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竹中内閣府特命担当大臣(金融、経済財政政策)記者会見要旨
(平成16年4月28日(水) 19時01分~19時09分 金融庁会見室)
【大臣発言】
それでは、年金につきましてご報告をさせていただきます。確認しましたところ、今日までの間に、国民年金に加入していなかった期間があるということが分かりました。
平成13年4月の大臣就任に当たりまして、各種保険については、それ以前のもの、大学のものから国家公務員共済に全て引き継がれると説明を受けました。しかしその後、改めて調査を依頼いたしましたところ、短期共済・医療保険につきましては引き継がれたものの、長期共済・年金については引き継がれていなかったことが判明致しました。その時点で直ちに国民年金に加入いたしましたが、結果的に11ヶ月間が未納の期間となりました。このような結果になったことを大変申し訳なく思います。
社会人になって以降、30年近く必要な年金保険料はこつこつと全て支払ってまいりましたが、大臣に就任したとたん、この仕組みが複雑で不慣れなものになっておりまして、手続きミスが生じ、支払うチャンスを逃したことは私自身大変残念でありますし、また国民の皆様に大変申し訳ないことをしたというふうに思っております。
以上でございます。
【質疑応答】
- 問)
-
大臣ご自身が未納を知ったのはいつなのか。それから調査はいつ頃から始められたのか。
- 答)
-
調査を依頼しましたのは、3月の後半であったと思います。それで未納を知ったのは、そういう事実があるということを知りましたのは、4月の最初頃であったというふうに思います。
- 問)
-
確認ですけれど、平成13年4月の大臣就任後から11ヶ月間未納があったということですか。
- 答)
-
その通りです。
- 問)
-
今の年金改革を推進するお立場として、自ら未納があったということ、国民の感情にも影響があるかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
- 答)
-
このような結果になったことを、本当に大変申し訳なく思います。
- 問)
-
事実関係ですけれども、遡って納めて残りが11ヶ月ということですか。
- 答)
-
その通りです。
- 問)
-
ということは、要するに今年の4月の気がついた時点では、大臣就任後全く払ってなかったということですか。
- 答)
-
4月に遡って納入いたしました。
- 問)
-
11ヶ月間未納で遡ってお払いになったということでよろしいですか。
- 答)
-
4月の時点で遡って支払って、結果的に11ヶ月間が未納として残ったということです。
- 問)
-
色々な種類の未納のあり方というものがあると思うのですけれども、手続きミスとか、意図的に払わない人もいるでしょうけれども、こういった年金の未納予防策と言いますか、防止策と言いますか、これの検討というのはどういう方向性か御所見をお伺いしたいのですけれども。
- 答)
-
私の件に関しては、全て私の責任でありますので、私自身が注意をしなければいけないということだと思います。
その上で、こういうことが再発しないようにするためにはどうしたら良いのか、こういうことはまた幅広く皆さんと御相談をしたいと思います。
- 問)
-
政府については、先週の金曜日の段階で、三閣僚が未納があるということを会見で認めたわけですけれども、その時点で大臣の方は特に仰ってなかったと思うのですが、今日になって認められたということ自体をどう受け止めていらっしゃいますか。
- 答)
-
これはもう国会で御答弁させていただいた通りであります。個人情報でありますけれども、公人として必要なことは公開をさせていただく。どのようなことを公開するかについては、内閣なり国会の御指示に従う、そのようにずっと申してきたつもりであります。
- 問)
-
そうしますと、これはもう守られるべき個人情報だというようにお考えになっているということですか。
- 答)
-
何についてですか。
- 問)
-
今回の年金の未納について。
- 答)
-
今回の問題については、それを明らかにするようにと内閣、国会の方から御指示があったわけですから、これはもう御指示通りにしたということです。
- 問)
-
一つ確認なのですけれども、未納であった期間というのは、大臣就任後いつまでであって、結果的に遡って納めたことで11ヶ月間になったということなのですけれども、実際に支払っていない期間というのはそうなりますとどのようになるのでしょうか。
- 答)
-
支払ったのは4月であります。今年の4月でございます。国家公務員共済に加入しているというふうにずっと勘違いをしておりましたので、結果的に11ヶ月が未納となったということでございます。
- 問)
-
先々週でしたか、閣議後会見の際に、大臣の方から国民年金についてはお支払になっているという御発言があったと僕は記憶しているのですけれども、そことの今回との矛盾点は何なのでしょうか。
- 答)
-
その時点で国民年金に加入をしておりますと、その時点で保険料を支払っておりますと、そのように申し上げました。
- 問)
-
過去の調査は、まだその時点では届いてなかったということでしょうか。
- 答)
-
その時点で、どういう状況だったかということをお話いたしました。
- 問)
-
その時は判明していなかったということでしょうか。
- 答)
-
その時点でどういう状況であったかということを、その時点ではお話をさせていただいたということです。
- 問)
-
御存知であったけれどもお話にならなかったということですか。
- 答)
-
それは国会で申し上げましたように、そういう情報について、どこまでお話しするかは内閣の方針、国会の御方針に従うという立場でお話をしておりました。
- 問)
-
繰り返し恐縮ですけれども、今年の3月までは、色々勘違いで支払がなされてなかったと。
- 答)
-
勘違いをしておりました。
- 問)
-
それで遡ったことによって、結果的に11ヶ月だけが未納になりましたと、そういうことでよろしいのでしょうか。
- 答)
-
その通りです。
- 問)
-
今も未納ということですか。すみません、詳しくなくて申し訳ないのですけれども、その期間というのは時効か何かになるのですか。払おうと思っても払えない期間なのですか。
- 答)
-
私の承知しております範囲では、それ以上は遡って払わせてもらえないということなのだと思います。払わせていただけるのだったら喜んでお支払いたします。
(以上)