竹中内閣府特命担当大臣(金融、経済財政政策)記者会見要旨

(平成16年5月11日(火) 9時11分~9時18分 院内)

1.発言要旨

おはようございます。

閣議がございました。

細田官房長官になられて初めての閣議でございますので、細田長官から短いご挨拶がありました。「突然の任命であったのですけれどもしっかりやらせて頂きたい」と、そのようなお話でありました。

閣議、閣僚懇を通じて、特に私の方から申し上げることはございません。

1点、この機会にご報告をさせて頂きます。

経済財政諮問会議で郵政民営化に関する論点整理を行いましたけれども、こうした検討状況を国民の皆様にしっかりとご報告して、また、それぞれの地域の実情や皆さんのご意見を伺う機会としまして、郵政民営化地方懇談会を開催することといたしました。

具体的には、当面の予定でありますけれども、5月23日の日曜日、6月5日の土曜日、6月6日の日曜日、それぞれ旭川市、名古屋市及びさいたま市におきまして、郵政民営化に関する懇談会を開催する予定でございます。

この懇談会では、私、それと麻生総務大臣、諮問会議の民間議員等の民間有識者のほか、地元経済界の方々、また地元の一般の皆様にも参加を頂いて、先程申し上げましたような議論の場を設けたいと思っております。

この懇談会を通じまして、郵政民営化に関するこれまでの諮問会議の検討状況を地域にご説明するとともに、地域の実情やご意見を直接お伺いしまして、今後の郵政民営化に関する検討の参考としていく所存であります。

私の方からは以上であります。

2.質疑応答

問)

世界各地の市場で株安が同時進行していますが、この同時進行の背景をどのように見ていらっしゃるのか、また、日本経済の運営に当たって留意すべき点をどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。

答)

株式市場には注視をしなければいけないと思っております。しかし、決して、それほど悲観的に私自身は見ているということではございません。

背景としては、アメリカを中心とする金利上昇への懸念というのが、基本的な背景であると思います。そうした動きに対して、短期的な幾つかの要因が重なり得ることがありますので、そこはしっかりと注視をしていきたいと思っています。

株は色々な要因で動きますけれども、基本的には実物経済の動向、これはとりわけ収益見通し等々がどうなのか、それと、金利に象徴される金融環境がどうなっていくかということ、それと、正に地政学的な不確実性、その3つの要因を考えなければいけないわけでありますけれども、少なくとも実物経済の第1の要因、収益見通し等々は依然としてしっかりとしておりますので、我々としては金融要因等々に十分に目配りをしながら、実物経済が引続きしっかりと伸びていくような環境整備に努めること、これが我々の対応策としては重要であると思っています。

問)

年金未納の問題ですけれども、民主党の菅代表が辞任されたのを受け、改めて大臣の思いと、今後のご自身の対応とかお考えをお話し頂ければと思います。

答)

菅代表の身の処し方に関して、私がコメント申し上げる立場にはないと思っております。

私としましては、任命権者であります総理から、しっかりと職務を全うするようにという強いご指示を頂いておりますので、小泉構造改革に専念して、今の仕事をしっかりと進めていくことが、私自身の責任の示し方であると思っております。

問)

先程の郵政民営化の地域懇談会のことですけれども、最初の3地区に絞られた理由を、あえて挙げるとしたら、どのような理由かお話下さい。

答)

地域的に幾つかの地域を分散させてやらなければいけないと思っておりますが、ここは内閣府の方で幾つかの会場等も含めた可能性、それと地域的な分散、そういったことを含めて。もう一つは、急な決定でありますので、麻生大臣なり私なりがその場に行けるということも重要な一つの要因だったかもしれませんが、とりあえずこの3カ所から始めようと。これは続けていくことでありますので、全国、地理的な偏りのないような形でぜひ実施をしていく必要があると思います。

問)

年金について総理の指示とのことですが、ご自身の主体的な判断で、出処進退を含めて、閣僚としての何らかの責任を取る考えはないでしょうか。

答)

まさに、今の仕事をしっかりと果たしていくことが、私としての閣僚の責任の取り方だと思います。

問)

過去に年金の支払いに齟齬があったとの説明ですが、それに伴って、税務上に齟齬が生じたということはございませんか。

答)

ありません。

(以上)

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