竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年2月14日(金)  8時51分~8時57分 於)院内)

1.質疑応答

問)

おはようございます。

今日、QEが出ましたけれども、景気を含めた評価と今後の見通し、それから政策対応について、3点お願いいたします。

答)

GDPの10-12月期の数字そのものは、民間機関が若干のマイナスというふうに予測していました。それに対して、はっきりとしたプラスの数字が出たということです。数字そのものは、私自身が想定したよりも少し高い数字になっているのかなと思います。

しかしながら、内需の動向でありますとか、デフレ、物価の動向でありますとか、総じて、一応我々が想定した姿の中なのかなと。数字そのものは、若干高い数字が出たということは良いことであると思っておりますが、評価といいますか、経済の流れそのものは、概ね想定した姿になっているというふうに思っています。

今後の政策対応ですけれども、補正予算が成立して、それをしっかりと執行していくということ、今の15年度の予算をしっかりと審議して、これを早く国会を通過させて、それでしっかりと運営していくということ。更には、その背景にある4本柱の改革ですね。歳出の改革、税制の改革、金融の改革、規制改革、これをしっかりとやっていくということが日本の経済体力を強化して、本当の意味での持続的な経済発展を実現する唯一の道であるというふうに思っていますので、そこをやはり揺るぎなくやっていきたいということになろうかと思います。

問)

今日、日銀の金融政策決定会合の最終日なんですけれども、期待することがありましたら、お願いいたします。

答)

これはもう、日本銀行にはかねてからお願いしているわけで、政府・日銀一体となって、このデフレの克服に取り組まなければいけないと。その意味では、もう以前から日本銀行にも、更に金融の緩和を期待して知恵を出していただきたいと申し上げていますので、その線に沿っていろいろとご検討いただければありがたいと思います。

問)

景気の現状の想定の範囲内というのを、もうちょっとご説明いただけますか。どういう想定の範囲内なのですか。

答)

想定といいますか、景気、経済の流れといいますか、それに関しては、基本的に日本の経済、実物ベースではしっかりしている。しかし、デフレがなかなか頑固に続いていると、そういう姿が描かれているというのが第1の点と、それとやはり内需に関しては、これは外需の影響を受けるわけですけれども、一時よりも少し踊り場的な状況になって来ているのかなと。その2つの意味で、想定していた姿になっていると、そのようにご理解いただきたいと思います。

問)

銀行に対する第三者割当増資のガイドラインの整備のスケジュールとか、それから普通株転換のガイドラインのスケジュール、その辺をちょっとお聞かせください。

答)

ご指摘の点は、いずれも年度内にガイドラインを出すということを工程表で決めているものですから、これはしっかりと今作業しております。私としても、これはやはり出来るだけ早く出さなければいけないというふうに思っています。これは、こういうガイドラインであるということを、銀行にも国民にも、やはり早く知っていただく必要があると思っていますので、もちろん年度内ではあるんですけれども、出来るだけ早くこれは出したいというふうに思います。

問)

大臣はこの間、ETFを一両日中にも購入されると言っていたんですが、これはもう購入されたんでしょうか。

答)

証券会社に電話を入れて、相談しているんですが、ちょっと国会で今週は時間がなくて、今週中に何とかしたいなと思っていたんですが、今週といっても今日しかなくなってしまいましたので、出来れば今日購入したいのですけれども、駄目でしたら月曜日にでも、出来るだけ早くやりたいと思います。

問)

額なんかは、予定していらっしゃるんですか。

答)

一応、私が使える資金は非常に限られていますが、それを大事に使って投資させていただきたいと思います。

問)

生命保険の予定利率の引き下げについて、昨日、自民党の方に案文を示した感じもありましたが、3月中の提出ということで金融庁は方針を決めたということでよろしいのでしょうか。

答)

金融庁として方針を決めたということは、ありません。これは、昨日も党の方でいろいろご議論をいただいたというふうに聞いております。我々も、まだその意味では一生懸命、今、勉強している段階でありますので、今の時点で何かを決めたということはございません。

(以上)

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