柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年6月21日(金)9時32分~9時54分)

【閣議案件等】

本日の閣議ですが、2003年にドイツのロストック国際園芸博というものがあるそうで、これに公式に我が国が参加するということでした。それから総合科学技術会議から、平成15年の科学技術に関する予算・人材等の資源配分の基本方針というものが出ましたというご報告がありました。

それから、アジア協力対話へ川口外相が出席したご報告、東ティモール国際平和協力についての国会報告、これらについてそれぞれ所要の手続きがとられました。

それから閣僚懇に移りまして、財務省が行っている予算執行調査の平成14年度作業というものが去年に続いて行われると、項目を増やして行われるというお話がございました。以上です。

【質疑応答】

問)

今日は大臣からのご発言はありましたでしょうか。

答)

ございません。

問)

昨日のビジョン懇話会なのですが、取りまとめのたたき台を提示されたということなのですけれども、これに対する大臣のご感想をお願いします。

答)

この事務当局は調査室長のところでやってくれているわけですが、非常に頑張ってくれて、良いたたき台を作っていただいたということです。

しかし、勿論当初からたたき台だということでございますので、これに対するいろんな良いご意見が活発に出まして、また更にこれをそうした意見を踏まえてエラボレートして行くということでございまして、良いものが出来ることを私も期待をしています。

ただ、座長は、事務当局も同じなのですけれども、やはり議論を紹介するということで、出来るだけ整理をした上ですが、紹介をしたいという気持ちがありますので、若干分量が増えているわけですが、これに対してやはり国民が理解出来るように、特に金融というのは専門的、技術的で、術語も多いものですから、分かり易さということを強調して、重視して、サマリーというかそういうものも工夫して付けた方が良いのではないかというような話になりましたので、多分体裁としてはそんなふうに進んで行くのではないかと、こう思っています。

問)

昨夜の蝋山座長のお話だと、大臣の方でちょっとご不満な点があるようなことも・・・「永田町の苦労に対する回答にならない」とか、そういうお話をされていたのですが、大臣の方からそういうご発言をされたというふうに座長は仰っていたのですけれども。

答)

たたき台ですからね、たたくわけですよ、皆で。たたいた方が良いですね。私のまあ何と言うか、コントリビューションと言うのか、私がたたくというのは、やはり政治の現場の目から見るとどういう問題があるかということを、私はやはり発言すべきだということで、まあ元来がそういう観点から私はいろんな問題意識を申し上げると、それを委員の先生方がいろいろ整理をしてくださったり、理論的にいろいろ論議を組み立ててくれたりしてきたというのがこれまでの審議の進め方だったのですが、まあ私としては政治の現場から見るとこういう論議が出るというふうに予想されるので、それに対してしっかりした答えを先生方のお知恵で出してもらいたいと、そういうふうに言ったので別に不満があるなどというようなことは金輪際ございません。

問)

話は変わるのですけれども、先日のみずほフィナンシャルグループに対する業務改善命令を受けて、みずほ側から社内処分、それから今後の対策ということが発表されたのですけれども、それに対しての大臣のお考え、ご感想をお願いします。

答)

これはまあ私どもとしては重大かつ深刻な問題を引き起こしたという責任の所在を明確にしてもらいたいということは、当然の事ながら申し上げておりました。それを受けて、現在の執行部が責任の明確化という事で必要な措置を、このように考えてああいう処分をしたものだというように受け止めております。

問)

特に不十分だとか、そういったような思いというのはございませんか。

答)

それは全体としてありません。ありませんが、私が注意しておいたのは、きちっとした対応が分かるようにしておきなさいよということを、責任の所在と言わば処分の内容ですね、こういうのはきちっと分かるようにしてくださいということは言っておきましたけれども、まあそういうことを踏まえてああいう処分になったのだろうと、こういうように思っています。

問)

青森銀行とみちのく銀行に対して業務改善命令を出したということなのですけれども、以前に口頭注意というような形の処分もしてらっしゃったと思うのですが、非常に厳しい内容かなとも思うのですけれども、その点についてお願い出来ますでしょうか。

答)

まあ、これはやはり社会的にも関心を引いて、言わばかなり金額も多いし、そういうものが銀行を通じて行われたという事なのに、ほとんど全くと言っていい程、そうした受け止めがなかったということ、やはりこれは社会的な関心を呼んだということで今回の措置を採ったと、こういうことです。

問)

「みずほ」の処分ですが、これは自発的なものだと思いますが、執行役員が減俸になっているということですが、これは商法上、経営に対する責任というのは負っていないと思うのですが、これはどうして一律同じ様に処分されないといけないのかという点ですね、これは単なる平取を執行役員にして、見せかけのリストラをやったとか、コーポレートガバナンスというのはちょっと良く分かってらっしゃらないのかとしか思えないのですが、その辺は先程の「責任の所在はきちんと分かるように」というところからも考えても、一律、一色端に処分されるというのは良く分からないのですが、その辺はどう考えられてますでしょうか。

答)

これは私は「みずほ」の前田社長の話で尽きているのではないかなあと、こういうように思っていますが、要すれば、事後処理において非常に時間がかかったというようなこと、そういうようなことで、やはりそうした執行役員にもその事によって非常に国民の皆さんに迷惑をかけたということで、その事後処理が長引いたという事には、原因を作った者とはちょっと別の観点から責任があったと、そういう認定だったというふうに私は受け止めています。

問)

