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竹中金融・経済財政担当大臣記者会見要旨

(平成15年3月20日(木) 9時15分~9時25分 於)院内)

1.発言要旨

閣議がございましたが、私の方から直接関連する案件等々ご報告することは特にございません。閣僚懇では、ブッシュ大統領の演説から48時間経つということで、若干の状況の報告がありましたけれども、これもまだ不透明な点が多いということで、状況を受けてしっかり対応していきたいと思っております。

私の方からは以上です。

2.質疑応答

問)

ブッシュ大統領が示した48時間の期限まであと1時間切ったわけなんですけれども、改めて現時点でこの戦争がもたらす経済に対する影響の方をどうご覧になっているのかということが1点と、あと開戦になった場合どういった対応をとられるのかということを伺いたいと思います。

答)

どのような形で事態が進行していくか、非常に不確実ですから、インパクトというのをもちろん正確に読むということは難しいと思っています。ただ、これも改めてということになりますけれども、前回の湾岸戦争の状況等々から、我々としてはやはり株式市場の動向、原油価格の動向、それと何と言ってもやはり消費者、国民のコンフィデンスですね、そういった点がやはり大変重要だと思っておりますので、そこら辺はやはり我々としてはしっかり見ていくというのが当面の重要な課題であると思っています。

いざ何かあった場合のインパクト、これは基本的には官邸の方からいろんなご指示をいただくということになっておりますので、それに従って我々としての持分を粛々と果たしていくということだと思っております。

問)

先日、経済関係の会合で官邸に集まり情勢分析などで意見交換されたと思うんですが、開戦になった後にそういった会議を開かれることはありますか。

答)

これも基本的にはこういう時というのは特に官邸の集中的な意思決定管理というのが重要になると思っておりますから、そちらの方できちっとやっていただけるものというふうに思っております。我々としては、基本的には意思疎通が大変重要でありますから、様々な機会でそのような意思疎通を図りたいと思っています。特に、マーケットを抱えている金融庁がそうですが、経済産業省、資源エネルギー庁、日本銀行、東証含めて、そういう連絡体制は万全を期したい。これは海外も含めてでありますけれども、万全を期したいと思っております。

問)

非常に厳しい中で、今日、日銀の福井総裁が就任するんですけれども、改めて日銀に期待する、新総裁に期待するところ、特に短期的、それから中期的な課題として、どうでしょうか。

答)

この任命のために、総裁が今いらっしゃって、そこで正にご挨拶をしたところでありますけれども、その就任の初日にこのような状況に直面しておられて、本当に大変ご苦労が多いことだと思います。短期的には正にそういう状況の中でともに直接的には、短期的な意味ではマーケットを一緒に見ていかなければいけませんので、ぜひ歩調を合わせて全力を挙げて協力をしながらやっていきたいと思っています。そのような、当然新体制の下でとっていただけると確信をしております。

中期的には何といっても、我々は我々として構造改革をしっかり進めていく、その中でデフレ克服という共通の目標に向かって、正に政府・日銀と一体となった体制をとっていただくというのが、中期的には大変大事な問題だと思っております。その点についても、私自身は大変新体制に期待をしております。

問)

株が不安定な状況になっているということから、株式買取機構、その体制を強化してきたということが今いろいろなところから話が出ているんですけれども、これについては大臣はいかがとお考えになりますか。

答)

これは現状でもそれなりの役割を果たしてきているというふうに思っております。これは、相手があることでありますし、つまりそこをどのように、銀行がどのような資産の売却をしたいかということの判断にも要することでありますので、今の仕組みの中で、まずその機能を最大限果たしていただくというのが当面の重要な問題であろうかというふうに思っています。

問)

先日、吉川先生とか伊藤先生とか、一級の経済学者が連名でいろいろ政策の提案をしたということで、大臣もこれについては何か報告を受けたりしていらっしゃいますか。

答)

事前に吉川先生の方からこういうことを考えているというような、話はいただいております。これは、やはり第一線の専門家として、大いに提言を出していただきたいというふうに私の方からも申し上げました。大変良いことだと思います。

問)

直接政府にどういう形で、手渡すようなタイプのものではないというご説明だったんですけれども、総理あるいはその他の閣僚の方々とお話しするチャンスはあるんでしょうか。

答)

これは、提言をされた方々がどのようにしたいかということと絡むと思いますけれども、我々としては経済財政諮問会議等々で経済政策全般の話を常にやっておりますから、これは吉川先生もいらっしゃいますから、そういう中で当然のことながら触れていただいたらいいと思いますし、提言の中身そのものが基本的には構造改革を進める中で、我々が議論をしなければいけないと思っていることを触れていただいてますので、自然に諮問会議等々で議論していく流れになっていくと思います。

(以上)

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