資料ということだと認識をしております。
したがって、それをそのままお出しさせていただいたということでありますので、検察へ出したものから、何か我々が意図的に隠しているということは全くないということをまず明らかにしたいと思います。
その上で、なぜその番号が欠落しているのかということは、これもこれまで議論があったというように思いますけれども、少なくとも現状においてその部分について、私共の中において、たしか確認はできていないということを申し上げているというように承知をしておりますし、その状況には全く変わりがないと聞いております。
- 問)
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補正予算に関連してお尋ねします。補正予算を編成した場合の財政拡張懸念などというものが債券市場で意識されているようなのですけれども、このあたりについて大臣のお考えを聞かせていただけますか。
- 答)
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まず現時点においては令和6年度補正予算、令和7年度予算、税制改正、こうした中身を着実に実行するということで、特段の経済対策、補正予算については考えていないということは、総理も含めて申し上げてきておりますから、したがって、それに向けての財源云々という議論もしているわけではないということであります。
その上で、それとは別に今般の米国における関税措置等も含めて、金融市場がいろいろな意味で不安定、証券市場が不安定化しておりますから、そういった状況は、我々はしっかりと注視していかなければならないというように考えています。
(以上)