柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年3月5日(火)8時38分~8時44分)

【閣議案件等】

今日は閣議の方も、法律案の提出等が一段落したせいか、閣僚発言といったものもなく終わりました。閣僚懇に移りまして、扇大臣の方から、予算が参議院に回付された暁には、しっかりやるという与党三党から閣僚へのお話があったので、ここでご披露しておきますというお話でした。以上です。

【質疑応答】

問)

最近の株高についてなのですけれども、市場では空売り規制が効いているとか、あるいは不良債権の処理に進展も見られると言う見方もあるようなのですが、大臣はどのように分析なさっていますか。

答)

株式市場のことにつきましては、これはもう様々な要因が働いているということで、一概にはもともと言えないことだろうと思っています。市場でそういう話があれば、そういう話として私どもは聞き置くということだけであって、いずれにしても、マーケットというのは非常にたくさんの人がいろいろな考え方で参入して価格を決めるわけですから、その辺をそういうものとしてありのままに決めていくということではないでしょうか。

問)

先日、佐藤工業が会社更生法を申請しまして、金融庁は特別検査を厳格化して、銀行の3月期決算になるべく反映させるという議論があったと思うのですが、年度末にかけて特別検査を厳格化することによって、私的整理、法的整理も含めて、ああいう今の動きというのは今後も加速するとお考えでしょうか。

答)

これは特別検査とどういう関係があるかということは、個別のことについてはこれは申し上げるわけにはいかないということですね。

全般に我々としては、特別検査のことだけではないのですけれども、とにかく不良債権を早く処理する、特に破綻懸念先については2~3年のルールで処理をして下さいと言っています。

仮に例えば法的処理が行われるものであればそれは見極めを早くつけること、それから再建を考えるものであれば、本当に実現可能性の高い合理的なもの、こういうものをしっかり出して早期に処理して下さいと、こういうことを言っているということですね。それを受けて、いろいろ銀行の方でも考えてくれているのではないかと思います。

問)

特別検査の結果公表なのですけれども、4月中旬目処というふうに聞いていますが、具体的な公表の目処等はどのようになっていますでしょうか。

答)

まだ上がってきてませんね。検討中です。

問)

企業の再建などについては、関係省庁からの協力というのは、以前に比べて得られているのかどうか、その辺りはいかがでしょうか。

答)

どうでしょう。やはり各省庁も所管のものについては真剣に取り組んでいてくれるのではないでしょうか。そんなふうにお見受けしてますけれども。

問)

先週の日銀の追加的金融緩和について、どのような感想をお持ちか、お願いできますでしょうか。

答)

もう、それはコメントをしましたが、特に年度末ですから、大変金融機関にとっても助かることでしょうと、こういうふうに言っています。

(以上)

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