柳澤金融担当大臣閣議後記者会見の概要

(平成14年6月28日(金)9時10分~9時15分)

【閣議案件等】

本日の閣議は福田臨時代理の下で行われました。

さて、後程事務方からも詳細のご説明があるかと思うのですが、懸案だった「検査マニュアル別冊・中小企業融資編」が、パブリック・コメントにかけられていた物が取りまとめられまして、言わば集大成された物が今日、通達され、同時に公表されますと、こういうことになります。詳細は、先程申したように事務方から聞いていただきたいということでございます。私からは以上です。

【質疑応答】

問)

一部報道で、地域金融の再編として公的資金の注入という枠組みを使うという事が検討されているということがありますが、これについていかがですか。

答)

まだ、とにかく従来から申しているように、幅広くどういうものをやれば目的に対して有効であるかということを検討しているわけです。むしろ幅広く検討しているということですが、まだそれが絞り込まれているとかというようなことは全くありませんので、私から個別の施策について云々をするという時期では全くありません。

問)

ペイオフということでまたもう一度改めて伺いたいのですが、与党の方で延期に議員立法というような、かなり踏み込んだ動きもちょっと見られるようなのですが、もう一度改めてお伺い出来ますか。

答)

これはもう予て申し上げておる通り、ペイオフを実施することによって預金者もまた経営に監視の眼を光らせることになるということで、経営者は嫌が上にも緊張感を持って、より一層真剣に経営に取り組む、こういう中で金融機関の構造改革が進んで、日本の金融機関がより強いものになって行くということなんですね。だからそういう意味で予て言っているように、構造改革の一環というふうに位置付けているわけです。

現在、我々は勿論預金の動向というものに注視をしているわけですけれども、まあ何か考えなくてはならないというような状況にあるというふうな認識は全く持っておりません。

問)

地域金融機関に対する公的資金の注入の検討なのですが、大臣の考え方として、今、収益力向上のために各地域金融機関が自助努力で頑張っているところに公的資金を入れるというのは、その流れに逆行するのではないかということがあるのではないかと思うのですが、その辺はいかがですか。

答)

まあ基本的に資本というものを厚くするのは、今の質問にもあったように、結局収益力の向上を通じて、剰余金という形で、あるいは利益準備金というのもあるかもしれないけれども、そういう形でやらない限り、本当の、裏から見ても表から見ても頼りになる資本金というものにはならないわけですね。そういうことであるので、まあ公的資金で一足飛びに行くのかどうかはちょっとまだ私としては何とも言い難い、先程申したような状況ですね。

(以上)

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