その原因を作った者が月曜日まで訳の分からない特別顧問で居たのですけれども、それで一応辞めたということになったのですけれども、その後の、例えば退職金とか、それはどうあるべきですか。

答)

これは現象面というか、実際にある事実というのはもうご存知かと思いますけれども、とにかく株主総会に議案として提出しないと、こういう事であります。まあそういう意味では、手続き的には先送りということになっておりますけれども、更にいろいろ考えて最終的には彼らとして厳正に対処してくれるだろうと、このように期待をしています。

問)

「みずほ」のトラブルの件に関して、金融庁に責任があったのかなかったのか、あるとすればどんな点に落ち度があったのかお願いします。

答)

これは私も随分この間考えながらいろいろな報告とか、あるいは我が方の対応とかというものを聞いて来たわけですけれども、まあ結論的には我々の対応というのは、まあ止むを得なかったということかなというふうに考えた次第です。むしろ我々の責任というのは、これからの再発防止とかというようなことに万全を期する事を通じて果たして行くべきものだろうと、こういうように思ったわけです。

その考え方としては、やはり護送船団と言うか、まあ何と言うか、子供を扶養後見する親の立場みたいな行政ではなくて、やはり我々は金融行政のシステムを転換して、それぞれ自己責任というもので進んで行くと。監督というものは、これを補完して行くと、こういう立場だというように我々は思っていますけれども、今回のような報告の有り様でああいう問題が起こった時には、これはなかなか我が方に何か責任というような事になったら、これはもう本当に親みたいに、手取り足取りでないとなかなか責任が全う出来なくなるのではないかと、こういう考え方もありまして、現在の護送船団方式を離れた行政という立場をむしろ貫かなくてはいけないと、こういう考え方で今回のような我々自身についてはそういう取扱いにしたと、こういうことです。

問)

大臣は国会の委員会の方で虚偽報告というような発言をされているのですが、一昨日の金融庁のブリーフでは、何か非常に曖昧さを残していると。「みずほ」の方でも金融庁の方でも、その辺、白黒がはっきり着いていないような印象を受けているのですけれども、検査妨害、検査忌避という面も併せて、現時点での大臣の認識はどうでしょうか。

答)

これは要するに我々との接点というか、そういうことを第一義的にですよ、一義的に持った人々が、この人々ですら知らなかったと。いわば事実と違う報告を受けて、それを信じ込んでいたと。それで、我々のところにも信じ込んでいた事実でもって報告してきたということなんですね。

そうすると、銀行対我々ということになると、結果においては事実と違う報告を聞いておったということなのですが、そういうことになったことというのは、彼等が、銀行が丸ごと銀行として虚偽の報告をしたということではなくて、内部の管理が十分に出来ていないという問題だろうと私は思うわけです。内部の管理の不十分さということになっているわけだと、こう思いますね。

だから銀行として、もし銀行が知っていて、我々と接点を持つ銀行側もその事実、本当の事実、真実を知っていて我々にそれを隠して報告したということであるとすると、正に私が言ったようなこととして評価せざるを得ないわけですけれども、今回の場合はそうではないということなんですね。そういうことなのです。

問)

今後の処分の際の大きな先例というか、ケースになると思うのですけれども、今回のようなケースを、銀行ぐるみというのではないのでしょうか。ちょっとそこは非常に理解しにくい部分があるのですけれども。

答)

銀行ぐるみということになると、言ってきた人たちも正に知っていてやらなければ銀行ぐるみではないですね、これは。銀行の一部が、そういう事実を隠して、そして事実と違うことを他の銀行の部分に、特に執行部に信じ込ませたと、こういうことですね。

銀行がみんな意思を通じてやったケースとは違うというふうに思います。

問)

今回の「みずほ」の件なのですけれども、単純なコンピューターミスというよりかは、やはり合併時の旧3行意識がぬぐえなかったことが、かなり大きな要因を占めていると思うのですけれども、今後、合併も続くと思われるのですけれども、この点について大臣の御認識をお願いします。旧銀行の意識がぬぐえないということについての難しさみたいなことをお願いします。

答)

まあ統合したのは、「みずほ」だけではなくて、幾つか他にもあることは、これは皆さんも御案内の通りですが、非常に上手く融和をして、効果を挙げている、しかもそれが非常に迅速に効果を挙げているというところもあるわけでありますので、合併統合をすれば、こうしたデメリットが表面化するというものでもないというように思います。

要は、心構えというか、そういうことに尽きるわけで、「みずほ」の場合も、もしそういったことが大きな結果というか、影響を及ぼしたということであれば、これはある程度、我々も推測するわけですけれども、今回のことで、「これであってはいけない」という気持ちに、当然のことですがなってくれたということで、今後は正に全行員一体となって、この危機も克服して、更に発展するように努めてくれるだろうと、こういうように思っているわけです。

問)

ちょっと先程の質問に戻りますけれども、担当部門が隠していたということになっていたようですけれど、そうなると担当部門が、その報告をした人が虚偽報告をしているということを認識しているのではないですか。

答)

その問題があります。その問題がありますので、銀行の中でもしかるべき方が今起こったことの調査をしていると、こういうように承知をしております。

問)

ですけれども、これまでの2年間くらいを見てきて、「みずほ」のいろいろな対応で、これはやはり内部の調査は信じられるのですか。

答)

これは内部というか、私は当事者でないので、ちょっと不正確になると、もし間違っていたら訂正しますが、弁護士さんがやっているというふうに承知しています。

(以上)

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