柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成13年10月26日(金)8時46分~8時56分)

【閣議案件等】

閣議ですけれども、森林・林業基本計画の策定及び全国森林計画の変更と、関連の計画の提出が決定になりました。CPIですけれども、東京都区部の10月は、マイナス0.1%で、年率はマイナス1.1%と。マイナス0.1%は26ヶ月連続で前年同月の水準を下回ったということでした。全国の9月はマイナス0.2%で、年率はマイナス0.8%ということです。

パソコン、エアコン、海外旅行が下がっているということです。

あとは、北方領土問題対策協会会長が変わったとか、竹中大臣が海外出張中は平沼大臣が臨時代理になられるというようなことのご指示がありました。

閣僚懇に行きまして、若干、消費者物価指数の取り方についてさらに一層検討しようという趣旨の発言がありました。以上です。

【質疑応答】

問)

一部報道で、今朝、中央三井信託とさくら信託が信託銀行同士の持株会社設立というものがございますけれども、事実関係と言いますか、これまで大臣がご存知の範囲でお話をしていただきたいのですが。

答)

これは報道では承知いたしておりますが、それ以上のコメントは出来ないと言うか、すべきではないだろうと思います。やはり、発表があるならば、あった後にコメントすべきだろうと、こういうふうに思います。ご了解をお願いしたいと思います。

問)

発表は今日予定されているのでしょうか。

答)

それもノーコメントということです。

問)

三井住友グループの統合に発展というようなことも書いてありますけれども。

答)

これ以上はちょっと発表があるまではノーコメントです。

問)

今日、改革先行プログラムの最終取りまとめですけれども、RCCについては企業再生ファンドというものですね、これについては国の方からの資金の出資があるようなことも伺うのですけれども、この辺についてどんなお考えをお持ちでしょうか。

答)

国はないでしょ。国はないと思いますよ。やはりむしろ、RCCは現物出資というか、デットエクイティスワップでしょうね。売って取った株を出資すると、まあそれも現物出資ということになりますけれども。あとファイナンスは、日本政策投資銀行が行い、また出資ということもあるかな。国の出資ということを言われたのですが、ひょっとするとそこをこのように捉えていると。まあ日本政策投資銀行が銀行としての判断で出すと、こういうことでしょう。

問)

1,000億円規模ということですか。

答)

まあ決まっていないと思います。これは二つの意味であれなんだけれども、一つはちゃんと荷物の受け渡しがあるかと、銀行からね、買取ですね、これがあるかということと、もう一つ、ファンドの形成というものが出来るか。この二つのファクターがあるように思いますね。それぞれについて私が聞いているところでは、動意と言うか動く気配というのは感じますけどね。まあ出来るだけワークすることを期待したいと思います。

問)

先程コメントは差し控えたいということだったのですが、中央三井の件なのですが、以前、配当するためだけに安易な持株会社化というのは認めないというようなことだったと思うのですが、いかがでしょうか。

答)

その基本は変わっていないということだと思いますね。段々コメントしてしまうことになるので、この辺でやめますけれども、基本は変わらずに、結局どういうビジネスモデルとしての評価が出来るのかと、もう終わりましょう、そこで。

問)

一部報道で出ていたのですが、大臣の在任期間中でもなく大蔵省時代の話で恐縮ですけれども、近畿財務局が96年、97年に捜査機関を対象に公費で飲食提供をしていたことが判明したわけですけれども、現在の金融庁においてはそういうことはないとは思いますが、所管しているところでもあり、大臣のコメントをお願いします。

答)

これは別に、遊興ということとかではなくて、そのような機関との意見交換というようなものは、これは想像ですけれども、具体を知っているわけではないのですけれども、当然ありうるのだろうというふうに私としては考えています。ただ場所柄とか、そういうようなことについては近畿財務局が起こしたことに対する国民世論、あるいは国民の価値判断というものが厳しくなっていることを考えると、もっとよく考えなくてはいけないということになると思うので、記事にも何か書いているとおり、今ではそういう反省から、一切そういうことはないということです。

問)

経済財政諮問会議で、11月に行革とかの集中討議をされるということを聞いてますけれども、それと不良債権問題もコマの一つとして上っていると伺ってますが、それにどのように対応されるのかご見解をお願いします。

答)

何をどう話したら良いかという会の趣旨等もまだ十分に把握していないので、今ここで今のご質問に的確にお答えできるかどうかちょっとおぼつかないのですけれども、最近の施策のその後の進捗状況みたいなもの、それから進捗見込みみたいなものをお話すればよろしいのではないかと思っております。

問)

特に新しい施策をその中で…。

答)

また。また新しいやつですか。なかなか難しいですね。いや、まじめな話、今度の新しい施策がどれだけワークするかと言うか、そこが非常に大事なところではないでしょうか。

前の施策を何も実行しないうちに、また次が、次がということではなくて、いろいろ客観情勢の変化に対応して施策が出たわけですから、それをやってみて、はたしてそれがどういうふうに機能するかということで良いのではないかと思います。

(以上)

サイトマップ

ページの先頭に戻る