竹中内閣府特命担当大臣(金融、経済財政政策)記者会見要旨

(平成16年6月8日(火) 9時35分~9時39分 金融庁会見室)

1.発言要旨

おはようございます。

閣議がございました。

閣議に関して、特に私の方から申し上げることはございません。

閣僚懇に関して、タウンミーティングの報告等々があった後で、総理から、「今日サミットに向けて出発する。イラク、北朝鮮、テロ問題、国際協調体制の確立に向けて、日本としての責務をしっかり果たしたいと思う。それと、国会が終盤であるが、重要法案がまだ残っている、しっかりと対応をしてもらいたい」と、そのようなお話が総理からありました。

私の方からは以上です。

2.質疑応答

問)

お話のあった郵政の民営化の懇談会が、この間の土日で、とりあえず参院選前は終了というふうに聞いているのですけれども、3回行って大臣としてのご感想と、今後の郵政民営化の進め方について、改めてお伺いしたいと思います。

答)

それぞれの立場で、非常に、確かに理解できるなと思えるようなご発言を沢山いただいたと思っています。そうした中で、やはりそもそも論といいますか、なぜ今この時期に民営化をしなければいけないのかと、民営化のメリットは、もちろんメリットが大きいから民営化の議論をするわけですけれども、そのメリットというのは具体的に何なのかといった、そういった基本的なことについて、やはり我々としてはもっと明確に、今後示していかなければいけないなと、そこは非常に感じました。そうした方向でぜひ作業を進めたいと思います。

問)

大手銀行の一部の大口融資先について、産業再生機構の活用も含めた動きが報じられています。これについて、一般論でも結構ですけれども、大臣の見解というか印象をお聞かせください。

答)

個別論ということではなく、あくまで一般論になりますけれども、我々の経済が直面している最大の課題の一つが、やはりバランスシート調整であったわけです。バランスシート調整においては、銀行は不良債権の処理をしなければいけない、その向こうで過剰債務を抱えている企業がしっかりと再生に向けての、正に調整を行わなければいけない、その最後の一山を越える大変重要な局面なのだろうと思っています。関係者におかれては、それぞれの立場でしっかりと今汗をかいて下さっているというように思っています。我々としては、色々な記事等々は承知をしておりますけれども、要は中身であり、要は結果であると思っておりますので、しっかりと中身を我々として見ていきたいと思います。

問)

長期金利が上昇傾向にあるかと思いますが、そのご所見をお願いします。

答)

金利の上昇というのは、常にそれがポジティブサインか、ネガティブサインかということを見なければいけないと思います。景気上昇期待がある時に、金利は上昇をします。一方で、例えば国債の金利ですと、国債等々の信認に不安がある時も、金利は上昇いたします。昨日の時点で、金利が量的緩和を始めてからの最高水準と並んだというふうに承知をしておりますけれども、少なくとも今の時点では、決してネガティブサインではないと、むしろ金利上昇期待、ポジティブサインの要素が強いと思っております。さはさりながら、常に注意をして金利の動向は見ていきたいと思います。

問)

国会が終盤を控えているのですけれども、金融庁の方も、それからこちらの内閣府の方も、それぞれ法案があるのですけれども、その法案の成立に向けたご決意をお聞かせ願えますか。

答)

今お願いしている法案は、日本の経済社会のために本当に重要な法案だと思っています。そういう強い思いを込めて法案を作成して国会に提出をしております。これは是非とも、この法案についてしっかりとした審議をいただいて、それで可決していただきたい、我々としては最後まで全力を尽くすつもりです。

(以上)

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