柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年6月4日(火)8時53分~9時01分)

【閣議案件等】

今日の閣議ですけれども、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書の受諾、それから防災白書、土地白書、それから海外出張した大臣の報告として、アジアITサミット、アジア安保会議、ワールドカップのソウルでの開会式に出席というようなことについて報告がありました。

次に閣僚懇に移りまして、ワールドカップサッカー大会のチケットの問題について発言がありました。しかし、とにかくテロ対策とかそういう混乱防止という意味では全くうまく行っているので、終わりまで頑張ろうというお話がありました。

次いで、会期末への取り組みということで、政府としてはあくまで会期内に全法案が成立するように最後まで頑張ろうというお話がありました。以上です。

【質疑応答】

問)

まず格付けの問題なのですが、先週末にムーディーズが2段階の国債格下げということを行いました。先日の会見では大臣は格付けの影響について非常に心配しているということを仰っていたのですけれども、実際に格下げがあって、どのように受け止めていらっしゃるのかお願いします。

答)

割に平穏というか、現在までのところは市場もそれほどそうしたことについて、場合によっては影響を出す、あるいは出るというようなことがなくて過ぎているということで、有難いと思っています。

何かムーディーズも他への影響はないというようなことを言ったということも聞いていますし、そういうことであれば有難いことだと思います。

問)

先日からちょっとお聞きしているのですけれども、みずほフィナンシャルグループに対する検査について、中間報告については何がどのような状況か受けられたのかどうか、今後の見通しについてお願いします。

答)

そうね、ちょっと中間報告というような言葉で想定されるような事ではなかったのですけれども、まあちょっと当初よりも時間をかけて鋭意立入検査をやりたいと、オンサイトの検査をやりたいということですから、それは十分にやるようにと、こういうことの話がありました。

まあ、多分かなり終結したところでの報告ということになるのだろうと、こういうふうに思います。現在のところは内容についての報告というほどのものではなくて進んでいます。

ちょっと、そういう事と関係があるかと思うのですけれども、元々再編あるいは新商品、新サービスというようなことは、全部システムの拡充あるいは高度化と、これは繋がっている問題でありまして、そういう中で、若干トラブルの発生も報告されておりますので、この際、ハード・ソフト両面で総点検を行うように全金融機関それぞれの業界団体にそういうことを要請しようというふうに思っております。当庁の事務方から皆さんへ内容の説明があるやもしまれませんけれども、私からも皆さんに申し上げておきます。

問)

今の全金融機関の業界団体というのは、例えば全銀協とかですか。

答)

そうですね。それぞれの協会、地銀協、第二地銀協とかです。

問)

それは近く要請するということですか。

答)

そうですね。

問)

銀行だけでしょうか。

答)

いやいやそうではなくて全金融機関と言っているわけですから信金とか信組もです。

問)

これはシステムに限ったことですか。

答)

システムに限ったことです。

問)

体制とかそういうところまでは踏み込まないということですか。

答)

ハード・ソフトということで、まあシステムに限ったということでしょうね。

問)

自己点検して報告を求めるということですか。

答)

まあ我々の方に直接報告を求めるということは考えていないのですけれども、いずれ業界団体が取りまとめて、事実上報告というか、そういうものがあろうかと思いますが、とにかく業界団体がそういうものをしっかりまずはチェックしてもらいたいということを申し上げるつもりです。

問)

これは預金取扱金融機関だけですか、農協とかは・・・。

答)

それは我が庁所管のところだけです。

問)

証券会社は入らないわけですね。

答)

証券は入らないです。

(以上)

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