柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年4月16日(火)9時14分~9時20分)

【閣議案件等】

閣議ですけれども、今日は、「ボアオ・フォーラム第1回年次総会出席」についての話がお二方よりございました。閣僚懇に行きまして、諫早湾の開門調査ができるようになったということと、農水省再生プランというものができて、閣僚に配布しておりますので、何なりと御意見があればというようなお話でした。以上です。

【質疑応答】

問)

「みずほ」なのですが、完全復旧まではもうしばらくかかる予定となっておりますが、経営責任については大臣はどのようにお考えでしょうか。

答)

それは、ないというわけにはいかないでしょうと思います。ただ、我々としては、やはり事態をしっかり把握することが大事だというように思っていまして、まず少し落ち着いたら、きちっとした報告を徴求して、その後の手続きを進めていきたいと、こういうふうに考えています。

問)

統合直前にトラブルが発生したということを確認していまして、その中で統合に踏み切ったということもあって、現経営陣についてはどうでしょうか。

答)

だから、それも事態をまずしっかり、今、まだ私共も報道等で承知していることで、詳細にわたって正確な事態の認識というものを持っているわけではありませんので、そういうものをまず獲得をして、その上に立って考えていきたいと、こういうように思ってます。

問)

「みずほ」のトラブルに関しての金融庁の責任なのですけれども、4月1日のスタート直前にしっかり状況を把握していたのかという疑問があるのですが、3月末時点ではどういうやり取りを実際にしていたのでしょうか。

答)

それは昨日、長官会見で長官も説明しているようですね。私も素人でよくは分からないのですけども、(4月10日の報告では)口座振替については引き落としの当日よりも前にいろんな事実上の作業が始まるようですね。その作業で何かトラブルがあったということのようだけれども、十分この程度だったら吸収というか、消化可能だという見通しに立ったというようなことで、(3月末時点では)当方にもその辺りの報告がなかったということのようですが、いずれにせよ、これらのことについてももう一回、事態をきっちりトレースして、先程来言うように、まず正確に起こったこと、原因というようなことを正確に認識するということが全ての始まりだと思っておりまして、そういうことがまだできていないところでいろいろ論ずるということはちょっと避けたいということですね。

問)

「みずほ」の報告が怠ったということなのか、それとも金融庁が事態を把握することを怠ったということのどちらでしょうか。

答)

まあ、それらも全部考えて見ましょう、もう一回。

問)

「責任がないわけではない」というのは、大臣としてはいわゆる辞任まで含めた責任なのか給料の返上とか、どのくらいを今、頭に浮かべていますか。

答)

だから、そういうことを考えるに当たっては、いろいろ今まだ事態が全部正常化していない時にいろいろな議論が出るわけだけれども、そういうものを基にしていろいろ論ずることは、やはりちょっと適切でないと私は思うのですよ。そういう意味合いで、我々は非常に早い時に、この問題についてはこういうふうに対処すると決めていますから、それがまた適切だと思っていますから、従ってそういうことを、手続きを進めると、こういう事態になればこういう手続きでちゃんと事態を掌握して、しかる後に次のことを考えましょうと、こういうことですので、ちょっとしばらく時間が必要だと、こういうことですね。

問)

今日の経済財政諮問会議で、特別検査については、いわゆる検証をしてというようなことをこの間、竹中大臣が仰っていたのですが、具体的には今日は、大臣の方から説明されるのですか、先日のことを。

答)

そうですよ。

問)

何か新たにというような話ではないのですか。単にこの間の現状を報告されると。特別検査の状況について点検を行うということは‥‥。

答)

点検? 点検を行ったのですけど。

問)

諮問会議の方でも何かそういうことをやられるのですか。

答)

聞いてません。

(以上)

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